第三幕を楽しむ。
こんばんは。
暑い一日でした。
仕事帰りに一幕見席へ。
第三幕を観に行ってきました。
ギリギリ立ち見にはならず、
平日はまだまだ見やすい状態です。
毎月のことですが、
中日を過ぎてきますと平日も混雑してきます。
なので初日開けてすぐの幕見が大好きです。
ということで、
新作の変化を楽しんできました。
★内容に何となく触れているのでご注意ください。
猿之助さん演じるエカテリーナの重厚感が増してました!
宮殿の雰囲気というか、色目が少し暗いので、
舞台奥から光が差すかのごとく現れるのです。
美しく、優雅で、気品が溢れていて眩しい。
とてつもなく凄い人がきた!
そんな感じ。
ポチョムキンの白鸚さんとはやはり安心感しかありません。
このお二人が’又平とおとく’とは。。(笑)
二人が恋人関係であることはチラッとしか見せませんので、
一瞬もお見逃しなく。
エカテリーナは恋多き女帝と言われているようです。
その中で一番愛した男性が、軍人であり政治家のポチョムキンです。
二人に交渉を挑む光太夫は、
漂流してから10年の厚みを感じさせる大きな人物になっています。
第一幕から芯は変わらず、
辛いこと嬉しいことを仲間と乗り越えてきた経験が、
光太夫をひと際大きく見せているよう。
幸四郎さんのどっしり感が増して、
三幕は大歌舞伎のような雰囲気です。
そんな中、八嶋さんがさらに自由になっていました(笑)
でもやはり初日は緊張していたのだなぁと。
私の目も慣れてしまったのか、
全く違和感無しで観ていられました。
新悟さんが初日より生き生きしていたように思います。
私のまわりはけっこう笑っていました。
幸四郎さん猿之助さん愛之助さんの場面はより感動的に。
今回はじっくり冷静に観ることができました。
竹本との間合いが絶妙で、これぞ歌舞伎。
猿之助さんの心からの叫びはとても切ない。
それまでに亡くなっていった仲間たち全員の想いにも聞こえました。
そこからのラストシーンがまたいいのです。
幸四郎さんの声には哀愁があり、それだけでグッとくる。
今日は妙に富士山に胸が熱くなりました。
お客層が普段の歌舞伎とは、
少し違ってきたように感じました。
お芝居のテンポがあがってきて、
息も合い、笑いもどころも確実にお客のリアクションがありました。
今日だけかもしれませんが。。。。
そうなってくると何でもかんでも笑いが起こるようになる。
そういう意味では初日が好きだったかもしれない。
人それぞれの楽しみ方があります。
10人いれば10通りの感じ方があります。
私は歌舞伎の底力を信じていますし、
猿之助さん幸四郎さん方を信じています。
ラストでもっと熱くなりたい。
表現が可笑しいかもしれないけど、
猿之助さんの力はこんなものではないから。
また来週、観るのが楽しみです。
そうそう、三幕にいなかったあの人がいました(笑)
幕見席からは舞台の上の方が見切れてしまうため、
ラストの幸四郎さんのお顔が見えたり見えなかったりします。
舞台転換も見えてはいけないものが見えたりします。
遠目で舞台全体を観るのもお勧めです。
下座音楽の人数が尋常ではないのもびっくりしますよ。
でも役者さんの細かな演技も多いので、
これは間近でも観たい作品です。
後半は私も一階席に下りたいと思います。
今日も楽しかったです!
有難うございました。
aya。
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