三階からの景色。
こんばんは。
写真は歌舞伎座の一階席前方からの眺めです。
ここは間近で猿之助さんを観ることできます。
私にとっては特別な時だけの贅沢なお席です。
歌舞伎座ではほぼ三階の住人。
舞台装置や道具、照明なども楽しみの一つです。
★内容に触れますのでご注意を。
写真は初日の眺め、
先日は三階前方から二部三部を拝見しました。
視界が開けて、こういう風景の中で
皆さんが演技していたのだなぁとワクワクしました。
「修禅寺物語」で登場する桂川。
頼家の勘九郎さん、桂の猿之助さんの二人のシーンです。
途中から川にさり気なくライトがあたり、
川の流れができた。
月明かりに水面がキラキラと光って、
静けさの中でせせらぎが聞こえてくるようでした。
温泉の湯気など風情があり、
のどかな風景の中の緊張感に切なくなりました。
弥次喜多は、なんと言っても二回の宙乗りが役者さんに近い。
特に役者さんの真下は興奮しますね(笑)
染五郎さん猿之助さんから近寄ってきてくれる錯覚に陥ります。
また、上から見る「四の切」のセットは格別でした。
昨年、猿之助さんが「四の切」で歌舞伎座初宙乗りをした日を想いました。
一階席前方だった時は、
上手に座っていることが多い門之助さんと笑三郎さんを
よく見ることができませんでした。
声と三味線はよく聞こえたのですが。。
でも舞台全体を一度に見渡せると、
お二人がどんなふうに語り演奏しているのかわかりました。
大熱演でものすごいですね(笑)
「どっちを取り調べまSHOW」のダンスのフォーメーションも
遠目のほうが綺麗でした。
登場人物が大勢舞台に集合するシーンが何回かあるので、
全員くまなく観ることできました。
照明にも拘る猿之助さんですから。
舞台面のライティングも楽しめました。
見えないところが完全に見えてスッキリ(笑)
三部の「桜の森の満開の下」は、
一階席で観る予定はありません。
桜の木が大きくてびっくり。
世界が舞台から客席に広がり繋がっているような気分。
歌舞伎座で初めてオペラを聞いたような気がするのですが、
違和感なく空間に音が響き渡りました。
舞台転換がスムーズで、アーティスティックに見えるのは、
裏方さん方のご苦労かと。
バタバタ感がなくて感動でした。
お衣装の色の絶妙さとか、
舞台全体を使った鬼たちのフォーメーションとか、
大勢でグルグル回るカニの国作り!?の場面は、
ビジュアルも楽しかったです。
所狭しと舞台を走り回る役者さん方に感動。
中心人物を演じている方たちは、
第一部から出演している人も多いのです。
現代劇の役者さんなら三部だけでも大変でしょう。
歌舞伎役者の底力に涙出そうになります。
染五郎さんのセリフ「狭き門より入れ!」
これに反応するのは猿之助ファン(笑)
亀治郎時代に現代劇に初出演した時のタイトルですから。
心の中でときめく(笑)
途中、大きな大仏が登場します。
三階一列目でも頭が全く見えません(笑)
しばらくたって頭がどんなふうになっているかわかって驚きました。
大詰、桜舞う中の勘九郎さん七之助さんの美しいこと。
オペラだけど、二人はもちろん、絵も歌舞伎でした。
一階席で役者さんの熱量を感じてみるのもよいかも。
満開の桜の下を経験したくなりました。
お席の場所で楽しみ方もそれぞれです。
発見があり楽しかったです。
次回はどんな発見があるでしょうか。
有難うございました。
aya。
0コメント