薫風。
こんばんは。
「お宝ガレリア」の猿之助館長のお召し物が真っ赤ではないですか!
blogで免疫がついていたからいいですけど、
久しぶりに観たらすごいことになっていますね(笑)
この先、どんな方向に向かうのか楽しみです。
さて、仕事帰りに時間が合ったので、
歌舞伎座へ行き「奴道成寺」を幕見してきました。
一幕見席は90席あります。
それ以上になると立ち見です。
今日はちょうどお席が埋まるくらいでした。
私は上手側の席が好みなのですが、
奴道成寺を上手で観てきて気がつきました。
これを観るならドセンターがいい!
ということで念願のドセンターに座ってみました。
猿之助さんは最初の一瞬だけ花道まで行きます。
でもその他はずっとセンターで踊ります。
そして、ラストの鐘の上は上手です。
目線を上にあげる時も多く、
4階席でも何だか得をしたような気分でした。
お客のノリがよく、舞台と客席が一体になった感じで、
すっごくエキサイティングでした。
猿之助さんも楽しそうでとても集中していたように思います。
私も、隣の外国の方も体でリズムをとっていたほど。
もちろん椅子を揺らすほどではないですが、
自然とそうなってしまうくらい猿之助さんの踊りが楽しかった。
お隣とものすごい勢いで拍手したのが、三つ面のシーン。
すでに客席があったまっていました。
踊り途中から拍手が湧き、
ある瞬間、両手を広げたポーズのまま’間’を取りました。
拍手をあおるポーズにも見え(笑)
お客もそれに応えるように拍手が大きくなっていきました。
さらに、猿之助さんがそれを聞いているように見えました。
あぁ。。これが猿之助さんだと感動でした。
こうしてお客をのせてくださる。
この時、私もお隣の方も手を挙げて拍手。
顔を見合わせて笑ってしまいました(笑)
後見の段一郎さんとのやり取りに余裕があるからか、
面を換える時がよどみなく自然で速い。
だから面を付けて振り返った時、
今まではビュッと風が吹くようだったのが、
ふわっと空気が動いてぴたっと納まるような感じになっていました。
それにすごくキレキレでした。
勢いがあり過ぎて、
後半は段一郎さんがついて行くのが大変そうにも見えました。
三つの面を持って決まった時、お客がぶわっと沸いたのは鳥肌でした。
そして、あの存在を残しながらの舞台にはけていく様子が心憎い(笑)
所化の皆様の手拭い撒きにさらに会場内は盛り上がりました。
ラスト、右近さんが横を向いてフェイントをかけて、正面に投げた(笑)
お客さんはウケてましたね。
お隣の方も大ウケでした(笑)
その後の猿之助さんの登場はさらに客席のボルテージがあがります。
鞨鼓から鈴太鼓へ、踊りもテンションあがります。
ぶっかえりの勢いがすごくて、いつもより翔んでました。
着地した瞬間に、私は声が出てしまった(笑)
猿之助さんのこの勢いが大好きです。
そうそう、最初のほうの引き抜きもサイコーにキレキレでした!
お隣の方は花四天さん方が気に入ったようで、
声を出して喜んでました。
あっという間の45分間。
猿之助さんは表情豊かで、終始、頬骨がぽこっとあがった笑み。
この笑みが涼やかでたまらない。
ノンストップで踊ることは大変だと思う。
でもどこ吹く風なお顔。
心憎いではありませんか。
クールな目もたまりません。
桜満開の舞台に、一足先に薫風を感じました。
幕切れ、お隣の二人とめちゃめちゃ拍手した(笑)
猿之助さんの舞踊は外国の方にも伝わるのだと感動です。
楽しみ方はそれぞれだと思いますが、
奴道成寺は楽しければ拍手をして、驚いたら声を発して(笑)
是非、参加して楽しんでみてほしいです。
猿之助さんはきっと応えてくださる。
幸せな余韻です。
有難うございました。
aya。
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