三階から雪之丞変化 3

こんばんは。


博多座公演はあと3日です。

私は明日からお仕事モードに突入です。

東京から応援しています。


お話の続きです。

2回目の幕間には、お友達の冬銀河さんとお会いしました。

直前に偶然滞在期間が丸かぶりなことが発覚!


会うなりキャッキャできて嬉しかったです。

なんと翌日のリピーターズチケットをすでに購入済みではないですか!

明日も一緒~と盛り上がり楽しいひと時でした。

有難うございました。


★ここからは内容に触れますので、ご注意を。



さて、三幕目大詰は「浅草裏田圃」から。


前の幕で浪路は連れ戻されてしまいました。

雪之丞は中村座の初日を迎えます。


その夜、雪之丞を恨み、土部家に雇われている平馬 巳之助さんが、

雪之丞を襲おうと待ち伏せます。

しかし、駕籠に乗っていたのは、師匠 一松斎 門之助さんでした。


ここで、門之助さん×巳之助さんの対決です!

この場面も楽しみにしていました。


門之助さんの謡が素敵です。

二人の立ち廻りはまさに真剣勝負。

殺陣フェチとしてはたまりません(笑)


平馬の間違った思い込みを正してあげたい一心で、

打ち負かした後、道場へ来いと優しく諭します。

こういう師匠だと弟子も幸せだなぁと感動です。


巳之助さんの心からの叫びが今も耳に残ります。


二つ目の劇中劇は「滝夜叉姫」

猿之助さんは’亀治郎の会’で演じています。


ちなみにNHKで滝沢秀明さんが

「雪之丞変化」を演じた時も滝夜叉姫でした。

この時からこのお話が好きです。


また、前回の名古屋では「狐火」

「本朝廿四孝」の中の一場面で、

狐火の前に上演される「十種香」は何度も拝見しています。


人形振りが堪能できて、

わりと長時間にわたり猿之助さんは踊っていました。

赤姫三姫の一人、八重垣姫が観ることできて幸せでした。


今回の滝夜叉は’だんまり’で魅せてくださいます。

蔦之助さん大活躍ですね。

市瀬さんも奴で登場。

猿四郎さん喜猿さん喜楽さん、そして寿猿さん。

猿之助一座で嬉しいメンバー。


ラストは傾城から妖術使いとして、

猿之助さんがスッポンから妖しくセリ上がります。

極めつけは、花道の六方!

迫力が三階まで伝わりました。


そして、楽屋前。

侍女の滝乃 笑三郎さんが、

雪之丞が二度と浪路に合わないよう釘を刺しにきます。


すると、お初 米吉さん、源次 弘太郎さん、次郎 隼人さんがやってきて、

土部家に行く方法を孤軒先生から伝授されてやってきます。


凧に乗る!!(笑)


ここで宙乗りです。

猿之助さんは、ここで宙乗りを入れたいと

脚本・演出の石川氏に相談すると同じ場面で考えていたそうです。


名古屋 中日劇場は花道がありません。

舞台上手から二階席下手奥(三階が無いです)まで翔び、戻ってきました。

客席すれすれまで低くて、見ていても怖かったです。


今回は花道から三階の上手手前まで翔び戻ります。

私は三階だったのでお迎え席。

すごく目線を送ってくれて嬉しかったです。


でも、側まで来るかと思いきや。。

舞台の方にくるっと向きを変え、私は背中を見ることに(笑)


そして、舞台から鉄砲に打たれて凧が外れ、傘を広げて下りていく。

猿之助さんの真後ろにいた私も鉄砲で討たれた気分でした(笑)

すごく面白かったです。三階の醍醐味。


見事に土部家に潜入成功します。

雪之丞は敵を討ち果たしますが、浪路は命果ててしまう。

雪之丞は自害しようとします。


猿之助さんの迫真の演技と立ち廻りでした。

この場面は、幼い頃の雪太郎や母 ゆきが想い浮かびます。

やっと本懐を遂げることができたのです。


幕前には目付となった孤軒先生。

長袴姿の平さんが素敵です。


雪太郎は敵と刺し違えてこの世を去ったことにし、

表の顔、役者 中村雪之丞は今までどおり役者として

生きることになりました。


幕が開くと満開の桜。

そして、雪之丞を真ん中にお初、むく、菊之丞、次郎が立っています。

舞台奥から光が差し、5人のシルエットが浮かびます。

すーっと明るくなり、顔や姿が見えてきます。

このシルエットの絵がたまらなく好きです。


まるで今まで夢の中の出来事のような感覚になります。

雪之丞の新たな旅立ち。


新人座員の平助巳之助さんと、お浪梅丸くんが加わり賑やかに。

名古屋の時は毎日拵えをアドリブで変えていた巳之助さん。

今回はお爺さんで統一感を出し(笑)、

毎日違うネタを仕込んでいるようです。


etsukotsuさんblogによると、

この日は’かぴたん’の鼻らしきものを付け、

幕切れにそれを食べていたらしい。。。。

シュール(笑)


でも猿之助さんしか目に入らず見逃した(笑)

この場面の猿之助さんの神々しさったらないのです。

あの笑顔に会いに博多にきました。


希望に満ちた光溢れるラストは猿之助さんに似合います。

だから猿之助歌舞伎が好きです。

あの笑顔に会えて感無量でした。



劇場を出て、ずんこさんと焼き鳥屋さんに行こうとここへ。

「信秀本店」は現在、猿弥さんの幟が立っています。

満席だったのですが、大将が空いたら連絡してくれることになり、

待つこと10分くらいでしょうか。


入ると、なんとカウンター席の隣に冬銀河さん!

これには驚きました(笑)

全く情報無しで隣の席だなんて。

三人で食事となりました。


と、そこへなんと猿弥さん!

昼間、大仏様にお参りをしたのがよかったのか。

大将の計らいで帰り際に、お話させていただきました。


神ってる夜でした。


Instagramに旅の写真を少しアップしました。

お店の位置情報もわかりますので、

よろしければこのHPから入ってご覧くださいませ。


次の日は一日劇場にこもりました。



aya。

aya's lounge

歌舞伎に出合って 何だか人生変わりました。

2コメント

  • 1000 / 1000

  • rio

    2017.02.23 13:42

    @m_solam_solaさん、本気で楽しんでくださり有難うございます! 私もオバちゃんです(笑) こういうことは年齢は関係なく乙女になりましょ。 ご縁がある方とは自然と一緒になるものだと思っています。 読みながら、一緒にわちゃわちゃしている気分になってくださったら嬉しいです。 こういうのが一番観たい!というお気持ちわかりますよ。 春猿さん方が移籍して、今月は新しくなったおもだか屋の出発だと感じました。 猿之助さんを座頭によりチームになっていました。 まだまだblogが続きます、すみません(笑) 一緒に旅をした気分になってくださいませ☆
  • m_sola

    2017.02.23 13:20

    こんばんわ。 臨場感溢れるレポート、もう本気で楽しく読ませて頂いてます! …と同時に、妄想観劇&博多旅行も勝手に便乗させて貰ってます^^; ありがとうございます。 観劇後熱く語りまくれるお仲間もホント楽しそう! やっぱり猿之助さんのファンの方はイイ! (恐らく皆さまよりオバチャンの)私からすれば全部羨ましい限りです💦 貴重な演目が並ぶお芝居は勿論、澤瀉屋率が高い、 チームワークの良さもblogからたくさん伝わってきます。 上手く言えませんが、こういうのが1番観たいです! 最近、頑張って澤瀉屋さんを観に行っても今までのように全員のお顔が 見られず寂しい、悔しい⁈思いでド田舎に戻るので。。 …嗚呼、やっぱり博多“こそ”行けばよかったです(T ^ T)