御所五郎蔵@歌舞伎座 2

こんばんは。


今日は快晴!

ガーデンのセレモニーはとても気持ちがよかったです。


やっと来週にシネマ歌舞伎の弥次喜多を観に行けそうです。

早く猿之助さんの喜多さんに会いたいです。



さて、歌舞伎座夜の部「御所五郎蔵」のお話の続きです。



2回目に拝見した時に驚いたのが、

五郎蔵役の仁左衛門さんのお芝居がスケールアップしていたことでした。


もちろん初回も大きな感動でした。

でも、声も演技も大胆で、

極めている方でもどんどん進化していくのだと

改めて実感し感動しました。


お話の後半は、五郎蔵の妻 皐月が働く店のお座敷。


五郎蔵は以前仕えていた主人のため金策に困っていました。

皐月にもそのお金を用意することができません。


五郎蔵に敵対する土右衛門が、

五郎蔵と縁を切ることを条件に

皐月にお金を用意しようと持ち掛けます。


土右衛門はしつこく皐月を想い続けています(笑)


土右衛門は左團次さん。

皐月は雀右衛門さんです。


お金がなければ五郎蔵が命を落としかねないと考え、

皐月はうわべで、土右衛門の言う通りにします。

五郎蔵への退き状(別れの手紙)を書きます。


雀右衛門さんは情が深くて品があって素敵です。

五郎蔵への想いに溢れていて、

土右衛門とのやり取りの苦悩が辛い。


今月の雀右衛門さんの三役の中で、

この皐月が一番好きです。


そして、五郎蔵がやってきます。

皐月は土右衛門の手前、五郎蔵に縁切りをしなくてはなりません。

五郎蔵は本気でキレて怒ってしまいます。

お金もいらない!


仁左衛門さんの啖呵は気持ちよくてカッコいい。

お声の大きさと透明感に圧倒されました。

一つ一つの形が美しくて一瞬一瞬が感動でした。


暴れ出そうとする五郎蔵を止めるのが逢州 米吉さんです。

逢州は、五郎蔵の元主人の恋人です。


この場面の米吉さんがすっごく素敵です!

体を張って、声も張り、精一杯に仁左衛門さんを止めます。

かっこいい。

いつの間にこんなに大きな役者さんになったのだろう。

心が震えました。


逢州に止められては、五郎蔵も暴れることはできません。

引っ込む時の名台詞、

「三十日(みそか)に月が出る遊郭(さと)も、闇があるから覚えていろ」

仁左衛門さんのカッコイイことったらありません。


松之助さんの花形屋吾助が仁左衛門さんと息ぴったりで、

深刻な場面にホッとする存在でした。


皐月の本心は、五郎蔵と別れる気はないのですが、

五郎蔵はすっかり勘違いしてしまいました。


そして、皐月を自分のものにできたと喜ぶ土右衛門は、

別の茶屋に皐月を一緒に連れて行こうとします。


ですが皐月は具合が悪くなり動けません。

道中、恥をかかないように、

逢州が皐月の打掛を羽織りなりすまし、土右衛門に同行します。

皐月は後から追いかけることになりました。


五郎蔵は夜道で皐月と土右衛門を襲おうと待ち伏せます。

斬った皐月と思った女性は逢州でした。


ここも米吉さんが大活躍!

仁左衛門さんとの立廻りが美しい。

たっぷりと魅せてくださいました。


土右衛門は実は妖術使い。

突然妖術!?と面白いです。

五郎蔵と斬り合うところで幕となります。


仁左衛門さんの立廻りは久しぶりに拝見しました。

お若い!


細かくは違うかもしれませんが、

貢の染五郎さんを思い出しました。

仁左衛門さんに習ったということでしたが、

こうしてご本人を拝見すると似ているのがよくわかりました。


仁左衛門さんの五郎蔵で観ることができて嬉しかったです。

お話全体もとてもわかりやすく見応えありました。


終盤にもう一度観ますので進化が楽しみです。


とにかく絵が美しい。


有難うございました。



aya。

aya's lounge

歌舞伎に出合って 何だか人生変わりました。

0コメント

  • 1000 / 1000