寺子屋。
こんばんは。
今日は姪と二人で晩御飯でした。
そのあと入院している姪が一時帰宅で帰ってきました。
ストレス溜まっているから、はしゃぐはしゃぐ。
玄関まで見送ってくれて、
ドアが閉まっても「バイバイ」を叫んでくれてる(笑)
賑やかなひと時でした。
早くも週末です。
お仕事はゆっくりペースですが気を抜かず頑張ります。
歌舞伎座、夜話でいただいたパワーで乗り切ります。
第二部もすごく楽しかったです。
「菅原伝授手習鑑 寺子屋」は、もう何度も拝見しています。
松王丸は、吉右衛門さん仁左衛門さん幸四郎さんをはじめ、
他の方でも観ています。
今回は勘九郎さんです。
観てから知ったのですが初役だそうです。
びっくりしました。
初役には見えないのです!
メリハリがあり、全てが大きくて、
兄弟や子への想いが溢れ人間味がありました。
以前、源蔵役を拝見しましたが、
松王丸のほうが勘九郎さんに合っている気がしました。
源蔵もよかったけど、この先、
どんな松王になっていくか楽しみになったのです。
ワクワクしたというか。。
首実験のところは、ドラマティックでした。
勘九郎さんならではなダイナミックさがあってドキドキしました。
討たれた子供の首が自分の子であるのを見た時の表情、言葉。
胸を打たれました。
「でかした」はないのですね。中村屋だけかな。。
お衣装も色味が違いますし。
松王丸の女房、千代は七之助さん。
ここ近年驚いているのが、母性を感じるところ。
本当に子がいる母のよう。
温かさ、強さ、優しさが素敵です。
寺子屋を営む夫婦。
源蔵は松也さん、女房の戸浪は梅枝さん。
私は源蔵役が好きです。
それは「筆法伝授」という場を見てからです。
「菅原伝授手習鑑」の一幕目にあります。
源蔵は菅丞相(菅原道真)の筆法の愛弟子でした。
ですが、御殿勤めの戸浪との不義が原因で破門されました。
そして夫婦で寺子屋を始めました。
ある時、菅丞相に呼びだされ筆法を伝授されることになります。
伝授してもらいたい弟子は他にもいるのに、
破門した元弟子に伝授するのです。
確か染五郎さんが源蔵、菅丞相は仁左衛門さんでした。
呼び出されたのは、もしかしたら破門を解いてくださるのか。。
菅丞相を慕い、神のように尊敬している想いが痛いほど伝わりました。
でも、伝授はされたけど、破門は解かれませんでした。
この時の落胆ぶりも悲しかったです。
そして夫婦の帰り際、
菅丞相が流罪になることが決まり、菅丞相の子が殺されそうになります。
それを助けるのが源蔵夫婦なのです。
菅丞相の子、菅秀才を連れて逃げるのです。
この後、ストーリーは寺子屋に続くのです。
菅秀才をかくまっていることが知られ、首を討つように命ぜられてしまう。
身代わりを考え、自分たちには子供がいないので、
新しく寺入りした子供の首を討ち、差し出すのです。
実は、討たれた子供は敵方、松王丸の子でした。
何故、松王の子なのかというのは、
ここでは割愛しますが。。。
長くなりましたが、
源蔵の師匠 菅丞相への想いは並々ならぬもの。。等々。
その想いをしょっていてほしい。。と言いたかった(笑)
申し訳ないのですが、
松也さんはちょっと物足りないのです。
個人的に好きなお役なので、これからに期待です!
梅枝さんには感じることができたなぁ。
菅秀才の母、園生の前は新悟さん。
寺子屋が楽しかった理由は他にもあります!
おもだか屋一門が多数ご出演です。
涎くり与太郎は弘太郎さん!
いやいやいやすごい!
幕開きにお客をグッと引き寄せました。
寿猿さんがいい味です。
台詞が多いのに完璧(笑)
こういう役者さんがいるだけで時代味が出ます。
猿三郎さん欣弥さんは、子供たちの親役。
捕手に喜美介さん郁治郎さん三四助さん。
猿三郎さんのblogにありましたが、
捕手の皆様の姿勢がキツそうでたまりません。
長時間あれはすごい。
皆様も注目してくださいませ。
観れば観るほど面白い寺子屋です。
勘九郎さんの当たり役になりそうな予感。
楽しませていただきました。
有難うございました。
aya。
2コメント
2016.12.10 13:53
2016.12.09 23:23