月光露針路日本。
こんばんは。
三谷かぶき「月光露針路日本 風雲児たち」見納めてきました。
もう大満足です。
初日からこんなにも進化するなんて。
お芝居って生ものだと改めて感じました。
そして、歌舞伎ってすごい。
今日は念願の舞台近くでした。
お久しぶり(笑)
猿之助さんだけを見ようと張り切ってきたけど、
どの役者さんも魅力的で目が足りませんでした。
全員の化粧が工夫されていて面白かったです。
場面ごと、時間の経過で化粧が変わっていきました。
お衣装の質感や柄も楽しみましたし、
海や雪の幕の迫力、ライティングの妙。
竹本の語りや三味線、唄や下座音楽、効果音が、
繊細だったりダイナミックだったり、絶妙だったこと。
今まで舞台を上から観ていた時とは全く違う感覚。
全てが上から降ってくる。
最高にエキサイティング!
犬ぞりも迫力あったけど、
思ったよりワンちゃんたちが大きくて(笑)
猿之助さんの見せ場がかぶって見えない事件。
この場面のフォーメーションは上から見たほうが絶対素敵。
いいのだけれど愛一朗さんしか目に入ってこない(笑)
それでも頭の上からひっきりなしに降る雪には感動。
光太夫たちと一緒に旅をしているようでした。
猿之助さんが細かい演技をしているのは
遠目でもよくわかっていました。
近くで見たら細かいけど、目がとても冷静でした。
あ、この目が好きなのですが(笑)
まわりをものすごく立てていたようにも思う。
そして、いつもの。。
やり切った感というか、
もうすぐ終わり感が出てました(笑)
ああ、猿之助さんの目はもっと先に行っている。。
そんな感じです。
でも見せ場はたっぷりでした。
第一幕のラスト、笑うっていいよなの場面。
一つの芝居を観ているよう。
今日はさらに講談を聞いている感覚になりました。
あっという間の時間に感じて、
気づいた時には涙が止まらなかった。
私は不断でも’笑う’ことを大事にするようになりました。
観る人の人生を変えてしまう素晴らしいシーンに進化したと思う。
エカテリーナも初日以来、かなりの進化です。
白鸚さんとのやり取りがけっこう大胆でした。
年上女性の雰囲気がものすごい(笑)
二人の圧もすごい。
別れのシーンが最高でした。
近くで観たほうがより歌舞伎的でした。
表情や動きの一つ一つが竹本と合い、
ロシアだけど、普段見ている歌舞伎でした。
様々な歌舞伎のシーンが思い出されます。
目の前で見る庄蔵の「どうしよう」にはやられました。
愛之助さんと二人残る姿が本当に切なかったです。
そうそう、二幕だったか、
猿之助さんと愛之助さんが、
同じ格好で二人並んで座っているのが可愛くてたまりませんでした。
熱い芝居をする猿之助さんと、
俯瞰で全体を観ているもう一人の冷静な猿之助さんが
同化しているのを久しぶりに目の当たりにしました。
前回のほうが庄蔵と同化しているように見えたから不思議です。
でもこれが決して嫌なわけではありません。
むしろ、この方は演出家でもあるのだとワクワクします。
幸四郎さん愛之助さんはますます役と同化していました。
三人三様。
それがたまらなく面白かったです。
今日は松也さんの授業で、
思い切って手を挙げたのだけど、
大人数が手を挙げたので指されなかった(笑)
カーテンコールでは、
愛之助さんと一緒に仲良さそうに登場した猿之助さん。
私が今まで見たのは全て手を振っていたのだけど、
今日は長い間深く頭を下げていたのが印象的です。
あと1回。
ここから応援しています。
初めて幕間に花篭に行ってみました。
1階西側の売店で販売しているロシアのクッキーと珈琲。
予想以上に美味しかったです。
まだまだ書きたいことがたくさんあります。
もう少しお付き合いください。
aya。
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