吉野山@歌舞伎座
こんばんは。
今日は久しぶりに会う友人とランチをしました。
私の歌舞伎話を笑って聞いてくれる彼女に癒されました。
彼女は歌舞伎座へ。
私はネイルサロンに行きました。
来月は猿之助さんが歌舞伎座なので、
気分を上げるため、さり気なく猿之助のeを入れてもらいました。
私だけにしかわかりませんが、テンション上がってきた!(笑)
さて、歌舞伎座夜の部のお話。
「吉野山」の世界観はとても素敵でした。
先週、奈良の源九郎稲荷神社にお詣りしたばかりです。
勘九郎さんの源九郎狐を観ていたら、
今度は私に会いに来てくれたのかと錯覚したいくらい(笑)
源九郎狐と言えば猿之助さんです。
ファンはきっと皆そう思っています。
一昨年6月に歌舞伎座で初めて演じた時、
それまで何度も観てきた源九郎狐なのに、
まだこんなにも進化するのかと驚きました。
そして、あれほど気迫に満ち溢れた猿之助さんは初めてで、
こんな完璧な源九郎狐を演じてしまったら、
この先どうなるのかと思うほどでした。
だから勘九郎さんを見ても、
申し訳ないのですけど、楽しめるのか不安でした。
が!
スッポンから登場した勘九郎さんの凛々しいこと!
歯切れのよいキッパリとした踊りは勘九郎さんの好きなところ。
でも、びっくりするほど色気があって、柔らかみのある所作と表情。
今までに感じたことがない勘九郎さんに目が離せませんでした。
本舞台に上がり、玉三郎さんの静御前と二人になると、
何だか腑に落ちたような。
勘九郎さんのこの雰囲気は、
もしかしたら玉三郎さんの世界観にいるからなのかな。。
新たな勘九郎さんを見たような。。
これはきっと勘三郎さんが悔しがっているはず。
玉三郎さんが登場したとたんそこは吉野山。
空気が澄んで空が広がり山々が見える。
ゆったりとしているようで、
義経を追う、強い想いが伝わってきます。
猿之助さんは静御前も演じています。
そのことを想いながらも、
全く違う世界観に酔いました。
玉三郎さんは圧倒的でした。
決して前へ前へ。。という感じではないのに不思議。
同じ時代を生きて、そして目の前にいる幸せ。
夢の中のようでした。
静御前を捕えにくる早見藤太は巳之助さん。
浅草歌舞伎で拝見した時より物凄い進化です。
このメンバーの中での藤太は大抜擢だと思います。
巳之助さんの当たり役になるのではないでしょうか。
ベテランが演じる印象ですが、若手もいい!
巳之助さんは体形をふっくらとさせ、
道化っぷりが古風でゆったりして好きです。
助六の朝顔仙平といい、
こういう道化の役のほうが、
巳之助さんの身体能力というか、踊りの巧みさを楽しめると発見。
上手い!と感動でした。
まるで吉野山にいるような体験。
やっぱり源九郎狐が会いに来てくれたのだなぁ。
有難うございました。
aya。
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