加賀鳶@歌舞伎座 1

こんばんは。


今日は小暑であり七夕。

夏がやってきました。


Eテレの「流星」も素敵でした。

巳之助さん右近さん隼人さんが眩しいくらい。

昨年の猿之助さんの流星を想いました。



さて、歌舞伎座は7月公演が始まって初の土日です。

大変な賑わいになりますね。


昼の部「加賀鳶」の始まりは、

’本郷木戸前勢揃い’で加賀鳶が大勢登場し圧巻です。


本郷にある加賀藩お抱えの火消が’加賀鳶’です。

火消しの集団には三種類あったそうです。

大名お抱えの’大名火消’、旗本お抱えの’定火消’、

いろはの名がついた町火消。


加賀鳶が勢揃いするのは、定火消とのケンカのため。

皆、頭に血が上っています。


花道に並んでのツラネはカッコいい。

本舞台に勢揃いすると私の血まで騒ぎだします。


鳶頭の梅吉は海老蔵さん、

同じく鳶頭の松蔵を中車さんです。

二人の頭です。


大勢を率いてケンカに向かうのは松蔵。

中車さんは貫禄があり、まさに親分!

統率オーラ満点で安定感もある。


七五調のセリフも音に乗って心地いい。

この方は観るたびに驚かされます。

この短期間でどれだけ多くのことを習得していることか。

その影の努力に感動です。


松蔵が全員に声をかけると、一斉に返事をするのが気持ちいい!

江戸っ子だねぇ。


荒々しい団体を通すまいと木戸が閉まっています。

そこに、喧嘩の都合をつけに先に行っていた

もう一人の頭の梅吉が戻ってきます。


仲裁が入り、とりあえず今は喧嘩はなし!

皆に戻るよう言います。


でも一度喧嘩スイッチが入ってしまったので、

松蔵たちは猛反発。


梅吉は自分を殺してから行けと無理難題。

それを聞いて松蔵も、自分も殺せ、と座りこみます。

ここでやっと全員が納得して、喧嘩に行くのを諦めます。

そして、花道を引っ込んでいきます。


海老蔵さんの梅吉がスッキリカッコいい。

お痩せになったでしょうか。

中車さんの貫禄と、海老蔵さんの華。


海老蔵さんと中車さんの共演を拝見するのは、

記憶が正しければ久しぶりです。

昨年もよかったけど、それより前の「夏祭浪花鑑」を思い出します。

今では息がぴったりです。


中車さんはどんな相手でも合わせることができる方だなぁ

と常々思っています。


自在に変化して、相手の懐に入っちゃう。

すごい役者さんです。


昨日も書きましたが、

中車さんの父、猿翁さんは、

歌舞伎座ラストの月である7月に’梅吉&道玄’を演じています。


中車さんにもいつか演じてほしいです。

道玄なんて、絶対的に面白いと思う。

楽しみにしています。


この後の場面から、按摩’道玄’が登場します。

海老蔵さんの二役目。

梅吉は今は最初の場面だけなのですが、

梅吉が主人公の話も前半にあり、以前は上演されていたそうです。


勢揃いのシーンがカッコいいから、

今はそこだけの上演ということです。


実は目が見えるという道玄が、

非道だけどコミカルに大暴れ(笑)


唯一、全編に登場する松蔵との対決はいかに。

笑三郎さん、猿三郎さんも大活躍でした。


続きます。



aya。

aya's lounge

歌舞伎に出合って 何だか人生変わりました。

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