醍醐の花見。
こんばんは。
こんぴら歌舞伎が開幕します。
お練りの写真をTwitterで楽しませていただきました。
琴平も桜が綺麗でした。
先ほど、中村勘太郎くん長三郎くんの初舞台をEテレで観ました。
勘九郎さん七之助さんの幼い頃の映像も登場、
さらに勘三郎さんの映像など、感慨深いものがありました。
さて、歌舞伎座の舞台も桜が満開です。
猿之助さんは楽屋で桜を楽しんでいるでしょうか。
昼の部最初の「醍醐の花見」は桜満開の絵がとにかく美しい。
秀吉が醍醐寺で大々的に行った花見を題材にした長唄舞踊です。
振り付けは勘十郎さんの完全オリジナルだそう。
美しい桜を愛でる心は、
昔から今も変わらないのだなぁと実感しました。
舞台中央の奥、一段高いところに秀吉 鴈治郎さん。
史実では秀吉の亡くなる5ヶ月前。
お芝居なので鴈治郎さんは若々しいです。
隣に座るのは、北の政所役の扇雀さん。
風格あり温かいオーラで春のような佇まい。
手前、一段低いところ上手には、
側室 淀役の壱太郎さんと、三條役の右近さん。
下手には、側室 松の丸役の笑也さんと、
前田利家の妻 まつ役の笑三郎さん。
女方の皆様がずらっと!華やか華やか。
桜に負けず美しい皆様です。
一人ずつ中央に登場し舞を披露。
あでやかで個性があり、なんて豪華な花見でしょう。
史実として伝えられている、
秀吉の盃を、淀と松の丸が順番を争ったというお話。
壱太郎さんと笑也さんのバトルは女の火花が散っていました(笑)
特に笑也さんのしつこさは面白かったです。
それを上手く納めるのが笑三郎さん。
穏やかで才女な雰囲気が漂います。
右近さんは若々しくて、舞が素敵でした。
立役の三人も輝いてます。
家臣の大野兄弟は、歌昇さん種之助さん。
春色のお召し物が似合ってキリッとしてカッコイイです。
側近の曽呂利 新左衛門は、萬太郎さん。
この人は落語家の始祖の一人と言われているそうです。
秀吉の話し相手で、ユーモアあり頭の良い人だったそう。
萬太郎さんは可笑し味ある舞や動きで楽しませてくださいました。
どうしても可愛いと思ってしまう(笑)
僧 義演は、門之助さん。
醍醐寺の僧で秀吉と縁が深い人です。
華やかな花見から一転、
舞台に秀吉が一人になると、秀次の怨霊が現れます。
松也さんです。
秀次は秀吉の甥で養子。
ですが秀吉の命で切腹するという壮絶な運命。
とても迫力があり、二月の知盛は観ていませんが、
このようなイメージだったのかなぁと想像しました。
駆けつけてくるのが石田三成の右團次さん。
颯爽と登場し、強いです。
右團次さん門之助さんが怨霊を鎮めて、
桜満開の世界に戻ります。
35分くらいの舞踊です。
内容がたっぷりしていて、
チーム秀吉オールキャスト!みたいな贅沢感あります(笑)
ちょうど桜満開の時期に観ると、
気分がさらに盛り上がると思います。
明るい幕開きが気持ちいいです。
桜は心を優しくしてくれます。
aya。
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