世界花小栗判官@国立大劇場 2
こんばんは。
雨が降り乾燥が和らぎました。
昨日のお話の続きです。
国立大劇場「通し狂言 世界花小栗判官」
二幕目は夏。
小栗判官は登場せず、
小栗家元家臣の漁師浪平、松緑さんが中心です。
判官の許婚、照手姫をかくまっています。
そして命がけで照手姫を守るのです。
浪平の壮絶な立廻りが見どころです。
待ってました!
菊五郎劇団恒例の時事ネタがここでくる(笑)
35億とかシャンシャンとか、
以前と比べて控えめにやってきた。
担当は片岡亀蔵さんではなく、橋蔵役の橘太郎さん。
橋蔵役はチャリ場担当のようですね。
これが面白くて上手い!
大笑いというより、さすがの可笑し味。
アッパレでした。
浪平のことを邪魔をする義理兄の胴八、片岡亀蔵さんと、
橋蔵の橘太郎さん。
松緑さんに絡んだ三つどもえはとても新鮮でした。
亀蔵さんが登場したら会場がザワついたのは、
やはり何か期待していたのでしょうか(笑)
さらに四郎蔵の坂東亀蔵さんも加わり、
照手姫が奪われてしまいます。
浪平の女房、小藤は梅枝さん。
女房役が古風で素敵です。
兄の胴八が甘えてくるのをバシッと一撃がカッコいい。
紅一点で場が締まります。
さらわれた照手姫を追っていく浪平。
行く手を阻む漁師たちとの立廻りになります。
背景が「俊寛」のラストの場面を彷彿とさせる海。
この立廻りは「蘭平物狂」「新薄雪物語」とならび、
三大立廻りと言われるそう。
先月の蘭平で壮絶な立廻りを見せてくださった松緑さんが、
二ヶ月連続血まみれです!
登場した時はデジャヴ。
それでも蘭平ほどではなくちょっと安心。
大勢相手に奮闘します。
襲う皆様も、アクロバットなとんぼ、コサックダンスみたいな技、
高いところからの飛びおりながらのとんぼ。。などなど。
全員で作る形やフォーメーションも美しくて華やか。
松緑さんはどんどんピンチ。
ラストは命を犠牲にして照手姫を助けます。
松緑さんは縞柄の着物で海の男らしくカッコイイ。
そして存在も姿も大きかったです。
登場してから、この幕を中心になりひっぱり、
松緑さんカラーで楽しませてくださいました。
おもだか屋の「當世流小栗判官」の浪平、亀治郎さんも
体が大きく感じて海の男でした。
立廻りでかなり流血していたのが記憶にあります。
判官、浪平。。とここまで立役だけなので、
三役目のお駒が早く登場しないかなぁと心待ちにしていました。
今回、お駒は梅枝さんの二役目。
照手姫の右近さんと判官を巡って悲しい運命が待っています。
三幕に続きます。
aya。
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