女鳴神と傀儡師。
こんばんは。
晴れて気持ちがいい一日でした。
少しづつ歌舞伎座昼の部のことを綴ります。
昨日も書きましたが、
昼の部がこんなに面白いと思っていなかった自分を反省です。
おもだか屋一門の皆様が大活躍ではないですか!
それに「女鳴神」の面白いこと!
役者さんが全員私のツボにはまるという。。(笑)
お話は歌舞伎十八番の一つ「鳴神」のパロディ。
主役の鳴神上人が女性の鳴神尼になり、
雲の絶間姫が男性の雲野絶間之助になります。
白雲坊、黒雲坊のお坊さんも尼になるので、
白雲尼、黒雲尼となります。
幕開きに登場するのが、
普段は立役をなさる、どちらかというと強面の(笑)
猿三郎白雲尼、猿四郎黒雲尼。
猿三郎さんのblogで詳しくはご本人が語っていらっしゃいますので、
是非お読みいただきたいです。
おもだか屋贔屓の私としては、
このお二人が女形で最初に登場することに意義がある(笑)
一気に目が覚めました。
パロディ色強めというか。。(笑)
二人が並んでセリフを言っているだけで可笑しいのは私だけ?
お客さんの反応もよくて、けっこうクスクスしてました。
この演目は27年ぶりの上演だそう。
古くは、澤村藤十郎さん、先代雀右衛門さん、
歌右衛門さんなどが鳴神尼を演じています。
今回は孝太郎さんです。
すごくしっくりきて、恋する女性の華やかさがあり素敵でした。
存在感があり、鴈治郎さんとの息もぴったりでした。
鳴神尼がメロメロになっちゃう男性、絶間之助は鴈治郎さん。
美男子というより色男という感じで鳴神尼に迫ります。
鴈治郎さんの艶やかな話に、
キャーっという感じで聞いてる猿三郎さんと猿四郎さんが面白すぎです。
孝太郎さんのぶっ返りが迫力あり、
女性は怖いな。。と。
大立ち廻りのフォーメーションがカッコいい。
他の演目で同じ方々が立廻りをしてます。
昼夜通してみてよくわかりました。
この皆様あっての歌舞伎だな、と思いました。
押戻しで登場する鴈治郎さんの前とのギャップがすごい。
ヒーロー現る!という感じです。
こんなに面白いとは!
もとの鳴神を知らなくても面白いです。
知っていれば尚面白い。
楽しい一幕でした。
次は幸四郎さんの登場です。
舞踊劇「傀儡師(かいらいし)」
清元節にのり、一人で踊ります。
今回は坂東流だそうです。
傀儡師とは大道芸の人形遣いのことだそう。
いろんな話の登場人物を自分を人形に見立てて踊ります。
八百屋お七や船弁慶などなど。
1月に猿之助さんが演じた紅長まで出た時には嬉しくて(笑)
イヤホンガイドでそれぞれの振りがわかったので楽しかったです。
幸四郎さんは相変わらずのカッコよさ。
道化のような風情でひょうひょうと。
久しぶりに一人で踊る姿を観たかなぁ。。
振り向かずにシュッと扇を後ろに放るのが巧みでした。
眼福眼福。
ちなみに。。
夜の部の「雷船頭」と全く違うカッコよさなんです!
船頭のほうが色気があってワイルドで好きだな(笑)
幸四郎さんの見比べも面白いと思う。
傀儡師という言葉を初めて知りました。
まだまだ知らないことがたくさん出てきます。
ウキウキした気分にしてくださいました。
有難うございました。
そして、この後はいよいよ「傾城反魂香」
おもだか屋テイスト満載なのです。
aya。
0コメント