三谷かぶきの余韻。
こんばんは。
昨日は興奮して寝付けず(笑)
でも朝早くからの仕事も元気に乗り超えられました。
三谷かぶき「月光露針路日本 風雲児たち」が面白くて
ものすごく力をもらったからです。
これからご覧になる方へのアドバイスは、
開演16:30に遅刻しないこと!!!
遅刻をするとお芝居の面白さが半減すると言ってもいいかも。
しかもまわりの方への大迷惑にもなりかねません!
というかお芝居の餌食になるかも(笑)
余韻に浸りながら、
役者さん方のことを書き残しておきます。
★個人的な感想ですが内容に触れています。
気になる方は読まないでください。
まだ夢の中にいるようです。
新作歌舞伎の初日はやはり格別です。
新たな芝居が生まれる瞬間はすごく愛おしい。
約1800人のお客が微動だにせず、
一瞬も逃してなるものかという勢いで芝居に集中していました。
歌舞伎役者さんたちは、
いつもの初日よりリラックスしているように見えました。
普段は全員でするお稽古は三日間のところを、
今回は約一か月間してきたのが観ていて伝わりました。
いつもの歌舞伎座の初日芝居の緊張感は尋常ではないですから(笑)
イヤホンで三谷さんと八嶋さんの緊張感ない(笑)トークを
聞いていたからかもしれません。
あ、ちなみにイヤホンの解説は聞いていないです。。。
開演前と幕間のお二人のトークだけ楽しみました。
幸四郎さんの大黒屋光太夫はとても魅力的でした。
コメディの加減も私にはちょうどいい。
どこまでもカッコイイし。
何より本人が一番楽しそう(笑)
光太夫はけっして英雄ではなく普通の船乗り。
でも洞察力とポジティブさ、心の強さはピカイチ。
10年間、海と異国の生活。
順応性に長けていて、現実を直視できる強さがありました。
心が折れていく仲間が出る中、
一人変わらないことに強さを感じました。
白鸚さんの存在も大きかったです。
一幕目の船上の場面では高麗屋親子が揃います。
幸四郎さんが小ボケをすれば、白鸚さんが大ボケするし(笑)
そこに染五郎くんが悩める美少年で。
考えてみれば高麗屋親子が三人揃って
こんなにわちゃわちゃ楽しそうにしているのは奇跡ですね。
歌舞伎界の三谷組と言っても言い過ぎではないくらい、
高麗屋さんと三谷さんの繋がりは切っても切れない。
それを証明するかのごとく、
染五郎くんが二幕三幕とどんどん活躍していきます。
コメディにもチャレンジしています。
あれは三谷さんがやらせたかったのだろうな。。。(笑)
ロシア語講座では驚きの一面を見ることができました。
出ずっぱりで、
幸四郎さんとともに10年間の変化を見せていきます。
お衣装の変化にも注目です。
若手と言えば、
種之助さん鶴松さん廣太郎さんも大活躍です。
三谷さんに演出されて何だかいつもより新鮮です。
それぞれに個性が光っています。
弘太郎さんは安定感抜群だし、
他の水夫さんたちも個性的です。
いろんな意味で言葉が胸に響くのは、彌十郎さん男女蔵さん。
このお二人しかできないお役だと思う。
若手ではこうはいかない。
ロシアチーム!?はメイクが完璧(笑)
三階から見ても目鼻立ちがハッキリ。
高麗蔵さんのアグリッピーナがすごい(笑)
染五郎くんとの場面では笑いを独り占めです。
きっと今後はもっと過激になっていくでしょう。
宗之助さんのヴィクトーリャと姉妹です。
もう強烈。
で、とびぬけて強烈可愛かったのが、
寿猿さん&竹三郎さんカップル。
登場しただけで大拍手!
ロシア語も噛まずに言えて(笑)
その場にいた八嶋さんに、
本番が一番うまく言えたとツッコまれていました(笑)
でもさらに美女がいる!
マリアンナ役の新悟さんの美しいこと!
サディちゃんが少しよぎったけど。。。
見せ場もあり、これからもっと面白くなりそう。
猿之助さんのエカテリーナも負けていませんっ!
登場した瞬間、風が吹いた。
優雅に微笑むその余裕、指のしなやかさ。
あんなにヤサグレていた庄蔵と同一人物なのですよ。
でも思うより出番が短くて残念。
白鸚さん演じるポチョムキンとの一瞬の秘密のやり取り(笑)
色香が漂い、後姿で演じていました。素敵。
ラストの場面で、
新蔵役が愛之助さんでよかったと心から思いました。
愛之助さんのためにあるお役?と思うほどです。
それに、幸四郎さん猿之助さん愛之助さんだからこそ、
同世代役者で、私たちがいつも見てきた三人だからこそ、
別れのシーンに溢れる親愛の情。
別れの場面はあの三人しか出せない空気感だと思う。
泣けて泣けて仕方なかった。
もうこなったら。。
8月の弥次喜多では二人が結ばれてほしいとすら思いました。
ここからエンディングに向けて幸四郎さんがまたいい。
しっかり前へ向かっている。
だから風雲児なのだ。
三谷さんの思うツボにはまったかもしれない。
何だかずっと心に残る。
八嶋智人さんが本当にさすがでした。
待って待って待って、
登場したら皆が待っていたのがわかる大きな拍手!
止まらないから、
昔、よくタモリさんがしていたシャンシャンシャン!で締めてた(笑)
しゃべり倒し、一人でツッコミボケる。
でも決してテンポが速いわけではないのです。
猿之助さんとの絡みも少しあって新鮮。
歌舞伎座で、歌舞伎役者の中で、
これだけ堂々と自分のお芝居をする姿に思いました。
猿之助さんが現代劇に出演した時、
歌舞伎役者としての自分に声をかけてもらったと思っている、
自分にしかできない歌舞伎の手法を取り入れて演じる、
というようなことを言っていました。
八嶋さんがそうなのです。
改めて、いつもこの逆をしている
猿之助さんをはじめ、
現代劇に出演している役者さんのすごさを感じたし、
八嶋さんが見事にマッチしていることで、
歌舞伎の揺るぎない柔軟性も感じることができました。
私、脳が興奮してます(笑)
音楽や舞台装置、三階からの見え方など、
書き残しておきたいことがたくさんあります。
八月納涼歌舞伎もびっくりでしたし。
ゆっくり綴っていきます。
幕間ではお友達とのトークも楽しみ、
久しぶりの出会いもありました。
栗がめちゃめちゃ美味しいお菓子をいただきました。
有難うございました。
aya。
2コメント
2019.06.03 12:22
2019.06.02 15:56