伝統を守るため。

こんばんは。


そろそろ仕事は春のブライダルシーズンです。

新婦のドレスは春を意識したカラーが多く、

見ているだけでこちらも気分が華やぎます。



昨晩のTV「人生最高レストラン」は七之助さんがゲストでした。

翌日の仕事の準備をしながら観ていたので、

七之助さんが紹介するお店のお料理が美味しそうだな。。

くらいで見ていました。


京都のスッポンのお店の店主の言葉に手が止まりました。

「大市」は江戸時代から330年続く老舗だそうです。

現在店主は18代目。


お店を贔屓にしていた勘三郎さんも18代目でした。

そのことにご縁を感じると話に出ました。


店主がインタビューで、

「伝統を守るために、新しいものを取り入れる。

努力を怠らない。その努力は決して見せない。

これは役者さんもそうだと思ってる。。」

というようなことを言っていました。


これを聞いて何だか腑に落ちました。

猿之助さんを想ってしまったのです(笑)


伝統を守る’ため’なのです。

「ため」が心にズキンときました。


おもだか屋が革新的なのは、伝統を守るためでもある。。と。

頭ではわかっていても、

心でわかっていなかったかもしれません。


猿之助さんが鶴瓶さんの番組で言った言葉

「100年後に歌舞伎があるとは思えない」


これは本心と言えば本心。

本心でないと言えば本心でない(笑)

という気がする。


たぶん本当に思ってる(笑)

でも、本気で続かないと思っている人が、

休みなく寝る間もなく、好きな海外にも自由に行けず、

昼夜歌舞伎の舞台に立ち続けているなんて信じられません。


そう発言するくらい危機感を持って、

歌舞伎をし続けているということなのだと思う。


100人の歌舞伎役者さんの内、

99人が「歌舞伎が続くことを信じています」と言っても、

猿之助さんだけは「続かないかも」と言うに違いない。


それでも舞台に立つのは、

歌舞伎の力を信じているからなのかな。

好きでなくなったら辞める!といつも言っていたので、

今のところ歌舞伎が好きなのだと思うし(笑)


新しいことを歌舞伎に取り入れ続けるのは、

’猿之助’という名が持つ宿命でもあるけど、

それは、そういうやり方で’伝統を守る’ということなのだと。


決して本心を明かさず、努力を見せず。。


お芝居からは優しさが溢れ、お客のために奮闘する姿に、

歌舞伎への想いを感じずににはいられません。


猿之助さんのお芝居を観てもらえれば、

納得してもらえるはずです。


伝統を守るため、新しいことを取り入れ、

奮闘する姿をいつまでも追い続けたいです。


とは言え。。。。

ご本人は私の妄想を絶対認めないと思う(笑)


そんな猿之助さんが面白いのです。




aya。

aya's lounge

歌舞伎に出合って 何だか人生変わりました。

2コメント

  • 1000 / 1000

  • rio

    2017.03.06 13:46

    @目千両目千両さん、有難うございます! 本当におっしゃるとおり! 敬虔。。その一言に尽きますね。 根底はそこだと私も想います。
  • 目千両

    2017.03.06 13:16

    私めの勝手な感想でございますが 猿之助さんはとても敬虔なお方だと感じます