御所五郎蔵@歌舞伎座 1

こんばんは。


猿之助さんのblogで気がつきました。

昨年6月は猿之助さんが今の歌舞伎座で初めて宙乗りをしました。


公演中、一日だけ翔ぶことができませんでした。

宙乗りをすることは命がけであることに改めて思い知らされました。


来月は海老蔵さん親子が、

再来月は染五郎さん猿之助さんが宙乗りです。

無事に翔んでくれることを心から願います。



さて、歌舞伎座は中日を過ぎました。

ここからまた千穐楽まで、

お芝居がどんなふうに進化していくのか楽しみです。


夜の部「曽我綉俠御所染(そがもようたてしのごしょぞめ) 

御所五郎蔵」は初見ではありません。


でもあまりご縁がなく、

2012年、梅玉さんの五郎蔵と松緑さんの土右衛門で一度だけです。


2013年3月の新橋演舞場でかかった時も観に行く予定でした。

菊五郎さんの五郎蔵、吉右衛門さんの土右衛門。

東日本大震災が起こり、

電車が不通で行くことが叶いませんでした。


なのでほとんど記憶がなく(笑)

特に仁左衛門さん左團次さんは初体験なのでワクワクしていました。


上手側に仮花道が、この演目のためだけに設置されています。

しかも使用するのは約10分くらいではないでしょうか。

なんて贅沢。


三階席最前列だと、

七三に立つ仁左衛門さん左團次さんがよく見えます。

でもそれぞれの子分たちは全く見えません。


お二人が揚幕から登場すると会場がどよめきました。

私の位置からは七三に来るまで見えません。

でも気配が上がってくるのです。

とてつもなく大きな何かが近寄ってくる。。みたいな。


仮花道に仁左衛門さん。

本花道に左團次さん。


それぞれのカッコよさったらありませんでした。

役者絵のような美しさにびっくり。

そして’渡り台詞’の朗々として心地よいこと!


舞台は桜咲く遊郭。

土右衛門が五郎蔵に話しがあると持ち掛け、

本舞台に登場すると横並びに座り話しが始まります。


この二人は元々、同じ主人に仕えていましたが、

今は吉原を拠点にする侠客同士。


そしてありがちな恋のライバルでもあります。

武士時代に五郎蔵と腰元 皐月の不義を密告したのが、

皐月に横恋慕していた土右衛門でした。


その他にもいろいろな因縁があり、

二人はバチバチ状態です。


4月の超歌舞伎で獅童さん國矢さんが演じました。

お二人もカッコよかったですね。


セリフの応酬がすごい。

お二人の声はとても特徴があり深い。

本物を観た気分。言葉に圧倒されました。


さらに驚くのが、仁左衛門さんの姿形の美しさ。

どの角度もカッコイイ。奇跡です。

歌い上げる感じが粋で心地いい。


五郎蔵の子分は、男女蔵さん歌昇さん巳之助さん種之助さん吉之丞さん。

皆がシュッとしていて素敵。

2回目に観た時のほうがひと際大きくなってました。

言葉も大胆な感じでよかったです。


五郎蔵と土右衛門が、

五郎蔵の奥さん皐月を巡って一触即発なところを、

甲屋与五郎の歌六さんが止めに入ります。

これは歌六さんにしか止まりません(笑)


最初からここまで、ずっと錦絵のようでした。

男性ばかりの場面が華やかなのは歌舞伎の素敵なところです。

すっかり見入ってしまいました。


感動したのが仁左衛門さんの大きさ。

2回目に観た時にお芝居が変わっていたのがすごい。

何だかパワーアップしていました。

当たり前かもしれませんが、

ベテランでもこんなに進化していくのだと感動しました。



後半はお茶屋さんの場面。

米吉さんが大活躍でした!


お話は続きます。



aya。

aya's lounge

歌舞伎に出合って 何だか人生変わりました。

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