宮島のだんまり@歌舞伎座
こんばんは。
朝晩の寒さに冬の近づきを感じています。
新しい仕事をして変わったことの中の一つに、
同僚友人に以前より食事に誘われるようになったことがあります。
司会をしている時はゆとりがなかったのかも。
終始気が張っていて、声を掛けにくい雰囲気だったと思いました。
私自身が少しづつ変化しているかもしれません。
永楽館歌舞伎が始まり、
今月の各座はあと1週間をきりました。
Twitterのフォロワーさんが、
東京新聞に載った猿之助さんの法界坊のビジュアルを
ツイートしてくださいました。
何だか可愛らしくて憎めそうもありません(笑)
法界坊は先代や先々代が演じているので、
勘三郎さんではなく、
おもだか屋をもとにして新釈で臨むとありました。
猿之助さんが目指す方向が少し見えてきました。
よろしければリツイートしてありますので、
私のTwitterをご覧くださいませ。
さて、間が空いてしまいましたが歌舞伎座夜の部のお話。
「宮島のだんまり」は初めて拝見しました。
ようは約25分間ずっと’だんまり’
歌舞伎でよく見る、
登場人物たちが暗闇という設定で、
ゆっくりと手探りをして動くシーン。
たいていは大事な物を巡って奪い合い。。という感じです。
今回は平家の赤旗。
昔は顔見世興行でかかったとか。
江戸時代は役者は劇場と一年契約で、
その最初の月に契約した役者たちが顔見世をしました。
’だんまり’は話の筋はなく(笑)、
オールスターが揃って出演することに意義がありました。
舞台は大薩摩から始まり、
浅葱幕がきって落とされ’だんまり’に続きます。
なので今月も大勢が言葉少なく暗闇をさぐっています(笑)
15名弱でしょうか。。
25分の間に目まぐるしくいろんな人たちが登場するので目が足りません。
ゆっくりな動きで助かる(笑)
三階席で観ていたからか、
イヤホンガイドのお陰か、
ほぼ全員、誰が何の役なのかわかりました。
歌昇さん巳之助さん隼人さんがとても凛々しく、
種之助さん鶴松さんが美しかった。
扇雀さんの六方での引っ込みが面白かったです。
傾城浮舟太夫実は盗賊袈裟太郎という役どころ。
傾城の拵えから変化し、
荒事の姿だけど下半身は傾城の姿になります。
六方は両性を併せ持った形になり、
足は高下駄で八文字だったりするのに、
上半身は荒々しい。
これは見応えありました。
全体のフォーメーションが秀逸で、
だんまりはいつも感心してしまう。
最初の大薩摩も聞きごたえあり、
短いけど、その後の二つの演目に向けて
気持ちが整う一幕でした。
面白くて贅沢なだんまりでした。
有難うございました。
大人数といえば、
助六も負けてはいません。
助六の感想もこの後に綴ろうと思います。
aya。
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