三階から雪之丞変化 1
こんばんは。
旅を綴ります。
夢のような3日間でした。
福岡空港に着くと、お友達のずんこさんが出迎えてくれました。
いつも至れり尽くせりで感謝です。
そして、ホテルに荷物を置いて東長寺にお参りに行きました。
福岡大仏があり、前回訪れた後に素敵なご縁があったのでお礼参りです。
ずんこさんも一緒。
とても良い天気♪
早咲きの桜も気分を盛り上げてくれました。
歩いて博多座へ向かいます。
時間があったので、以前から行きたかった「鈴懸」へ。
大和屋ファンのetsukotsuさんとワンピース以来の再会を果たし、
三人で歌舞伎談義でテンションアップ。
私は’すずのパフェ’
一番下に羊羹が敷いてあって大満足です。
お二人はほぼ常連なのでお気に入りを楽しんでいました。
連れて行ってくれて有難う。
夜の部から観劇です。
etsukotsuさんとはお席が離れているのでここでお別れ。
ずんこさんとお隣同士で三階席最前列中央から拝見します。
写真のとおり花道もバッチリ見えて視界良好です。
「雪之丞変化」は名古屋で観た時にライティングが素晴らしかったので、
上から全体も観てみたかったのです。
★内容に触れますのでご注意を。
中日より、少しカッコいい感じの猿之助さんのアナウンス!
直後、大向うが盛大にかかり、BGMがかかります。
音楽というのは不思議です。
一気に2年前の舞台の記憶が甦ってきました。
幕開きって大事です。さすがの猿之助さんです。
雪之丞変化は全編昭和チックなBGMです。
発端である長崎の場面。
雪之丞の幼少時代 雪太郎は猿くん。
母 ゆきは笑也さん。
前回は猿之助さんが務めました。
笑也さんの優しい声と言葉は、
その後、雪太郎が優しい大人に成長していくのが納得。
宴会のシーンでは段之さんの’かぴたん’がサイコーです。
面白すぎます(笑)
父が無実の罪で捕まり、牢内で自害。
母は殺され、雪太郎は復讐を誓います。
剣の師匠、脇田一松斎は門之助さん。
舞の師匠、菊之丞は猿弥さん。
修行をしながら雪太郎は成長します。
前回は発端の場に菊之丞は登場しませんでした。
修行のシーンでは当時の喜之助さん喜美介さんが、
剣の精、芸の精として登場していました。
上手下手に分かれてお稽古つけていたけど、
今回は舞台中央で門之助さんと猿弥さんです。。
そして、成長した雪太郎が女形歌舞伎役者 中村雪之丞として登場です。
この猿之助さんの登場シーンが忘れられず、
博多まで来たと言っても過言ではありません(笑)
でも今回、演出を変えていた!
シャンクスみたいに廻り舞台でセリ上がりながらグルっと登場。
猿くんが舞台中央から右に回って下がっていくと、
左から猿之助さんが回ってくる。
ギリギリまで明るくせず、シルエットだけ浮かびあがらせて、
正面にきてやっとお顔が現れる。
ブルーの世界観が印象的。
その微笑みの華やかで怪しく美しいこと。。
ここでまた惚れた。。(笑)
ちなみに前回は、中央の猿くんの後ろからセリ上がったと思う。
まわっていなかった。
上がりきっても後ろからライトがあたっていて、
シルエットしか見えず、猿くんに並ぶと照明があたってお顔が見えた。
そして、確かしゃがんで猿くんに微笑んだ。。と思う。
ここがたまらなく好きだったのですが、
猿くんと並ぶシーンが無くなっていてちょっぴり残念。
でも、より猿之助さんらしい、
おもだか屋らしい登場になっていて素敵でした。
もうすでに夢心地です。
ここはやはり三階席からも見ると楽しいシーン。
場面が変わり、芝居前の中村座入口付近。
雪さまファンの笑野さん猿紫さんのキャッキャする様子はテッパン。
気持ちわかります(笑)
徐々に主要人物が登場します。
女スリ お初は米吉さん。
強気な姉御が板についていてびっくり!
江戸の粋な風情がカッコいい。
動きや言葉のテンポがアップしていました。
米吉さんのこういうお役は東京ではないから、
お姫様もよいけど。。こちらでもしてほしいです。
みんな驚くと思いますし、ファンが増えること間違いなしです。
立ち姿も座った姿も、とても艶っぽくて素敵。
その後、雪之丞に恋をするのも切なくて。。
応援したくなるキャラです。
相棒の’むく犬の源次’は弘太郎さん。
米吉さんと息がぴったり!
二人のシーンの掛け合いは、ふっと息が抜けて楽しかったです。
そして、隼人さんも登場です。
義賊 闇太郎(猿之助さん二役)を頭とあおぐ’丑三ツの次郎’
出がカッコいいではないですか!
痩せたなぁ~と思ったけど、緩急あって見せ方を心得てますね。
この場面はお弟子さん方もたくさん出ていて嬉しいです。
中村座の舞台で雪之丞の「鷺娘」が上演されます。
劇中劇で猿之助さんの鷺娘が観ること叶うなんて。。。
前回は「関の扉」でした。
筋書によると、雪之丞の’雪’と今年の干支にかけて選んだとか。
その舞台を見物しているのが、
雪之丞の敵 土部三斎の男女蔵さん、侍女の滝乃 笑三郎さん、
土部の娘 浪路は梅丸くん。
梅丸くんの美しさったらありません!
あの透明感はなんですか(笑)
2年前より成長した分、キラキラ度も増してます。
ひとクセある役者さん方の中で、何だか清らかに見える(笑)
浪路は雪之丞に夢中になってしまいます。
そして、土部家に雪之丞を招くことになります。
鷺娘の後は幕内の様子があり、
猿弥さんの菊之丞が雪之丞にダメ出しをします。
他の役者さん方の会話も、舞台裏を見ているようで楽しい。
雪之丞の楽屋の様子も登場します。
楽屋着の猿之助さんが艶やかで、そして可愛らしい。
匂い立つ色香です。
敵の土部家に招待されることになり動揺し、
さらに菊之丞以外の仲間に敵討ちを秘密にしている
心苦しさが伝わります。
屋敷を訪れ、浪路の接待を受ける雪之丞。
この猿之助さんと梅丸くんのシーンがドキドキです(笑)
手が偶然触れ合っちゃったり、
自分の意思ではなく大奥へ上がる哀しい話を聞き、
雪之丞がどんどん心揺れていきます。
暗転直前に抱き寄せて、頬を寄せる場面なんて、
こちらが恥ずかしくなるほど(笑)
立役で純粋なラブシーンが今まであまりないだけに、
観ているほうが照れるし、ファンはジェラシーです(笑)
でもそれは、猿之助さんがとても優しく見えたから。
前回は、浪路の恋心を利用しようという策略がすごく見えたと思う。
今回はそれが前面になく、自然と惹かれていくようでした。
そんな雪之丞に惚れてしまうのがもう一人、お初。
隠れてみていたのを雪之丞に見つかり、
男らしい一面に恋心を抱きます。
そうなんです。雪之丞は男らしいのです。
ビジュアルは女形なのですが、声の出し方も少し強いし、
浪路とのシーンでリードする感じが男性なのです。
ここに私もグッときます。
帰り道、雪之丞は襲われます。
師匠 一松斎の同門の弟子、門倉平馬 巳之助さんです。
師匠への嫉妬心から雪之丞をよく思っていません。
ここで、雪之丞×平馬の立ち廻り!
すっごく楽しみでした。
猿之助さんの殺陣は久しぶりです。
しかも巳之助さんとの真剣勝負。
雪之丞は剣の達人でもありますので、綺麗な顔して強い強い(笑)
構えの姿のカッコイイこと。
たっぷり魅せていただきました。
師匠の止めが入り雪之丞が去っていくと。。。
義賊 闇太郎が登場です!
猿之助さんが早替りで二役目。
鮮やか~
江戸言葉も粋で、満月をバックに鯔背なこと!
余裕でやんちゃな感じが好きです。
闇太郎は雪之丞を気に入り肩入れしていきます。
三階からですと、舞台面の照明が楽しく、
立ち位置のフォーメーションのカッコよさがよくわかります。
大興奮のまま。。
ここで、ちょっと休息。
aya。
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