神田松之丞の会 1

こんばんは。


昨日から三日間の連休です。

今月は仕事もプライベートも楽しくて熱中し過ぎました。


この二日間は冬眠しているかのように眠りました。

たくさん水分をとり、デトックスに励んでいます。



先週の金曜日の「第六回 ぎんざ木挽亭」

21:15~の二部「神田松之丞の会」に行ってきました。


’歌舞伎の原作特集’として下記のようなラインナップ。

私は歌舞伎ファンだから、

歌舞伎にまつわる講談の会に興味が湧きました。

2回目の参加です。

それにホームの歌舞伎座ギャラリーで行われるのもホッとします。


毎回違うゲストを招いています。

今回は真打の神田京子先生。


トークで松之丞さんが、

京子先生の師匠、二代目神田山陽さんを猿翁さんに例えたりして、

歌舞伎ファンにも気を使ってくれて嬉しいかぎり。


松之丞さんの前座時代のひどかった話とか(笑)

京子先生が20才くらいで89才の山陽さんに弟子入りした話など。


京子先生が話芸を生業にしようと決意してから、

いろんな人の高座を聞きまくり、

山陽さんが他の方とは全く違ったというくだりは、

私が猿之助さん(当時 亀治郎さん)の舞台に出会った時を想いました。


この人のようになりたい。

私は国立劇場でそう思ったから(笑)


トークのあとは京子先生の「番町皿屋敷」


今月の浅草歌舞伎で岡本綺堂さんの番町~がかかっていたこともあり、

違いを楽しみにしていました。


まくらにもありましたが、新歌舞伎の「番町皿屋敷」は純愛もの。


殿様に寵愛を受けた腰元’お菊’が、

殿の縁談話に不安をおぼえて殿の心を試すため、

家宝のお皿をわざと壊します。


愛しているお菊に心を試されたと知り、

殿は激怒してお菊を斬ってしまう。

簡単に言ってしまうとこんなお話。


講談はその原作に近い怪談話でした。

よく耳にする幽霊の「いちま~い、にま~い」のほう。


歌舞伎では「播州皿屋敷」のほう。

ちゃんと亡霊が登場します。

愛之助さんと孝太郎さんで拝見したことがあります。



いやいやいや、京子先生は怖かった(笑)


美しいお菊が二人の男に言い寄られます。

それを断ると、

家宝の皿を失くした罪をなすり付けられ、

斬られて井戸に放り込まれてしまう。


冬の夜。

雪が見えるよう。


グイグイ話に引き込まれたかと思うと、

笑いでハッとさせられる。

緩急自在でキッパリした口調は江戸っ子の私の心を鷲掴み。


男女の語り分けも巧み!

演技の一歩手前、これこそ話芸なのかもしれないと思いました。


初心者の私が生意気ですが。。

猿之助さんで聞いた朗読劇での演じ分けとは全く違う。

役者と講談師、とっても興味深いと思いました。


松之丞さんもそうですが、

京子先生も妄想を掻き立てられます。


殺し場の語りの残忍なこと!

ひゃーっと声が出そうなくらい。


歌舞伎役者さんを当てはめて妄想し(笑)、

私、全く集中が途切れませんでした。


歌舞伎には殺し場の美学みたいなものがあるのですが、

京子先生にもそれを感じました。


グロテスクな怪談話なのだけど、

何だかちょっと美しいものに触れたような。


今まで歌舞伎でしか触れてこなかった皿屋敷です。

男性発信。


女性が発信する皿屋敷がとても新鮮に思えたのかもしれません。

お菊という人のニュアンスがちょっと違った感じ。


それにしても怖かった(笑)


また京子先生の講談を聞いてみたいです。

有難うございました。


その後は仲入り無しで松之丞さんの登場です。

「南部坂雪の別れ」もすごくよかった。



続きます。





aya。



aya's lounge

歌舞伎に出合って 何だか人生変わりました。

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