らくだ@歌舞伎座

こんばんは。


今日は歌舞伎座に行ってきました。

「十二月大歌舞伎」第二部です。


今月は12月定番になりつつある三部制。

真ん中の二部は15:00~17:47までです。

演目は「らくだ」と「蘭平物狂」


「らくだ」は上方落語を題材にしている大阪が舞台のお話。

どうやら江戸版と上方版があり、今回は上方版。


私が観てきたのは全て江戸版だったようです。

染五郎さん×松緑さん、死人のらくだは現・坂東亀蔵さん。


吉右衛門さん×又五郎さん、らくだは由次郎さんの時は、

段四郎さんや段之さんも出演なさっていました。


シネマ歌舞伎では、

勘三郎さん×三津五郎さん、らくだは片岡亀蔵さんを拝見。

勘三郎さんは今日がご命日です。

らくだを観ながら想っていました。


江戸弁に慣れていたので、上方版はとても新鮮でした。

愛之助さん中車さんの上方言葉がポンポン飛び交います。


全編にわたり、こんなに面白いとは(笑)

笑いっぱなしでした。


中車さんの久六がサイコーです!

私は江戸っ子なので上方言葉はよくわかりませんが、

愛之助さんのネイティブな言葉と変わらない。

関西の人?みたいな。


中車さんはもうすっかり歌舞伎座の顔です。

登場するとお客の視線が集まる集まる。


立っているだけで面白いってどうなの?(笑)

この人は本当に恐ろしい。

次にどんな芝居をするのかと目が離せなくなります。


しかも演技の小技をちょいちょいはさむ。

アドリブなのかわからないけど、

勘三郎さんみたいな動きををはさむ(笑)


勘三郎さんに似ていないし、

演技も違うけど、

喜劇の才があるとはこういう人のことなのだろうと思う。


醸し出す空気感、間の取り方、

何より真面目にやっているのがいい。


中車さんのことだから緻密に演技プランもあるのかもしれない。

どこまでアドリブなのかわからない面白さも好き。

何も考えず、こんなに笑ったのは久しぶりです。


お酒を飲んで豹変するのも巧み!

気弱な人格が、暴れん坊キャラになる。


お芝居の経験値を感じるし、引き出しの多さをまたまた感じる。

上手いし、面白い!

こういうやっかいな人いるよね(笑)と笑えます。


愛之助さんの熊五郎との息もぴったり。

二回目のコンビなのですね。


愛之助さんを久しぶりに歌舞伎座で拝見し、

やっぱりいいなぁと感動しました。

貫禄が増し、上手く言えないけど、嬉しかったです。


中車さんに思いっきりぶつかっている感じがいいです。

会話も面白いし、啖呵も迫力あって素敵。


愛之助さんもこんなに面白いんだ。。と発見でした。


面白いといえばこの人!

らくだの宇之助役の片岡亀蔵さん!


この方なら面白くないわけがない(笑)

肌がものすごく黄色いのが気になったけど。


死人役なので一言も発しませんが、

あの動きに釘付け(笑)


生気がないのに、意思はあるように見え、ユーモアがある。

体を自由自在にくねらせる。

足首まですごいんです!


中車さんにおぶさる亀蔵さんの様子の面白いこと。

というか、このお二人がくっつくだけでウケる。


家の外で二人でわちゃわちゃする場面があるのですが、

中車さん亀蔵さんが面白すぎて、

舞台中央のお芝居より、みんなそちらを見て笑ってる(笑)


このシーンは下手側の見えずらいところでするので、

是非、下手側(花道があるほう)に座って見てほしいです。


さすが亀蔵さん。。と心の中で何回呟いたことか。


家主夫婦の橘太郎さん松之助さんも面白夫婦。

引きずられたり、ふっとんだり、柱に飛びついたり(笑)

コントか!みたいな。


幕開きの笑野さんにも驚きました。


何だか笑っていたら、あっという間でした。

スッキリ(笑)


初日開けて4日とは思えません。

千穐楽までどうなってしまうのでしょう。


すっごく楽しかったです。

スカッと笑いたい方は是非♪


有難うございました。



aya。


aya's lounge

歌舞伎に出合って 何だか人生変わりました。

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