雪之丞変化 一階編。
博多座「二月花形歌舞伎」千穐楽おめでとうございます!
猿之助さん、夢を有難うございます。
2年前、二か月連続上演した二つの演目が、
博多で奇跡の同時上演になりました。
博多に行ったのは猿之助さんの歌右衛門、雪之丞に会いたかったから。
決して距離ではなく、今の猿之助さんで観たい二役でした。
遠征もご縁です。
4月の歌舞伎座がありますので、
仕事の忙しい5月の大阪遠征はまだ決断していません。
どうなりますか。
「雪之丞変化」は照明を含め視覚的な楽しみが多いので、
三階と一階で両方観たいとずっと思っていました。
2回目は一階席花道のスッポンすぐ横で楽しみました。
前日に上から観たので、
役者さん方を間近でじっくり観たいと思いました。
改めて感じたことを書き留めておきます。
やはり猿之助雪之丞の出がサイコーに素敵。
一階から観たら、雪太郎から雪之丞への時の経過を深く感じました。
博多座は舞台機構が良いので照明も音響も生き生きしてます。
お芝居がグレードアップした要因の一つだと思います。
猿之助さんと巳之助さんの立ち廻り。
猿之助さんの真剣な殺陣は久しぶりです。
雪之丞の姿でめちゃめちゃ強い。
そのギャップがいいのです。
闇太郎への早替りの仕掛けは知っていても面白いです。
駕籠に乗り、締まると、
その向こう側からものすごい速さで駕籠を出ていく
猿之助さんの着物の裾が見えました。
駕籠を出るのが、ものすごく速いんです!びっくり。
そして闇太郎が屋根の上に現れ顔を見せると、
後ろの満月がどんどん大きくなっていく。
私の席からは見上げる感じで臨場感ありました。
いわゆる歌舞伎の月ではなく、本物の月の画像なのが心憎いです。
その後の幕間、
ロビーへ向かおうとお席の間の通路を歩いていると、
前を行く知らないおじ様が急に振り返って、
「闇太郎の役者さんは誰だったのですか?」
私「!!!」
全く知らないおじ様です(笑)
「猿之助さんの二役目ですよ」と教えて差し上げると、
「え~!!!!」と本気で驚いてました。
ファンとしてはこういうリアクションは嬉しいです。
猿之助さんてすごい。
浪路役の梅丸くんは近くで見ると本当にキュート。
雪之丞に食べられちゃいそう(笑)
猿之助さんの滅多にないラブシーンの数々に、
至近距離では直視できない(笑)
でも二人の道行を見上げる形でやっぱり凝視(笑)
雪之丞が浪路を見る目が優しくてキュンとしました。
こういう見せ場もたっぷりと魅せ、
猿之助さんがより素敵な男性になったなぁと感動です。
感動と言えば、劇中劇「滝夜叉姫」
滝夜叉と言えばスッポンからの登場です。
それに気づいた瞬間からソワソワ。
待っているとスッポンから猿之助さんが上がってきました。
手の届く距離に、目をつむって巻物を加えたお顔。
今でもその光景が忘れられません。
これはご褒美だなぁ。
立ち廻りの戸板の早替りは大迫力!
これは遠くからでも近くからでも楽しめます。
宙乗りの時に舞台で見送る大勢の中で、
どさくさに紛れて前に出てフラメンコしてる人がいて笑えました。
そしてラストシーン。
やっぱり光差す中の猿之助さんは素敵でした。
目の前に巳之助さんの平助がいたけど、やっぱりあまり覚えてません(笑)
そのくらいあの笑みが好きです。
夢のような一日でした。感謝。
夜の部は冬銀河さんもいらしたので、
劇場の大階段を二人で興奮しながら降りたのは思い出です。
その後、ずんこさんと待ち合わせて’もつ鍋’
劇場近くの’おおやま 本店’に行きました。
美味しくてびっくり。ありがとう。
次の日は宮地嶽神社へ行き、東京に帰ってきました。
幸せな旅でした。
公演はあと一日。
猿之助さんをはじめ、関わる皆様がお怪我無きよう願っています。
いつも予想を遥かに超える発想で驚かせてくれ、
私をワクワクさせてくれる猿之助さん。
観れば観るほど面白くてまた行きたい。
お陰で人生が楽しいです。
私は幸せ者です。
aya。
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