「大商蛭子島」猿若祭 昼の部
こんばんは。
昨晩は「しらぬい譚」をリアルタイムで鑑賞。
菊之助さん大活躍で、宙乗りも鮮やか!
猿之助さんとは雰囲気が全く違う(笑)
右近くんの化け猫が迫力ありました。
どこかで観たことあるシーンで懐かしかったです。
亀蔵さんのピコ太郎も観ることできて楽しかったです。
写真は夜の部に登場する祝い幕です。
’ひびのこづえ’さんデザイン。
黄色が優しくて、二つの桃が未来へゆったり進む感じがしました。
夜の部は来週観に行きます。
とても楽しみです。
さて、昼の部を綴ります。
二つ目は「大商蛭子島(おおあきないひるがこじま)」
私たちが生きている間にもうかからないかもしれない(笑)
と知人に言われ、自分のタイミングの良さに感謝です。
調べると前回は1969年、その前は1962年。
しか記録にない(笑)私が生まれる前のこと。
両方とも主役の正木幸左衛門役は二代目松緑が演じています。
今回は当代の松緑さんが演じています。
寺子屋を営む幸左衛門は、実は源頼朝、
女房の’おふじ’は、実は平家方の娘辰姫。
幸左衛門に恋する’おます’は、実は北条時政の娘政子、
寺子屋に宿を求めにやってくる坊主 清左衛門は、実は文覚上人。
文覚上人は、平家追討の院宣(上皇からの命令書)を持っています。
「実は〇〇」が多すぎてイヤホンガイドを聞いてよかったと思いました。
でもそれがわかると「え!そうなの」みたいな驚きも味わえます(笑)
ストーリーは、頼朝が平家討伐の旗揚げを決意するまで。
幸左衛門はとても好色。。。松緑さんが寺子屋の女生徒たちに、
色目を使いながら教えます。
染五郎さんや菊之助さんではなく、松緑さんというのがツボでした。
けっこう生々しい(笑)
けど、出で立ちが二枚目風情なので爽やかです。
嫉妬深い女房’おふじ'は時蔵さん。
先月の国立でも松緑さんを奪い合ってましたね(笑)
これでは夫が大変でしょう!というくらいヤキモキしてます。
可愛い。
寺子屋入門希望で姉妹がやってきます。
姉 清滝姫は児太郎さん、妹 おます実は北條政子は七之助さん。
本当は姉妹ではないのです。
政子は父から頼朝に力を貸す証を届けにきました。
花道から美人姉妹の登場にお客もどよめきました。
児太郎さん七之助さんは匂い立つような美しさです。
で、綺麗な人は入れない(笑)など奥さんとひと悶着あったり。
次にやってくるのが、坊主 清左衛門 実は文覚上人。
勘九郎さんです。
頼朝(幸左衛門)が上皇からの平家討伐の命令書を
渡すにあたいする人物か見定めています。
また、嫉妬深い女房は、平家方の自分ではなく、
政子と夫婦になり北條と協力関係を結んだほうが、
夫の平家討伐を成就させてあげられると、身を引く決意をします。
この女房 時蔵さんの見せ場に長唄「黒髪」がかかります。
有名なようですが、すみません。。私は知らないです。
でも、夫への想いが消えたわけではないのに、
耐え忍ぶ様子が切なかったです。
そして、文覚上人から院宣が頼朝に渡ったり、
平家郡が襲ってきて、北条時政の援軍が来たり。。
時政は勘九郎さんです。
ここから頼朝が平家討伐に向けて挙兵します。
松緑さんの好色な演技は珍しいですよね。
毛抜の弾正を思い出しましたけど、
松緑さんでは観ていないし。。。
でも世話物ではありますが、
弾正に通じるおおらかさがあったように思います。
何だかクスッと笑っちゃう。
世の奥様は時蔵さんに納得だと思います(笑)
出演者がほぼ皆さん若いので、
初日なのにテンポが良くて面白かったです。
人物の関係がわかれば初見でも楽しめました。
次はいつかかるかわかりませんので(笑)
観ることができてよかったです。
有難うございました。
aya。
2コメント
2017.02.07 09:41
2017.02.07 07:57