番町皿屋敷@新春浅草歌舞伎
こんばんは。
今日まで松の内。
まだまだお正月の賑わいがある浅草に行ってきました。
私の毎年恒例になっている新春浅草歌舞伎です。
2009年から観始め11回目になりました。
驚いたのが、初日は第一部がだいぶ延びて、
第二部の開演時間に間に合わなかったとか!?
入れ替え時間がかなり込み合うだろうと予想して、
開演時間ギリギリに行くと、
14:45過ぎには開場して定刻にスタートした(笑)
でもまだ準備が間に合わないということで、
お年玉ご挨拶の隼人さんが5分間話した後は10分の幕間になり、
演目が始まったのは15:15でした。
私としては隼人さんが15分しゃべってもらってもよかったけど(笑)
そのくらい隼人さんのトークが上手でした。
こんなに客席を湧かせる方でした?
絶妙な間合いとセンスでおじ様おば様の心を鷲掴み。
私のまわりのおじ様方はけっこう喜んでました。
グッズの宣伝もグイグイ入れてきますね。
これは猿之助さんが亀治郎時代からの伝統です。
猿之助さんはビニールのガサガサ音まで注意してましたからね(笑)
緊張している若手役者さんが楽しいのだけど、
全く淀みない隼人さんでした。
その隼人さんが主役を務める「番町皿屋敷」が、
期待以上に面白かったです。
こんなにまっすぐに純愛を貫き、語られてしまうと、
こちらが恥ずかしくなるのですが、
隼人さんにはそれを超えて感動してしまいました。
こんなに青山播磨役が似合うとは。
このお役を薦めて、ご指導なさった梅玉さんは本当にすごい人だなぁと。
優しくて、一途なゆえに激しい。
隼人さんと同じ年齢のお役です。
その若さからくる激情は、現代に通じる怖さも感じました。
播磨の逆鱗に触れ、相手役のお菊を演じる種之助さんが、
本当に怖がって震えているようでした。
三階から観ているとお顔が錦之助さんに見えたのも発見です。
梅玉さんを思わせるセリフ回しは心地いい。
NARUTOを経て。。
こんなにも強くたくましく、
そして華のある役者さんになったのかと感動です。
浅草に8年連続年出演だそうです。
ずっと観てきましたから。。
これは是非、ご覧いただきたいです。
播磨の想い人、お菊は種之助さん。
品があり、可愛らしくて。
後半、播磨の本当の気持ちを知り、
覚悟を決めていく過程がお見事でした。
若い二人のすれ違いは、
現代の若い皆様にも通じると感じました。
放駒四郎兵衛役の橋之助さんは貫禄ありましたし、
お仙役の鶴松さんは美しい。
それに、なんと錦之助さんが女方で登場してきたのにびっくり!
お客がザワついていました(笑)
今まで播磨役は吉右衛門さんでしか拝見していません。
若い役者さんで観るとまた違う味わいです。
すっごく面白かったです。
有難うございました。
まだまだ感想はゆっくり続きます。
aya。
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