余韻の中で。
こんばんは。
昨日の余韻の中、やっぱり黒塚が観たくて歌舞伎座へ。
幕見席で観てきました。
チケット発売から30分以上経っていたけど、
余裕で座れる番号でした。
いつもの傾向として、
中日あたりまではわりとゆったりペースの幕見席です。
千穐楽に近くなればなるほど混雑してきます。
何度観ても好きです。
二日目を観て、
改めて初日は特別なのだと感じました。
舞台の空気が良い意味で緩んでいるように思いました。
やはり昨日は全てに緊張感が漂っていたのだなぁと。
照明にちょっびり、ん??と思ったところも大丈夫でしたし。
猿之助さんとタテ三味線の稀音家祐介さんの間合いが、
ドキドキするほどエキサイティング。
祐介さんに失礼かもしれませんが、
ジャズを聞かせてもらっているような感覚がするのです。
ジャズを語る資格もないのですが。。。
’祐介さんだけの演奏’という個性を感じて心が躍るのです。
そして、猿之助という役者とセッションをライブで楽しんでいるような。
一瞬一瞬の集中が、
観ている私をゾクっとさせるのです。
一景の岩手の花道の引っ込み。
七三で止まり、ふと振り返るところ。
今日の猿之助さんと祐介さんの間合いは最高でした。
いろんな方が黒塚を語る時、
曲のすばらしさが必ず話題になります。
長唄に、琴と尺八が加わる第二景は幻想的に感じます。
背景の一面のススキ、薄い月にもぴったりで、
岩手の心情ともリンクします。
4階の幕見席からは背景の月は全く見えません。
ちなみに昨日の3階席前方でも月は見切れてしまいます。
岩手が月明かりでできる自分の影を見て踊るシーンは、
是非、2階以上で観てほしいです。
私は普段から、あまりオペラグラスを使わないのですが、
黒塚は、たとえ幕見席であってもほぼ使いません。
音楽、背景、照明、衣装。。
そして猿之助さんはじめ役者さん方、
全てが一体になった世界観が好きなのです。
中でも第二景は極上の幸せ。
舞台転換の時間も音を鳴らしていて雰囲気あります。
長く感じません。工夫がすごい。
もちろん、化粧も一部だからオペラグラスでチラ見します(笑)
でも何だかもったいない気がして体で受け止めるようにしています。
猿之助さんの舞台は黒塚に限らず、
隅から隅まで猿之助流だから。
初日から解放され、
猿之助さんは確信したような雰囲気でした。
二景のバク転は思い切りよかったですし、
仏倒れも勢いがありました。
鬼女になってからの首ふりも、
昨日よりノリノリでした(笑)
昨日と変らないのは、
一語一語、所作の一つ一つを確実に大事にしている感じ。
これは前回の上演時からさらに進化したところかも。
舞台は一期一会。
きっと毎日観ていられます。
そして、昨日の皆様のTweetで知った後見の寿猿さん!
オペラグラス無しでもよくわかりました。
猿之助さんも心憎いことを。
ああ、でもきっと猿之助さんが一番安心しているのかも。
ただ寿猿さんの黒髪が気になって見ちゃう(笑)
皆様もご観劇の際には寿猿さんを見つけてくださいませ。
出演者の皆様の感想もこの後に残そうと思います。
今日も楽しませていただきました。
有難うございました。
aya。
0コメント