幕見で一本刀土俵入。

こんばんは。


予定が早く済み、ヴェニスの商人が脳をよぎったけど、

私の足は歌舞伎座に向かっていました。


猿三郎さんのblogによると、

ちょうどその頃に猿之助さんがエスパス・ビブリオへ!

現在、ご自身の写真展&猿三郎さんの絵画展が開催中です。

昼夜の出番の合間に現れた~(笑)


私は猿之助さんのプライベートにあまり興味はないのですが、

もし偶然エスパスで遭遇していたら倒れていたと思う(笑)


猿之助さんはその場でさらさらと絵を描いたそう。

お二人の絵を見るのが楽しみです。

早く行こう♪



猿之助さんのお蔦さんに会いたくなってしまいました。


幕見チケット発売時間に並んでいたのは20人弱くらいだったのに、

開演時間には約60名くらいになっていました。


平日はまだまだ余裕なようなので、

お仕事帰りにギリギリでも大丈夫です!


実は視覚的に気になっていたことがありました。

前半の猿之助さんはずっと我孫子屋二階の窓で演技です。

果たして幕見席から見切れていないのか?


一列目に座ると残念なことに。。。

猿之助さんが立つとあまりお顔が見えない。

でもほとんど座っているのでストレスにはなりませんでした。

二列目はわかりませんがご参考までに。



★内容に触れますのでご注意を。




3日前に観たのですがお芝居が進化してる!

さらに間合いが良くなって全員がちょこちょこ変化。

テンポがさらによくなり、場面に緩急が出てきて、

遊びもちょこっと顔を出してきた、という感じです。


猿之助さんの言葉の巧みさ。

酔っぱらいの独り言みたいなところは独特で可笑し味たっぷり。

独り言増えてたし(笑)

芝翫さんもそうだったのかなぁ。


今日は力が抜けてきていて、とっても自然でした。

でも伝えたいところは深く気持ちをこめていました。

しっかり幕見席まで届きました。


幸四郎さんの茂兵衛が変わってきたからかもしれません。

前回より少し面白くなっているんですけど(笑)

可愛らしくて笑っちゃう。

私が想う幸四郎さんの’可笑し味’が全開です!


猿之助さんはそれに合わせて、

少しづつご自分を出してきているよう。


とにかく二人の会話がポンポン面白いし、泣かせるし。

この先どーなっていくか観ていたいです。


今日も色白で美人さんなお蔦さん。


おわら節は4階席まで響き渡り、

お客の気配が無くなっていき、声に集中していくのを体感しました。

温かい声でした。


そうそう、幕開きの笑三郎さんの姿だったり、

猿弥さんの暴れん坊加減だったり、

あのわちゃわちゃしているように見えて、

まとまっている風景が好きです。


お蔦が騒ぎを止めるため二階から水をかけるところ、

茂兵衛に持ち金を投げるシーンが粋です。

一度、袋を手元で小っちゃく投げて持ち替えるのが素敵(笑)


横綱になって恩返しすると宣言する茂兵衛。

お蔦が茂兵衛を見送る時はまた泣けました。


船着き場の場面の風情がいい。

子守の女の子、船を待つ人々。

タイムスリップした感覚です。


猿四郎さんの川へのダブルダイブがすごい(笑)

肉体美にもびっくりでした。


10年後。。。

船頭と船大工ののんびりした風景に癒されます。

錦吾さん由次郎さん巳之助さんは絶対現代人じゃない(笑)


そして、船頭の唄を唄っているのはどなたでしょう。

今日も聞き惚れてしまいました。

心に沁みました。


茂兵衛は横綱になれず、渡世人になっていました。

幸四郎さんはとてもシュッとして、前半の茂兵衛と別人。


お蔦も変わりました。

今は娘のお君と飴売りをして慎ましく暮らしています。

顔は化粧っ気がなく、とことん優しいお母さん。


茂兵衛がお蔦に恩返しをするために会いに来ます。

でもお蔦は誰だかわからない。


10年前は酔っていましたし。。思い出せない。


この思い出せない猿之助さんがすっごくいいのです!

「あぁ、もう、思い出して~~~」

と初めてヤキモキしました(笑)


考えると、巡業や浅草で観た時とこの場面も各段に違うのです。

お蔦と一緒にモヤモヤすることなんて無かったと思う。

今回は一緒にもどかしくなる(笑)進化すごい。


右近ちゃんのお君が天使のよう。

松緑さんと猿之助さん夫婦の心が繋がっているのを感じます。


歌六さんの親分の凄味が増していた!

松也さんがセクシー(笑)


どこをとっても豪華で個性的なメンバー。

一人一人が光ってる。


茂兵衛が見送る中、お蔦家族は逃げのびます。

猿之助さんの「有難うございます」は花道のどこまでも続いていました。


4階からは姿は見えないけど、

声を聴きながら家族の姿が目に見えるようでした。



先日、お隣の見知らぬおば様と話をした時、

「一本刀~の話が好きなのよねぇ。お蔦さんがいいのよ」

ストーリーのファンも多いのかも。。と思いました。


今回の猿之助さんは、このおば様の言葉がぴったりです。

私が想う猿之助さん自身の優しさがにじみ出ています。


私もお蔦さんが大好きです。


また会いに行きます。



aya。


aya's lounge

歌舞伎に出合って 何だか人生変わりました。

0コメント

  • 1000 / 1000