歌舞伎座千穐楽。

歌舞伎座、博多座、千穐楽おめでとうございます。


なんと今日から6連休です。

一か月前は旅行や遠征を楽しんだので、

念願だった’予定を入れない’という連休にしました。


シネマ歌舞伎の弥次喜多を観ようかと思いつき、

街に出たものの。。やはり幕見をしようと変更。

「野晒悟助」を観てきました。


真夏のような酷暑の中、

外で待つのはシンドイのでギリギリに行きました。

座れてよかった。


昭和30年に復活され、今回で7回目だそう。

前回からは20年ぶり。

私はもちろん初見です。


菊五郎さんの魅力全開でした。

登場すると風が吹きました。


観ていると自然に笑顔になってしまう。

そして何だか安心するのです。


菊五郎さんを軸に登場人物たちが皆輝いていました。

揺るがない軸。


俠客 野晒悟助のカッコイイこと!

立ち姿といい、セリフ回しといい、惚れます。


権十郎さんが歌う’長崎は今日も雨だった’にびっくり(笑)

菊五郎さん’変な歌が聞こえた。。’みたいなことを

さらっと言うのがすごく面白かった。


菊五郎さんのちょっとした’間’から生まれる可笑し味が大好きです。

菊之助さんとのセリフの掛け合いもよかった。


悟助は二人の娘の窮地を救い、

それぞれに惚れられてしまいます。


お嬢様の小田井は米吉さん。

土器売の娘、お賤は児太郎さん。

対照的な身分の二人です。


二人が可愛い!

米吉さんのおっとりとした憎めない雰囲気に初々しさを感じました。

品があり、華があり、ほのかな色気もあり素敵。


対する児太郎さんは、地に足がついている感じ。

身なりは汚いけど、ハツラツした爽やかな色気がありました。

違うタイプの初々しさで魅せてくださいました。


悟助の家に二人が押しかけ女房。

米吉さんの方が先に、母と女中とやってきます。

母は東蔵さん、女中は橘太郎さん。


夜の部の’薬売’で感動した橘太郎さんがまたすごい(笑)


気がつく、というか百戦錬磨な女中さんという感じ。

結婚はできないという悟助の前で、

小田井に自害する演技をさせます。


この時の橘太郎さんが米吉さんに出す

ブロックサインみたいなのが面白くて笑ってしまった。


結果、死なれては困る。。と

悟助は結婚を承諾して、その場で祝言です。


橘太郎さんが弾むように歩くのが可愛らしくて(笑)

つい目で追ってしまう。


そして、お賤が父 家橘さんと二人でやってきます。

押しかけ女房Part2!


先に来た娘と祝言しちゃったので残念、

と断る菊五郎さんが可笑しい。


で、児太郎さんもあと少し早く家を出ていたら。。と悔やんで泣く。

真面目に演技しているからこそ可笑しいというか(笑)

父親も半月づつ交代で女房はどうか、とか言ってしまうし(笑)


あり得ないことを大真面目にやり取りしているのが、

すごく面白かったです。


大詰は、悟助に恨みを持つ提婆仁三郎 左團次さんとの対決。

菊五郎さんと左團次さんの立廻りは大きい。

これぞ!という感じでワクワクしました。


菊五郎劇団の大立廻りは圧巻!

しかも長時間でびっくりしました。


いつも思うのですが、

皆さんスタイルが良くて似ていてカッコイイ!


傘を使ったアクロバットは大興奮でした。

傘はけっこう重いそうで大変なんだとか。

作る職人さんが減ってきているので大切に扱っているそう。


大勢で’音羽屋’と書かれた傘を客席に向け、

菊五郎さんが中央で決まった絵がサイコーにカブいていました。


とっても気持ちがスッキリしました!

素晴らしい立廻りを有難うございます。


やはり観に行ってよかった。

古風な感じも好きでした。


今月の私の観劇が納まりました。


有難うございました。

aya。




aya's lounge

歌舞伎に出合って 何だか人生変わりました。

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