助六の思い出。
こんばんは。
今日は歌舞伎座 夜の部に行ってきました!
仁左衛門さんの助六を初めて拝見しました。
團十郎さん海老蔵さんとはまた違った雰囲気に大興奮。
過去に観た歌舞伎座のさよなら公演と
こけら落とし公演の助六が甦って胸が熱くなりました。
実は猿之助さんも助六を演じています。
三代猿之助四十八撰に「黒手組曲輪達引」という狂言。
助六のパロディです。
2011年の浅草歌舞伎です。
その時の揚巻は七之助さんでした。
もちろんその舞台も甦りました。
助六の面白いところは、
助六を演じる役者さんによって外題が変わることです。
成田屋の歌舞伎十八番は「助六由縁江戸桜(すけろく ゆかりのえどざくら)」
河東節の演奏、口上が入ります。
高麗屋は「助六曲輪江戸桜(くけろく くるわのえどざくら)」
おもだか屋「助六曲輪澤瀉桜(すけろく くるわのいえざくら)」
家の名を入れてる(笑)
今回は松嶋屋「助六曲輪初花桜(すけろく くるわのはつざくら)」
河東節も口上もありません。
歌舞伎座で観た二つを振り返ってみました。
2010年歌舞伎座さよなら公演の時は團十郎さんの助六。
揚巻は玉三郎さん。
白玉は福助さん。
通人は勘三郎さん。
福山かつぎは三津五郎さん。
髭の意休は左團次さん。
くわんぺら門兵衛は仁左衛門さん。
白酒売は菊五郎さん。
歌舞伎を観始めて約2年くらいで助六に遭遇し(笑)
大興奮した覚えがあります。
勘三郎さんの通人で大笑いして、
閉場してしまう歌舞伎座に「さみしいよ~」と
心底寂しそうな言葉に涙しました。
新開場でまた会いましょう。
そう約束したのになぁ。
改めて驚いたのが傾城たち。
松也さん梅枝さん巳之助さん新悟さん。
松也さんはこの頃は女方をなさっていました。
巳之助さんの傾城も今となっては貴重かも。
そして、2013年新開場記念公演の三か月目。
助六は海老蔵さん。
揚巻は福助さん。
白玉は七之助さん。
通人は三津五郎さん。
福山かつぎは菊之助さん。
髭の意休は左團次さん。
くわんぺら門兵衛は吉右衛門さん。
白酒売は菊五郎さん。
この時すでに團十郎さん勘三郎さんは鬼籍に入っていました。
海老蔵さんの助六のかっこいいこと!
この方の魅力全開で楽しかった。
三津五郎さんが通人なさると知った時から泣けて、
ひょうひょうとした中にも温かく、
勘三郎さんが重なりました。
そして、未来へ向かう明るさを感じました。
またまた面白いのが傾城たち。
壱太郎さん新悟さん右近さん米吉さん児太郎さん。
世代が進んでいます。
こんなことあんなことが走馬灯のように頭を駆け巡りました。
イヤホンガイドから聞こえる勘三郎さんのお声。
映像などで聞こうと思えば聞けるけど、
今月、歌舞伎座で聴けることが幸せ。
この新開場で響くことがなかったお声。
勘九郎さん七之助さんにひときわ大きな拍手が送られていました。
とても温かい空間でした。
夜の部はこの先全日完売しています。
でも幕見席がありますので、叶う方は是非。
少しづつ感想を綴っていきます。
aya。
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