歌舞伎座 第一部へ。
こんばんは。
今日は浅草で高麗屋三代の襲名披露のお練りがありました。
私は観劇でしたので行けませんでしたが、
青空のもと華やかに行われたようで嬉しいです。
猿之助襲名時のお練りがつい最近のようです。
あと少しで高麗屋さんの襲名披露公演がいよいよ始まります。
楽しみです。
歌舞伎座一部二部を拝見しました。
その前に。。。インフルエンザの予防接種へ。
秋は仕事が忙しくてそれどころではなく、
気がついたら私の町からはワクチンが消えていた!
で、考えたのが銀座ならあるのではないかと。。。
ググったら歌舞伎座タワーの銀座医院のHPに
「ワクチン入りました」のお知らせがありました。
これは天の声だと思い、
8:30の受付開始前に並んできました。
無事に終了~♪
姪の病気が治っていないので、家族の予防接種は必須なのです。
あとは自分で予防を心がけます。
一部の開演まで時間が空いたので、
宮越屋珈琲でモーニング。
何だか、とっても美味しい珈琲が飲みたかったのです。
懐かしいジャム付きのトーストも美味。
ジャズテイストのChristmas Songがかかる中、のんびりできました。
写真に灰皿が写っているのですが私は愛煙家ではありません。
このお店は全席喫煙可能なのです。
運よくお客が二組くらいだったので煙は無く大丈夫でした。
恩師と待ち合わせをして歌舞伎座へ。
一部の最初は「源平布引滝 実盛物語」
同じ「源平布引滝」の’義賢最期’の次の段です。
なので義賢最期を知っているとなお面白いお話です。
知識なくても子役さんが大活躍で面白いのですが、
予習するかイヤホンガイドがあるといいと私は思います。
主人公 実盛は愛之助さん。
平家全盛の時代、平家方の実盛は、以前は源氏の家臣でした。
なので内心は源氏に心を寄せています。
愛之助さんの義太夫狂言を久しぶりに拝見しました。
人物が大きく違和感ないのですが、
私的に’たっぷり’感が少し足りなかった。。
糸に乗りきれていないように聞こえたのは気のせいかな。
実盛は難しいですね。
百姓の九郎助(松之助さん)と女房およし(吉弥さん)夫婦の家に、
源氏方の木曽義賢の妻、葵御前(笑三郎さん)がかくまわれています。
松之助さんと吉弥さん夫婦が素敵です。
孫や娘に愛情たっぷり。
視線まで優しいです。
義賢は’義賢最期’で死んでしまい、葵御前はそこから逃げのびていました。
葵御前は身ごもっています。
その子が後の’木曽義仲’になるのです。
笑三郎さんは美しい!
立ち姿には気品が溢れて、そこだけ光り輝いていました。
そして、もう一人女性が登場します。
九郎助夫婦の血の繋がらない娘、小万(門之助さん)。
小万には源氏方の武将との間に’太郎吉’という子供がいます。
九郎助夫婦が孫として育てています。
門之助さんの母性に泣けます。
小万は好きなキャラクターなので門之助さんで嬉しい。
小万は’義賢最期’の段で、
義賢のために戦い、源氏の白旗を持って逃げのびます。
が、実は実盛に途中で腕を斬られて絶命していました。
白旗を握ったままの小万の腕を、
琵琶湖の岸辺で偶然にも、義理父の九郎助と息子の太郎吉が見つけます。
その時は小万の腕とはつゆ知らず。
葵御前をかくまっていることがバレて、
平清盛の使いとして実盛と瀬尾(片岡亀蔵さん)がやってきます。
葵御前の子が男子であれば殺す。。という命令。
でも実盛は心は源氏方なので、
葵御前も生まれた男の子も結果として助けます。
そして、実盛は九郎助夫婦の娘 小万を斬った話を打ち明けると、
息絶えた小万が運ばれてきます。
なんと、腕を体に付けると、小万が一瞬生き返ります。
もう、ここはファンタジー。
家族にお別れを言って死んでしまいます。
息子の太郎吉は実盛を母の敵と刀を向けますが、
まだまだ幼子。
実盛は大人になってから討たれよう、
顔がわかるように白髪になっても黒く染めて戦場に行く、
と約束します。
事実、未来に太郎吉「手塚太郎」は、
白髪を黒く染めた実盛を討つことになるのです。
九郎助は太郎吉を、
無事に誕生した葵御前の子の家臣にしてほしいと願いでます。
ですが、実は母の小万は、
源氏のために戦いましたが平家の血をひいていました。
葵御前はそれを気にして、
太郎吉が一つ手柄を立ててから。。。と命じます。
その話を隠れて聞いていた瀬尾。
まだ「実は。。」があるのですが(笑)
瀬尾は小万の父でした。
なので太郎吉の祖父。
平家方の自分を太郎吉が討てば手柄になると考え、
わざと太郎吉に刺されて死ぬのです。
瀬尾の片岡亀蔵さんに涙しました。
お爺ちゃんが孫に手柄を立てさせるため命を落とす。
悪人かと思ったら、実はいい人。
首が飛ぶ時のトンボはさすがです!
本当に首が飛んだように見えました。
そして、太郎吉の子役さんがアッパレ!
このお話はいつも子役が達者でびっくりします。
今回のお子さんもキレキレで思い切りがよく、
とても気持ちよかった。
それにラストのお馬さん。
ホントに馬か!とツッコミなくなるくらい巧み。
花道で笑いをとるなんて凄すぎ。
引っ込みの愛之助さんは爽やか。
もっと古典にも出演してほしいなぁ。
実盛物語。
過去や未来を繋げてドラマティックです。
ファンタジー要素もあるし、
義太夫も聞きごたえあってじっくり楽しめました。
猿三郎さんの幕開きの第一声。
しっかり聞かせていただきました。
ラストもいい味出してます。
有難うございました。
この後の「土蜘」は新鮮な印象を受けました。
感想は後日に。
aya。
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