仇討の物語。
こんばんは。
今月も無事に過ごすことができました。
年明けからたくさん歌舞伎を観ることができました。
有難うございました。
猿之助一座は博多入りした日も深夜までお稽古だったそう。
猿之助さんがblogでその様子をアップしてくださいました。
どうやらレビューは、古典や民謡、フラメンコ。。。ということです。
妄想の範囲内でよかったです(笑)
★本日も博多座公演の内容に触れますのでご注意を。
さて、夜の部「雪之丞変化」は私の大好物です。
猿之助さんが登場した時、衝撃が走りました(笑)
趣向を凝らしたライティングの中、
せり上がってきた雪之丞に瞬間で惚れました。
以来、雪さまは猿之助さんの演じたお役で特別な存在になりました。
そのくらい大好きです(笑)
平成27年4月に中日劇場で猿之助版「雪之丞変化」が誕生しました。
長谷川一夫さん大川橋蔵さんが演じ、自身も上演したかったとおっしゃいます。
こういう作品を埋もれさせてはいけない。。と。
ストーリーに宙乗りを取り入れ、
中日劇場では初となる’斜め宙乗り’を実現。
しかも、折り返してくるという(笑)
約60mの距離を、猿之助さんはお客を飽きさせることなく翔びました。
発表によると、今回も斜め宙乗りだそうです。
折り返すかどうかは見てのお楽しみかな。
歌舞伎女方役者 雪之丞の仇討物語。
今回は2回目の上演です。
前回、猿之助さんは雪之丞の母、雪之丞、闇太郎の三役でした。
今回は雪之丞と闇太郎の二役です。
濡れ衣を着せられ家族を殺されてしまった幼い雪太郎。
復讐を心に誓ったまま、
江戸で人気の女方役者 雪之丞として成長します。
華やかな表の顔の裏は、剣の達人、そして復讐の鬼。
このギャップがたまらないわけです(笑)
想うより猿之助さんの演技が男性だったことに、
驚きとともにキュンキュンしました。
あ、ちなみに子役の雪太郎が登場するシーンは長崎。
九州で上演するのもご縁ですね。
雪太郎役が猿くんだったら嬉しいな。。
復讐相手の娘が浪路の梅丸さん。
浪路は雪之丞の贔屓で恋心を抱いています。
その想いを利用しようとする雪之丞。
猿之助さんと梅丸さんが二人きりになるシーンがドキドキしました。
私が観た時は、猿之助さんがノリノリな日でした。
梅丸さんにグイグイ迫っていたのがジェラシーでした(笑)
そして、雪之丞に淡い恋心を抱くもう一人が女スリ、お初の米吉さん。
浪路とは全く違うタイプ。
好きだけど、素直になれない。
これがまたいじらしい。
雪之丞の剣の師匠 脇田一松斎は門之助さん。
同門の弟子 門倉平馬は巳之助さん。
平馬は雪之丞に嫉妬しています。
猿之助×巳之助の立廻り真剣勝負はよかった。
このシーンが残っているといいな。。
雪之丞の仇討を知り、密かに応援する人もいます。
義賊・闇太郎です。猿之助さん二役目。
鮮やかな早替りがやっと見ること叶います!
闇太郎の子分、丑三ツの次郎は隼人さん。
後半、猿之助さんを含めて大立ち廻りがあるのですが、
隼人さんも大活躍していました。
応援組はまだまだいます。
以前、雪太郎の家に仕えていた おもとは竹三郎さん。
おもとがお世話になっている家主 孤軒先生は平さん。
孤軒先生の奇想天外なアイデアがアレに繋がります(笑)
様々な登場人物が絡みます。
波路の意外な真実も明かされ、その運命は。。
雪之丞の復讐の行方は。。。。
ラストは光に包まれた素敵なシーンでした。
おもだか屋らしい、早替り、宙乗り、大立廻りあり、
スピーディでドラマティック。
それに加えて、猿之助さんらしいライティングと音楽も注目です。
光が印象的だったのが記憶にあります。
博多座の舞台機構は素晴らしいので、
きっとフル活用したバージョンアップした雪之丞変化になるでしょう。
忘れられないのは、
子供の雪太郎と、大人になった雪之丞がバトンタッチする場面。
雪之丞が自分の子供時代に
「頑張ってくれて有難う、これからは任せて」
そう微笑んでいるように見えました。
そのシーンがあったらいいのですけど。。
今回はどんなふうに感じるのか楽しみです。
妖艶に演じてほしいなぁ。
でもきっと予想を上回るには違いない。
東京で上演だったら間違いなく通っています。
博多でよかったかも(笑)
雪さまに会えるまでのドキドキを楽しみます。
aya。
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