車引@歌舞伎座

こんばんは。


今日は姪からの年賀状が届きました。

初めてです!

親の名前ではなく、自分の名前で出してくれました。


覚えたての大小さまざまな漢字で住所や名前を

一生懸命手書きしてくれているのがわかります。

裏面には私と犬の絵が描いてありました。

猿之助さんの涎くりの書を思い出した(笑)


文章もあり「またあそびにいきたいです。なんがつでもいいよ」

泣けた(笑)

速攻、御礼の電話をしました。

仕事から帰宅し、ほっこりしました。



さて、猿之助さんは無事に舞台をお務めのようで嬉しいです。

門之助さんはファンの気持ちを察してか、

またまたblogに猿之助さんの写真を公開してくださいました。


二枚目なポーズ(笑)

こんな猿之助さんも大好きです。


今月の各座は盛況のようです。

歌舞伎座昼の部の「車引」も感動しましたので、

書いておこうと思います。


「菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)」の

ちょうど真ん中あたりの段になる「車引」


主人公は三つ子の梅王丸、松王丸、桜丸。

梅王は菅原道真(菅丞相)に、

松王は藤原時平に、

桜丸は斎世親王にそれぞれ仕えていました。


ですが、藤原時平の陰謀で、

菅原道真と斎世親王は失脚させられてしまいます。


藤原時平は悪の大将みたいな感じ。


三つ子も、梅王&桜丸×松王というふうに

敵対関係になってしまいます。


これだけ知っていると何となくわかるお話。

でもストーリーよりも、

それぞれの役の個性とか、見た目の華やかさが楽しめます。


梅王と桜丸が恨みをはらそうと、

藤原時平の牛車の前に立ちはだかります。


梅王丸は勘九郎さん。

桜丸は七之助さん。


梅王は荒事なので、

勘九郎さんが力いっぱいダイナミックに演じています。

嬉しくてワクワクして笑ってしまうくらい楽しい。

キマル形が浮世絵のように美しく、

隈取がカッコいい!


桜丸は和事なので女方の役者さんが務めます。

七之助さんの立役がこれほど素敵と思ったことはありません!

すっごくかっこいい!

柔らかな物腰だけど、オーラが立ち昇っているような。。

力強いけど勘九郎さんと全く種類が違う。


中村屋兄弟だけでしばらく進むのですが、

新幸四郎さんの登場前にこれでもかと盛り上げます。


目深にかぶった笠をとり、

お顔が見えた時は会場が湧きました。


お二人の気合いが凄すぎて、

あぁ。。これが襲名なのだとまた感動です。

新幸四郎さんの出をこんなにも盛り立てようとしている。


そして、いよいよ舞台奥から新幸四郎さん登場!

お客が一人に集中しているのがわかります。

姿が見えた時はその日一番の拍手が起きました。

「高麗屋!」の大向うが大量にふってくる(笑)


正直、今まで車引はあまり心惹かれませんでした。

でも三人揃ったビジュアルを目の当たりにしたら、

美しいし、カッコイイし、

発せられる’気’の強さにクラクラするくらいでした。


こんなに無条件で面白かった?

観ているだけでワクワクする不思議。


新幸四郎さんの松王丸は、光り輝いていました。

染五郎さんと呼べない寂しさが吹き飛んだ(笑)

猿之助さんの時と同じ。


まるでヒーローのよう。

力強く大きい。


松王丸は実事と言われるそう。

誠実な人物が悲劇的な状況の中で苦悩しながら事を成していきます。


見た目のキャラクターの違いや、

三人の身体能力の高さ、

形の美しさ、声の伸びやかさ。

今の年齢だからこその美もあると思う。


考えてみたら、阿弖流為メンバーですよね(笑)

それを重ねても面白いかもしれません。


悪の大将、藤原時平は彌十郎さん。

前の幕とのギャップに感動します。

迫力あり怖い。


時平が登場して、

一触即発の兄弟の争いはいったん納まり幕です。


主人たちが敵対してしまったために、

三つ子たちも敵対してしまう悲劇。


この後の段では、桜丸が自害する。。。という展開。


そのさらに後にくるのが「寺子屋」です。


これほどワクワクしてずっと笑顔で観ていた車引は初めて。

そのくらい面白かったです。

有難うございました。


約30分の上演時間なので、一幕見席でもいいと思います。

叶う方は是非♪


この日は奮発してなだ万のお弁当をいただきました。


美味しかった~。




aya。

aya's lounge

歌舞伎に出合って 何だか人生変わりました。

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