月光姫恋暫。

こんばんは。


猿之助さんは4月歌舞伎座のお稽古真っ最中。

演じる三つのお役は猿之助さんでは初見です。


皆様の感想はいつもどおり少しガマンして、

その瞬間を待とうと思います。


★俳優祭のことを書きますが、

TV放送が4月30日にありますので、

先入観なく観たい方は読まないことをお勧めします。





さて、昨日はほぼ猿之助さんの話題で終わってしまいました。

印象的だったことを残しておきます。


猿之助さんはほぼ笑わなかったのですが、

左團次さんの他に、笑うのをガマンできない方がいました。

私が見る限りでは、タケノコさん。。ではなく染五郎さん!


後半からチョコチョコ面白いことをするので、

すぐそばにいる猿之助さんは思わず笑っていました。

染五郎さんがすることはやっぱりツボなのだなぁ。。。

少しジェラシー(笑)


染五郎さんの一人ぶっ返りは面白すぎです。

自分で鬘取って、顔作って、糸抜いて、鬘かぶってた(笑)

立ち廻りからは一人舞台でした。


そして、勘九郎さんのカッコよさったらなかったです。

阿弖流為の田村麻呂かと思うくらいです(笑)


第一場で、獅童さんの’がぶ’と松也さんの’めい’が、

宝物を奪い合っているところに、

上手下手の草むらから染五郎さん勘九郎さん登場!


お二人素敵すぎです。

お客もどよめいたし、大歓声でした。

二匹から宝物を奪おうとします。

ドサクサに紛れて勘九郎さんが獅童さんを蹴ってたのが笑えました。


彌十郎さんは勘九郎さんの父、七之助さんは侍女。

実は宝物は彌十郎さんたちの探し物。

息子も探しています。


お爺さんは菊之助さん、お婆さんは海老蔵さん。

菊之助さんの老けっぷりにひっくり返りそうになりました。

昼より、夜のほうがよぼよぼ具合がハンパない。

歩くだけで笑いが起こってました。ドリフみたいです(笑)

もう、この遊び心サイコーです。


このメンバーのラストにかぐや姫の猿之助さんが登場して、

全員でだんまりです。

ビジュアルが可笑しくて。

猿之助さんが、がぶとめいと同じ空間にいるのが奇跡でした。


勘九郎さんには見せ場がたくさんあって、

かぐや姫に一目ぼれするのも豪快だし、

恋ダンス六方がキレキレ!


黒御簾の音楽が始まると、お客もすぐ気がつきザワつく。

完全に踊っているわけではなくあくまで六方。

あの手の振りを巧みに取り入れて完璧でした。

手拍子が起こり、お客もノリノリでした。


それに、勘九郎さんの「し~ば~ら~く~」にしびれました。

三階までもくっきりはっきり聞こえる。

あんなにストレートに追いかけられたら気持ちいい(笑)

かぐや姫に向かって猪突猛進でした。


勘九郎さんの清々しさを軸に、

猿之助さんのSっぷり、

染五郎さんのボケっぷり(褒めてます!)、

三人のバランスが絶妙で好きでした(笑)


特に勘九郎さんがとても生き生きしていたように見えました。

5月の猿之助さんとの共演も期待しちゃいます。


キャラと言えば、三人の局、ピン、ポン、パン。

奇跡のトリオが実現です(笑)

亀蔵さん猿弥さん弘太郎さん。

配役観たとたん感動に心が震えました。

面白くないはずがないです。


幕開きの月の場面で、

かぐや姫にボッコボコにされたていで登場。


三場の婚活シーンでは出題を担当し、

夜は弘太郎さんがセリフをフライングして全員で大爆笑。

間違っても全部を笑いにしちゃう空気感がすごいですね。

私は幸せでした(笑)


大看板の皆様は大詰に登場してきます。

帝の菊五郎さんが登場すると空気が一変しました。

宝塚みたいな大きな羽がついたかぶり物!

しらっとかぶっているのがすごい(笑)

かなりザワつき爆笑でした。


梅玉さん橘太郎さんも一緒です。

梅玉さん、昼では菊五郎さんの発言がツボだったようで、

何故か笑いが止まらず。


かぐや姫を迎えにきた天女が、

魁春さん雀右衛門さん孝太郎さん梅枝さん。

短いシーンにこの豪華な皆様。

花道がほとんどだったのでTVを楽しみにしています。


そして、陰陽博士の吉右衛門さん。

やはり登場すると盛り上がります。

少し怪しげなところもお茶目です。

なんとトゥーランドットの曲をほんの少し歌ってくださいました!

オペラが聞けました♪すごい。


ラストは富士のお山が登場し、

なんとも贅沢な背景に感動しました。


夜は菊五郎さんが自分のセリフの場面と思わず、

シーン。。。。。

(誰かが教えて)本気で驚き「え!」って大きな声で素で言っちゃった。

この瞬間の菊五郎さんが、失礼ながらとても可愛らしかったです。


そんなこんなで幕(笑)


幕が開くと舞台上には出演者やTシャツの役者さん方。

猿之助さんはかぐや姫のままなので、

手締めや手を振る様子も女方のしなやかさでした。


ご挨拶があり、全員で一本締めをして結びです。

すごく胸が熱くなりました。


かぐや姫に出演していないたくさんの役者さんが、

照明室からずっと舞台を見ていました。

右近ちゃんは客席に手を振ってくれました。


全部が嬉しくて楽しかったです。

有難うございました。


舞踊のことも少し書き留めておきたいと思います。



aya。

aya's lounge

歌舞伎に出合って 何だか人生変わりました。

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