「月光露針路日本」初日!

歌舞伎座夜の部 三谷歌舞伎「月光露針路日本 風雲児たち」

初日を観てまいりました!


泣けるなんて想定外!


私は原作を読んでいません。

前情報はメディアが書くものだけでした。


こんなに切なく、

こんなに笑えて、

こんなに歌舞伎だなんて。


猿之助さん大熱演!!!

見せ場がたくさんあり、道化役なのかと思いきや。。

心根は優しく、誰よりも日本人らしい日本人。


またやられました(笑)


怪我をしたことをチラッと思い出しちゃったりしたけど、

あのことがあってのラストの演技なのかもしれない。


普段見せる猿之助さんからは想像もできない、

あがく姿が必見です。



幕開き、衝撃的すぎて(笑)

「彼」を見ていたら勘三郎さんを思い出しました。

こんな楽しいお客参加型は勘三郎さん以来かもしれない。

将来、大物になりますね。


そこから一気に三谷ワールドへ。


漂流した17人をお客の目線で観ていたけど、

だんだんと一緒に船に乗っているような気分になってきました。


私はいつもお芝居に入り込んでしまう。

一緒に笑い、泣き、私にできることは何だろうとか考えちゃう。


そして、とうとう日本で待っている家族のような気分にもなってきた。

家族ある人もいただろうな。


そのくらい全員が際立っていて、

一人一人のストーリーを思ってしまうほどでした。


陸に着いてからはロシアを果てしなく旅する一行。

どんどん日本から離れていく距離をお芝居で感じます。


行きついた先のサンクトペテルブルグでの

女帝エカテリーナとの謁見まで。

壮絶だけど笑いも忘れない。


猿之助さんのエカテリーナは想像以上にチャーミング!

可愛くて美しく、気品あふれ眩しいくらい。

あ、お衣装もかなり眩しい(笑)


歌舞伎座で初めて見るロシアの風景は圧巻!

大道具さんナイスです!

歌舞伎座だからこそのスケール感がすごいです。


ラストは幸四郎さん猿之助さんに泣かされ。。。。。



幕切れの幸四郎さんのお顔を見ていたら、


’まだまだ先がある’


という彌十郎さんのセリフが甦ってきました。

進んでも進んでも先がある。


それを楽しめるということは、

人生を楽しめるということなのだなぁ。


八嶋智人さんの存在感がすごい(笑)

やはり百戦錬磨な役者さんですね。

お客の中で知らない人はいないのがわかります。


歌舞伎座であれだけやってくれたら本望です(笑)

登場しただけで空気が変わりました。



その八嶋さんと三谷さんがイヤホンガイドで対談!?をしています。


当初、借りる予定はなかったのですが、

対談を聞きたくて友人と借りることにしました。


開演前、16:14くらから開演ギリギリまでしゃべってる(笑)

一回目の幕間も同じくらいしゃべってます。


八嶋さんの笑い声が大きすぎて、

ボリューム調節が必要です(笑)


開演前はお芝居にそのまま入っていくので、

良い導入になりました。


それにイヤホンガイドを担当しているおくださんの、

手描きロシアマップまでカウンターにあった(笑)


実際、一行はこれだけ移動したのだなぁと感動しました。


イヤホンを借りた人に付いてくるわけではないので、

欲しい方は、自分で調達しましょう。



カーテンコールが3回ありました。

もしかしたら1回はもともと用意されていたかも。

毎回あるかもしれません。


久しぶりにカーテンコールの猿之助さんを観て涙しました。

あのホッとした笑顔が好きなんだな。


幸四郎さんを真ん中に、向かって右に猿之助さん、左に愛之助さん。

ラストには八嶋さんも飛んで出てきて笑ってしまった。


拍手をおさめようと幸四郎さんが発言した

「おやすみなさい」で大爆笑。

幕となりました。



初日から全力投球の皆様。

これからまだまだ進化していくと思います。


一度、全体をみたら、

それぞれ幕見するのも面白そうです。


三谷さんを語ることはできませんが、

私が観てきた三谷作品の中で一番好き。


というか、猿之助さんが大活躍だから好き(笑)


今は余韻に浸って。




aya。




aya's lounge

歌舞伎に出合って 何だか人生変わりました。

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