慙紅葉汗顔見勢。
こんばんは。
私はまたジェラシーなのです。。。
今日は5月歌舞伎座’團菊祭’、
6月博多座 高麗屋の襲名披露興行の演目が発表になりました。
どれもワクワクしましたけど、
心臓が飛び出るほどびっくりしてテンション上がったのが博多座。
「慙紅葉汗顔見勢(はじもみじあせのかおみせ)」伊達の十役!!!
高麗屋さんの襲名公演でまさかの’三代猿之助四十八撰’がきた!
今もドキドキが止まりません。
何でも幸四郎さんは歌舞伎座ギャラリーのトークで、
「大一座でのド派手な演目を楽しみにして!」と
おっしゃっていたそう。
このことだったのですね。
幸四郎さんの猿翁さんへのリスペクトは皆様もご存知の通りです。
大一座と言うだけあり、白鸚さんをはじめ、
仁左衛門さん鴈治郎さん魁春さん梅玉さんなどなどご出演。
それに嬉しいことに、笑三郎さん笑也さん猿弥さんの
おもだか屋一門の皆様もご登場。
幸四郎さんが十役務める早替りは、
おもだか屋一門の力は必須なのだと勝手に感動しています。
何度も言いますが(笑)
まさかおもだか屋のお家芸が高麗屋の襲名でかかるとは。。
昼の部まるまる伊達十です。
幸四郎さんもしてやったりかと思いますが、
猿之助さんも同じ顔をして喜んでいると妄想します。
伊達の十役は1815年四世鶴屋南北の作品として誕生。
でも台本は残っていないそうで、
1979年三代目猿之助(現 猿翁)が復活狂言として明治座で初演しました。
台本が残っていないので三代目が作り上げたと言っても過言ではありません。
慙紅葉汗顔見勢というのは、
役者が恥も外聞もかまわずに紅葉のように顔を真っ赤にして、
大汗を流して懸命に演じるという意味です。
10役は、善悪、男女様々です。
いろんなお芝居のパロディが入っているので、
歌舞伎を知っている方ならお馴染みの場面が多いです。
仁木弾正、土手の道哲、腰元 累、
乳人 政岡、荒獅子男之助、細川勝元など。
猿翁さんがラストに演じた1999年。
その後、初めて挑んだのが海老蔵さんでした。
2010年2012年は新橋演舞場、2013年には南座で。
私は新橋演舞場を両方拝見しました。
猿翁さんの舞台は一度も観たことがありません。
なのでとてもワクワクしていました。
でも少しスピードに欠ける気がしてなりませんでした。
これは是非、亀治郎さん(現 猿之助さん)で観たいと思いました。
そして、次は亀治郎さんではなく染五郎さん(現 幸四郎さん)でした。
2014年に明治座で初役で挑みました。
で、びっくり!早替りが早い!女方が綺麗!
私の歌舞伎を観る目も進化したのだと思うのですが、
この演目の面白さに取りつかれてしまったのです。
一度観ればいいかな。。が、毎週観てた(笑)
ケレンの部分も面白いのですが、
お芝居の部分をじっくり魅せてくれるのも好みでした。
染五郎さんはまさに汗をかきながらの奮闘で、
佳境に入ったところで、わけわからなくなってセリフを間違え、
素に戻っていたのを思い出します。
でもそれが納得のスピーディ展開なのです。
翌年、博多座で再演となり、
観に行っていませんが、とても盛り上がったそうです。
もしかしたら今回は、
博多の皆様が喜ぶと思って選んだのかもしれませんね。
それから約3年です。
幸四郎となっても伊達十を演じてくださるとは、
私が言うことではありませんが、
とても嬉しいですし感激します。
とはいえ。。。
当代の猿之助さんの伊達十が観たい私は、
ちょっとだけジェラシーなのです。
本家がしてませんから!
もうなさらないのかな。。。
お家の垣根を超えて、
良いお芝居が残っていくことはベストだと私も思う。
それでも一回だけでも観たい(笑)
きっと早替りだってめちゃめちゃ高速だし、
宙乗りだって魅せてくださるし。。
誰よりも面白いはず。
先代も海老蔵さんも幸四郎さんも立役の方だから、
女方もなさる猿之助さんがしたらひと味違うかと。
あぁ。。観たいと騒いだら絶対してくれないだろうな(笑)
でもまだ今期の歌舞伎座では誰もしていません!
私は猿之助さんで観る夢は諦めないでいようと思います。
テンション上がって長々書きました。。
博多に行くかもしれません。
6月。。猿之助さんの動向次第かな。
伊達の十役。
まだご覧になっていない方は博多座で是非に。
二月も無事に過ごすことができました。
有難うございました。
aya。
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