京鹿子娘五人道成寺@シネマ歌舞伎

こんばんは。


今日はシネマ歌舞伎を観てから歌舞伎座に行ってきました。


先日、Eテレ「にっぽんの芸能」で、

玉三郎さんのお話や解説を聞き、

とてつもなく五人道成寺を観たくなりました。


歌舞伎座上演時は観ていません。

五人の道成寺は初めてです。


なんと!こんなに面白いとは。

舞台の映像に出演者のコメントを挟み、

コメントをした役者の踊りをすぐその後に上映するから、

衣装が同じでも誰が躍っているのかわかります。


あ、でも私は誰が誰だかわかりました。

ちょっと嬉しい(笑)


玉三郎さんを中心に、勘九郎さん七之助さん梅枝さん児太郎さん。

4人の若手が踊りを揃えているのがお見事でした。


それでも、こぼれ落ちそうな個性。

皆さんがグッと自分の内にエネルギーを凝縮し、

バランスが取れているように見えました。


5人が常に舞台で踊っているのを想像していたのですが、

そうではなく、七之助さんソロから始まり、

二人だったり、三人だったり。。


大詰に五人で踊る時は圧巻でした。

これは生で見たかったかも。


それにしても玉三郎さんは人なのでしょうか。

そのくらい異次元。


踊りのことはわからないけど。。

お一人だけ気が水のように流れ、

頭の位置が全くブレずに、

日常の所作のように踊っているよう。


能掛りの場面は神聖。

TVでおっしゃっていた乱拍子の場面は見入ってしまいました。


舞台裏の様子もありました。

聖域だと思う(笑)

多くのスタッフの方が5人を支えているのがわかりました。


以前、七之助さんが、

浅草で一人で道成寺を踊っていたのを思い出しました。

その時は必死で振りがいっぱいいっぱいな感じでした。


玉三郎さんと並んで踊っているのを見るだけでも感動です。

あれから9年経っているので当たり前ですけど。。

将来、女方をしょって立つ方なのだと改めて思いました。


梅枝さん児太郎さんが中心で踊っているのは、

私はおそらく初めて観たかもしれません。


娘道成寺は踊りたくても、

ひと握りの役者さんしか踊ることができない舞踊だそう。

お二人も香るような踊りだったので、

いつか歌舞伎座で道成寺を見たいです。


実は。。

私の初歌舞伎は亀治郎さんの「京鹿子娘道成寺」でした。

亀会で「俊寛」と二本立てでした。


翌月に控えた初歌舞伎座観劇の予習になれば。。

と偶然出会った亀会で心を鷲掴みにされました。


さっきまで俊寛だった人が花子!?


1時間以上を一人で踊り尽くしているのを観て、

何だかわからないけど鳥肌。


亀治郎さんから継がれる血を感じ、

そこにあるものすべてに生命を感じました。

一気に歌舞伎の虜になりました。


だから私にとって娘道成寺は特別です。

いつか猿之助さんで拝見するのが夢です。


今まで三津五郎さん福助さん菊之助さん七之助さんで拝見しました。

でも勘三郎さん玉三郎さんでは観ていません。


何となく見るのを避けてきた玉三郎さんの道成寺を観て、

これはやはり生で見ないと。。と思いました。

また踊ってくださるかな。。。ちょっと後悔。


猿之助さんの娘道成寺もまた観たい気持ちが湧いてきました。

猿之助になると立役の舞踊が多いので、

ガッツリ女方舞踊の大曲を一人で踊る姿を見たい。


右近さんの会の静御前はよかったなぁ。。


また猿之助さんの話になってしまう(笑)


五人道成寺に続いて「二人椀久」の上映もあります。

玉三郎さんと勘九郎さん。


さっきまで花子だったのに椀久!?


勘九郎さんの芸の幅にもびっくりです。

そしてイケメン!色っぽい。


幻想的で儚くて。。

猿之助さんの椀久も見たかった。。

とまた思ってしまう(笑)


夢心地で東劇をあとにして歌舞伎座へ。

初日以来の勧進帳を楽しみにしていました。


そのお話はまた後日。


「京鹿子娘五人道成寺」

ドキュメントタッチでとても面白かったです。

舞台裏も貴重ですので叶う方は是非。


有難うございました。

こんなポスターも。


aya。




aya's lounge

歌舞伎に出合って 何だか人生変わりました。

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