ふたたびの勧進帳。
こんばんは。
予報通りの大雪になりました。
家の外は信じられない状況になっています。
お昼過ぎに早々に帰宅して、
家で仕事をしていました。
明日は出かけますが、
時間に余裕を持って地下道を駆使して頑張ります。
さて、今月の歌舞伎は今週までとなり、
それぞれ千穐楽が見えてきました。
猿之助涎くりは来月の歌舞伎座チケットは購入済みとか(笑)
先日は「私も!」と心の中で呟いた。
とにかく猿之助さんの舞台復帰に力をいただいた月でした。
初日の感動は一生忘れないと思います。
同じくらいに感動だったのが幸四郎さんの弁慶、
富樫の吉右衛門さん、義経の染五郎さん。
勧進帳は、初日と二週間後の二度拝見しました。
二週間の進化は凄かった。
幸四郎さんは少し落ち着いていたけど、
気迫は増していました。
初日の時は私自身も興奮していました。
二週間経って観たら。。
あぁ。。この方も弁慶役者なのだなぁと改めて感慨深く、
お腹の底から熱いものが湧いてきました。
幸四郎さんに弁慶がおりてきた。。みたいな感覚。
生意気な言い方ですみません。
でも、この先もずっと見ていきたいと思いがこみ上げてきた。
今まで私の中での弁慶は團十郎さんであり、
白鸚さんであり、吉右衛門さんでした。
とても失礼なことなのですが、
歌舞伎を観始めたころは「また勧進帳なの?」と
頻繁にかかることに不満のような気持ちもありました。
演舞場の昼夜で勧進帳がかかり、
團十郎さんと白鸚さん(幸四郎さん)が
弁慶と富樫を交互でダブルキャストで演じた時がありました。
その時です、私の弁慶に対する気持ちが動いたのは。
この公演は團十郎さんが弁慶を最後に演じた月でした。
團十郎さんは風邪をひいていたのか、
声が未だかつてないほど枯れていました。
音にならない言葉もあったくらいかすれていました。
でも團十郎さんは弁慶でした。
それを見ながら、今日は風邪をひいている弁慶なんだ。。
自然に思うことができました。
弁慶だって人間。
風邪をひいたり、お腹が痛い時だってある。
私はレアな弁慶に出会えてラッキー。
おおらかで、どこかユーモアを感じ、
とにかく全てが大きい團十郎さんの弁慶。
役者さんの体調不良を感じても、
普段から気にしない私ですが、
そういう楽しみ方ができたのは團十郎さんのお陰です。
今月の幸四郎さんの弁慶を見ながら、
白鸚さんのではなく、なぜか團十郎さんの弁慶を想いました。
何でだろう。
もしかしたら、私の弁慶が幸四郎さんになったからか、
歌舞伎座に團十郎さんもお祝いに駆けつけてくださっていたのか。
幸四郎さんの熱演は、
弁慶役者たちを引き寄せちゃっているのかも。。
こんな妄想も納得の弁慶なのです。
この先、幸四郎さん、海老蔵さんの弁慶を
多く観ることになるのでしょう。
何だかワクワクしています。
富樫の吉右衛門さんの冷静な気迫も圧倒されました。
義経の染五郎さんの進化は私でも感じることができました。
末恐ろしい。
4月御園座では、
白鸚さんが弁慶、幸四郎さんが富樫なのですよね。
吉右衛門さんの富樫をこれだけ目の当たりにして、
幸四郎さんの富樫はどんなふうになるのかな。
観に行けませんので残念です。
いつか東京でもしていただきたいです。
まだご覧になっていない皆様、
幕見席もありますので、
叶う方は是非、歌舞伎座へ。
聞くところによると、
幸四郎さんの松王の等身大フィギアが、
歌舞伎座内にあると思って探している方がいらっしゃるそう。
ビル5階の「歌舞伎座ギャラリー」です!
上の写真のように弁慶の衣装展示、
小っちゃい幸四郎弁慶フィギアもあります。
こちらは来月まで開催です。
aya。
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