走れ光太夫!
こんばんは。
今日は一日中、雨降りでした。
歌舞伎座夜の部を改めて全て観てきました。
ほぼ満席で、若い方が増えてきたように思います。
というのも、友人親子にバッタリ!
20代の娘さんにせがまれて昨日チケットを購入したそう。
楽しんでいる様子に嬉しかったです。
3階の印傳屋さんに今月から再登場した’猿柄’
とても売れ行きがよいそうで、売り切れている品もあるほど。
入荷予定は無いそうです。
私は小銭入れをゲットして大満足です。
★内容にどんどん触れていきますのでご注意ください。
今までで一番泣きました。
猿之助さんが変わっていました。
前回、何をしても笑いが起こる状況に違和感を感じていました。
たまたまお客層がそうだったのかもしれません。
猿之助さんの力はこんなものではない!
そう思ってしまった。
でも。。。反省。
演技を変えてきていました。
それは猿之助さんだけでなく幸四郎さんも。
キャラクターが変わっているわけではありません。
そうでなく、ものすごく全力できた!
笑うところは笑い、シリアスな場面では集中。
役者さん方がキュッと締めてきたのを感じました。
そして猿之助さんと庄蔵が一体化して見えました。
性格が天邪鬼なところ、
本当はすごく寂しがり屋で怖がりなところ、
誰よりも仲間が大好きで迷惑をかけたくないと思っているところ。
私が妄想する猿之助さん本人と重なる庄蔵が、
何だかとても愛おしくてたまらなかったのです。
一幕ラストの見せ場、
久しぶりに皆で笑ったくだりを面白おかしく話す場面。
話しっぷりが以前と違っていました。
だんだんと熱を帯びていくのが面白かったのだけど、
今日は聞いていて涙が出てきた。
「笑うっていいもんだよな」には
ああああ。。。そうだよなぁと号泣してしまった。
続く幸四郎さんの「生きていれば笑うこともできる」
ああああ。。。そうだよぉとまた号泣。
こんなに進化しているとは。
猿之助さんから幸四郎さんが受ける。
そして光太夫が叫ぶ「目指すは日本!」
強い意思が固まり、初めに成長を感じる場面へと繋がるのです。
二幕のワンちゃんたちが面白くなってきたのは気のせいですか?(笑)
さらにチームワークがよくなって、
さらに可愛くて。
私の記憶が正しければ、
歌舞伎のワンちゃんって毛があまり無かったように思います。
お国が違うから当たり前なのか。。
フサフサだから大きく見えて、
ワンちゃんが苦手な私もぬいぐるみみたいで可愛いです。
また、しつこいですが二幕の雪の降り方が最高に好きです。
チラチラだったり、激しかったり。
そうそう、高麗蔵さん人気がすごい(笑)
しかもパワーアップしていて面白すぎます。
マトリョーシカみたいで可愛い。
三幕の猿之助さんもパワーアップ!
別れのシーンは今回が一番泣けました。
今日の演技が好き。
口では憎まれ口を言っても、
信じ、慕ってきた光太夫がいたから10年間生きることができた。
自分と日本を繋ぐ存在であり、
「日本に帰る」という彼の言葉を誰よりも信じていたかもしれない。
光太夫といざ別れる瞬間になり爆発する想い。
光を失い、これから異国の地でどう生きていけばいいのか、
一気に不安が押し寄せる。
そんな庄蔵に呼応するかのように
新蔵も「日本に帰りたい」と本音を叫ぶ。
二人を振り切って去っていく光太夫も泣いている。
この場面がこんなにもパワーアップしているなんて。
だからラストの幸四郎さんのセリフが、
泣けて泣けて泣けて。。。。。
「日本に帰りたい」
全員の想いが増していました。
疾走感があり、光太夫がグイグイ引っ張っていく。
私の心も引っ張られました。
ともに笑い、泣く。
なんて幸せなんだろう。
走れ、光太夫!
今日は唄の歌詞とメロディがお芝居にしっくりきた。
今までもマッチしていると思っていたのに。
この曲のソロの三味線で泣き、
ラストでも旅が頭を駆け巡り泣いた。
猿之助さんの行方を観たい。
千穐楽近くにはどんなふうになっているのか。
あと1回の予定だけど。。我慢できるかな(笑)
こんなに変わると思っていなかったです。
カーテンコールの猿之助さんの笑顔が好き。
明日からまた頑張れます。
有難うございました。
aya。
2コメント
2019.06.11 14:27
2019.06.11 14:18