大江山酒呑童子@歌舞伎座
こんばんは。
明日からまた三連休です。
私はお仕事です。
歌舞伎を楽しむ方も多いでしょう。
各座盛り上がりますように。
さて、歌舞伎座昼の部のお話。
二つ目は舞踊劇「大江山酒呑童子」
久しぶりに歌舞伎座の舞台に勘九郎さんが登場です。
伯母と一緒だったので、
急きょ一階席の花外で観ることにしました。
酒呑童子とは、お酒大好きな大江山の鬼。
少年の姿で神通力を持ち不老不死。
町から濯ぎ女がさらわれていなくなるのは童子の仕業でした。
酒呑童子を退治するように命ぜられた源頼光たち。
神通力封じの熊野権現から賜った神酒を童子に飲ませると、
いい気分になって舞い踊ります。
酒呑童子の伝説をもとに、
十七世勘三郎のために書き下ろされた長唄舞踊です。
1963年歌舞伎座で初演です。
勘九郎さんの踊りは、心の底からワクワクさせてくれました。
スッポンの近くに座っていました。
板が下がるのがわかり、
同時に勘九郎さんが上がってくる気配がします。
スッポンから良い香りが漂い、
本人が現れると、漂う妖気にゾクゾクしました。
出から圧倒してくれるとは嬉しい。
これこれこれこれ!
この妖気!
いつもこんな猿之助さんが好きですが、
勘九郎さんも凄かった。
お家芸を踊る役者さんを観るのが大好きです。
魂が呼応しているというか、
体が喜んでいるというか。。
勘九郎さんもまさにそんなふうに感じました。
観ていて、ただ楽しい。
酔った笑顔が勘三郎さんに似ていてほろっとします。
お酒の飲みっぷりも豪快!愉快!
柔らかさがあり、緩急あります。
花道に来た時の迫力はもうドキドキもの(笑)
跳んだ時の滞空時間の長いこと!
愛嬌もあって、可笑しくて可愛らしい場面も多い。
鬼に変化してからはスーパーかっこいい。
百廻りからの仏倒れは迫力満点。
もうすっかり心鷲掴みされました。
私が中村屋らしい。。と言ってはおこがましいのですが、
おもだか屋の舞踊と色が全く違い面白かったです。
お客を楽しませたい。
そんな強い芯は一緒ですが。
皆様も是非、体感してください。
童子にさらわれた濯ぎ女は、
児太郎さん種之助さん高麗蔵 さん。
キャラクターに合わせた踊りはホッとします。
種之助さんが可愛い。
童子を退治しにくる源頼光は扇雀さん。
凛として風情あり、強靭。
素敵でした。
平井保昌は錦之助さん。
凛々しくて麗しい。
四天王は、歌昇さん、隼人さん、鶴松さん、いてうさん。
鶴松さんといてうさんがメンバーに入っているのは感動です。
6人が束になってかかっていきます。
対する勘九郎さんの戦い。
長唄が豪華で、どんどん盛り上がっていきます。
大薩摩も三味線が二人で聞きごたえ満点。
ものすごく面白かったです。
もう一回観たいくらい。
舞台に近かったので、
やっぱり引きで観たくなる(笑)
勘九郎さんの舞踊はワクワクします。
有難うございました。
aya。
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