「二つ巴」「石橋」

こんばんは。


三月も無事にに過ごすことができました。

有難うございました。

いよいよ’四月大歌舞伎’が始まります。

猿之助さんにもうすぐ会うこと叶います。



さて、俳優祭のお話も結びです。

TV放送を楽しみになさっている方は、

内容に触れますのでご注意くださいませ。




さて、順番が逆になってしまいました。

最初の演目は舞踊でした。


「二つ巴」は大石内蔵助の家紋です。

「仮名手本忠臣蔵」の七段目と十一段目からなる舞踊。

素踊りで魅せてくださいました。


七段目は’祇園一力茶屋の場’

十一段目は’討入の場’です。


幕が上がるとそうそうたるメンバーの長唄囃子連中。

上手下手にいらっしゃり圧巻でした。


仲居のお三方が門之助さん笑三郎さん笑也さん。

素踊りだと、女方の肩の下がり方がよくわかります。

こんなふうに体制を作って踊っているのだと思うと感動でした。


おかる役の扇雀さんは艶やかで素敵でした。


由良之助は芝翫さんです。ものすごい貫禄。

扇を下ろしてお顔が見えた瞬間に、大向うが降ってきました。


力弥は鷹之資くん。

ひときわ成長していて存在感がありました。

唯一の’天王寺屋’です。

大向うが盛大で感動しました。


七段目は茶屋なので、しっとりという感じ。

芝翫さんも悠々としていました。


やはりテンションが上がる討入の場面。

改めて幕が開くと、大勢の浪士たち。

これを見ると心が躍ります。


塩冶浪士×高家家臣が10組くらい戦っています。

もうどこを見てよいのやら(笑)


でも目がいってしまったのは、

新悟さん×猿四郎さん、梅丸さん×蔦之助さん。

新悟さんが素顔で立廻りしているのはとっても貴重な気がして。

猿四郎さんの殺陣もじっくり見ることできて嬉しかったです。


その後ろにいたのが梅丸さん。

蔦之助さんもそうですが、とても形が美しかったです。


そして、喜多八と平八郎の一騎打ちの名場面。

昨年12月国立劇場と同じ配役でした。

松緑さん×亀寿さん。


すっごくエキサイティングでした!

素顔でもう一度観ることできるなんて奇跡。

昼のほうが松緑さんの気合いの声がものすごい迫力、

夜は二人がテンポアップしていて全く隙がない。

サイコーでした。


ラストは由良之助も登場して、勝どきで幕。

素踊りでも忠臣蔵の世界観をこんなにも体験できるとは思わず、

ワクワクしっぱなしでした。


続いて「石橋」


パンフレットには、

「長唄’石橋’をベースに’獅子物’のいいとこ取りをしたスペシャルバージョン」

とありました。


正直、どこがどう。。と全く解らないです。

それでも若手8人による獅子の毛振りは圧倒されました。


幕開きは鳶頭の又五郎さんが登場です。

獅子頭を持って踊ります。


その後に、立役の仔獅子4人がセリ上がってきます。

上がってきた時の大歓声といったらすごかったです。

松也さん巳之助さんを真ん中に、サイドに隼人さん橋之助さん。


白い毛の4人は神々しくて眩しいほどでした。

巳之助さんのお顔がちっちゃい(笑)

歩き方に特徴があってすぐにわかります。


4人が勢いがあって勇猛。

舞台を所狭しと踊っていました。


すると花道から女方の仔獅子たちが登場です。

三階からは残念ながら並んだ姿は見えないのでTVが楽しみです。


壱太郎さん児太郎さん右近さん米吉さん。

赤い毛に、裾の部分が普通に着物。

毛振りの時にやはり足を広げて踏ん張るので、

裾がはだけてびっくり。

初めて見る光景でした。


今を時めく若手女方4人は美しくて。

赤い毛が妙に可愛らしく見えました。

しつこいですが、児太郎さんのお顔がちっちゃい(笑)


ラストは8人で毛振りです。

米吉さんは人生初の毛振りだったとblogでおっしゃっています。


猿之助さんの紅葉狩を上回る人数!

しかも全員若手なので力強い。

面白かったのが、8人8色(笑)

個性が出てましたね~


好みもあると思いますが、

右近さんが一番大きな弧を描き美しかったです。


右近さんは猿之助さんと数々連獅子を共演して、

おもだか屋の超ハードな振り付けを経験しています。

贔屓目でしょうか、自然と応援したくなります。


後半、スピードがどんどん加速して、

会場もMax盛り上がり大歓声でした。


夜のほうが長く回していたように思えました。


合図で一斉にお顔を上げた時の表情がいいのです。

乱れた髪が素敵です。

眩しい(笑)


こんな贅沢な石橋はもうないかもしれない。

私の中で、昨年の染五郎&猿之助の毛振りに迫る勢い(笑)


とってもエキサイティングでした。

有難うございました。



舞踊もお芝居もこの一日だけでは本当にもったいない。

特に「月光姫恋暫」はどこかで再演していただきたいです。


作り手の皆様の本気が伝わりました。

一生の思い出になりました。

願わくば3年後も行ける私でありたい(笑)


感謝感謝の俳優祭でした。



aya。

aya's lounge

歌舞伎に出合って 何だか人生変わりました。

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