六月大歌舞伎 夜の部 1
こんばんは。
今日は夏至でした。
一年で昼間が一番長い日です。
本格的な夏が始まります。
インスタやらなんやらを総合すると、
猿之助さんは海外にいるようです(笑)
リフレッシュしてまた私たちをワクワクさせてほしいです。
来月の大阪松竹座はもちろん楽しみですが、
何と言っても8月は歌舞伎座に本格復帰ですから。
二ヶ月連続、幸四郎さんと一緒も嬉しいです。
東京でお待ちしています。
さて、先日拝見した歌舞伎座夜の部。
とても面白かったです。
「夏祭浪花鑑」は何度か観ています。
吉右衛門さんの団七は、調べると2011年に拝見し約7年ぶりです。
その時は奇跡の配役でした。
徳兵衛を仁左衛門さん、お辰を福助さん、お梶を芝雀さん(現 雀右衛門さん)
三婦を歌六さん、磯之丞を錦之助さん、琴浦を孝太郎さん、
そして、なんと義平次が段四郎さん!
もう一度この配役で観たいです。
最近の記憶だと海老蔵さんの団七、中車さんの義平次が印象的です。
今回、何だかとても新鮮でした。
吉右衛門さんが浮世絵から抜け出たように終始美しかったです。
こんなふうに感じたのは初めてかも。
牢から釈放され、小汚く髭ぼーぼーの姿から一転、
さっぱりとしたいい男風情で登場した時の色気と華やかさ。
お客からはため息がもれました。
徳兵衛の錦之助さんもいい男過ぎて、
お二人の立ち回りの美しいこと!
それを止めに入る、団七女房お梶の菊之助さんもまた美しい。
三人キマルと絵のようでドキドキしました。
菊之助さんのお子さん、和史くんは、
吉右衛門さん菊之助さん夫婦の子供役。
実の親子三人の共演は奇跡です。
吉右衛門さんが心なしか嬉しそうで微笑ましかったです。
いつか団七をするのかな。
団七の友人、三婦は歌六さん。
大胆な柄の着物で、凄味があってカッコイイ。
上方言葉が、一段と大きな人物に見せているようで、
歌六さんって本当にお上手。
お辰の雀右衛門さんが好きでした。
キリッとしていて男まさり。
色気があるから大役を任せられない、と三婦に言われ、
カッとして焼けた鉄弓を顔に押し付けてしまう。
女の凛とした強さが素敵でした。
そして、花道の引っ込みもまたスカッとしてサイコーでした。
(旦那が惚れたのは)
ポンと胸を叩いて「ここでござんすっ」
いやいやいや気持ちいい!
私も言ってみたいものです(笑)
ベテラン陣の中で、初々しいのが、
磯之丞の種之助さん、琴浦の米吉さんカップル。
お二人ともに華があり、登場するとパッと明るくなります。
米吉さんがどんどん大人になっていく。。。。
眩しいくらい。
大詰の夏祭の風情が好きです。
強欲な義平次は橘三郎さん。
この方も本当に上手い。
憎らしい(笑)
吉右衛門さんとの殺し場は、
ゆっくりした動きがより凄惨さを感じさせ、
どこを切り取っても絵のように美しかったです。
吉右衛門さんの体力の充実度がすごい。
倒れている義平次をまたいだまま、
くるっとジャンプをして後ろ向きになる。
相当に体を鍛えているのがわかります。
なんでこうなってしまうのだろう。。
見ながら哀しくなりました。
哀しい性。
祭の夜なのに。
橘三郎さんにも大きな拍手を送りました。
殺されて沈んじゃうけど、無意識に拍手してしまった。
全体的に派手な動きはないけれど、
リアリティがあって怖かったです。
吉右衛門さんの団七を観ることできてよかった。
楽しませていただきました。
有難うございました。
次の「巷談宵宮雨」がまた怖いんです。。
aya。
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