二人の弁天小僧。
こんばんは。
お休みの今日は、
お昼くらいまでお客様からのメールチェックなどをして、
午後からは歌舞伎座へ行ってきました。
吃又を幕見して、続けて夜の部を観てきました。
奇数日なので初めての幸四郎弁天の日です。
幕見以外で猿之助さんの女船頭を観るのも初めてです。
一日中、ワクワクしっぱなしでした。
吃又の話しもしたいけど、
幸四郎さんの弁天がとっても面白かったお話を。
猿之助さん、幸四郎さん。
二人の弁天は全く違っていました!
これは両方を観ないといけませんね(笑)
現在、偶数奇数日ともに終演時間が20:30で揃っています。
でも昨日の猿之助さんの弁天は終演時間を5分過ぎていたそう。
これは本人がノッていて、セリフがたっぷりしていたからなのかな。。
と今日の幸四郎さんを観て思いました。
役の性根は同じでも、
表現方法やアプローチが違うとこんなにも味が違うのかとワクワクでした。
幸四郎さんの女方は何度か観ていますが、
想像するに、もっと可愛らしくしようと思えばできる方だと思います。
クールビューティで’女を演じているふう’に見えました。
弁天が女を演じているかのように。
それがリアルで面白く感じたのです。
亀治郎時代はほぼ女方だった猿之助さんと、
体の作り方が違うのが際立って見た目から違うのがわかります。
全体の芝居が雰囲気が違うのも、
女方を中心としてきた猿之助さんと、
立役を中心としてきた幸四郎さんの役への近づき方の違いなのか。
型の違いはよくわからないから、
細かい演技の違いはわかりません。
でも、こんな私にもわかったのは、
仕込みの鹿子を売り物に混ぜる時の芝居。
猿之助さんはお客にアピールするようにたっぷりと落とします。
幸四郎さんはさりげなくストンと速く落しました。
鬘も違うのかな。
簪の色が違っていたし、
付ける位置や落とすタイミングも違っていたかも。
名セリフの抑揚や間の取り方、これは見事に違っていました。
猿之助さんのほうが緩急の波が大きかった。
そして、猿之助さんの女方が本領発揮だったように、
幸四郎さんの正体がバレて男になってからがよりすごかった。
かっこいいを通り越して怖かった。
猿之助さんのような中性的な部分はカケラもなかった。
とても荒々しくて、現代のすぐにキレる人に通じるというか。
私には、猿之助さんのほうが古風で、
幸四郎さんのほうが現代風に感じました。
猿弥さんの南郷が弁天の激しさを上手くコントロールしていて、
この二人は良いコンビなのだな、と思えました。
猿弥さんはやはり!?面白くて、
幸四郎さんとユーモアたっぷり。
二人して真面目な顔でボケたりするから(笑)
南郷と弁天の関係の印象が、
猿之助versionと全く違って面白かったです。
二人が同じなのは、華があるということ。
猿之助になり、幸四郎になり。
歌舞伎座で同時に弁天小僧を演じている感動。
これに優るものはないのです。
また、弁天小僧ってちょっと面倒くさい人だと思っているのですが。。
二人にぴったりなんだな(笑)
正体がバレてからのお金のこととか、
江戸っ子気質も相まって、ホント面倒くさい(笑)
その駄々をこねるような感じが似ているのです。
まぁ、何でなのかはご想像にお任せします。
これは私の楽しみ方です。
面白かったです。
有難うございました。
もう一回、猿之助弁天を観たいです。
aya。
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