「男の花道 」2
公演はあと2日。
’櫓のお七’の語りではないですが、
羽がほしい、翼がほしい、飛んでゆきたい。。
という気持ちでいっぱいです。
その妻 富枝は笑也さん、富枝の妹は米吉さん。
廓近くの料亭に遊びに行きます。
笑野さん笑子さん瀧昇さん、三四助くん猿くん。
時間までに来なければ切腹と命じます
上演中の歌右衛門に手紙を届けてもらいます。
「櫓のお七」の劇中劇の場面です。
ここもすっごく楽しみにしていました!
猿之助さんの人形振りの踊りは天下一!
竹三郎さんが以前おっしゃっていました。
「猿之助さんには’鉄火な女性が似合う’」
お七はまさに恋に命をかける女性。
人形振りなので、表情は動きませんが、
内から溢れる炎のような’気’を感じます。
これを感じただけで胸がいっぱいです。
人形遣いは歌助の隼人さん。
息があっていてよかったです。
人形振りから人間の踊りになり、やっと猿之助さんが花道に来た!(笑)
私は瞬きしていなかったと思う。。
櫓に上がろうとすると、
手紙を持った竹三郎さんが現れお芝居が中断。
玄碩の窮地を知った歌右衛門は客席に向かって訴えます。
恩人の元へ行かせてほしい。
猿之助さんの迫真の演技と言葉に、中村座の客として泣けました。
心が痛くなった。
私はそういうことができるだろうか。
客席の間を通り、歌右衛門は玄碩のもとへ走ります。
座敷ではジリジリ待っている玄碩一行。
笑三郎さんの忠臣蔵のセリフが粋です。
そこへ花道をかけてくる歌右衛門。
私が座っている横でつまずくのです!
心の中では私は「ひゃ~」
今回も長谷川一夫さんのお衣装なのでしょうか。
このラストのお着物姿の猿之助さんが大好きです。
玄碩と手と手を取り合う場面は、
ビジュアルが美しいし、とっても嬉しいけど妬ける(笑)
そのくらいお似合いです。
平さんの演技が大きいからか、
猿之助さんもここは前回より大きいアクションでした。
でもそれが感動するのです。
会うことはなくとも友情と信頼で結ばれているのがわかる。
「老松」を幸せそうに踊る歌右衛門に泣けました。
自分が誇れることで役立つことができる幸せ。
役者としてではなく、一人の人間として舞う。
これぞ男の花道。
途中、涙を拭う歌右衛門の仕草、そして満面の笑み。
この笑顔に会うために博多に来ました。
私も幸せでした。
大満足でした。
これは歌舞伎座で上演してほしい。
そのくらいお芝居が進化してます!待っています。
その後、幕間では大向うの会「飛梅会」の会長さんとお話できました!
幕開きから、お声でいらしているのがわかりました。
劇中劇の「加賀屋っ!」は気持ちいいです。
私が大向うをする時のポイントを少し教えていただいた(笑)
かける日がくるのか!?
そこへ劇中に独吟をなさっている松島庄四郎さんが通り、
お話をちょっとだけさせていただき幸せでした。
いろんなご縁に恵まれ感謝です。
でもこの後のレビューで、この遠征一番の幸せが待っていたのです。
aya。
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