松竹大歌舞伎 巡業東コース初日!

夏の巡業がスタートです。

東コース初日おめでとうございます!


今年は春に高麗屋さんが巡業を行ったため、

いつも二つのコースがある夏巡業が一つだけです。


それがこんなに強力とは!(笑)


チケットを購入するために会場に並んだ3月から、

どれだけ待っていたことか。


江戸川総合文化センターで、

昼夜ともに楽しんでまいりました。


もうこれは巡業に全部くっついていきたいくらいです!

口上も、引窓も未だかつてないほど楽しかった。


けど。。。ラストの「かさね」に気絶しそうになるくらい感動でした。

猿之助さん幸四郎さんのかさねは濃厚でした。


昼の部は会場中央あたりから。

夜の部は下手前方、仮花道の横で観劇でした。


観ながら11年前の記憶がどんどん甦ってきました。

週4~5日は演舞場に通った感覚も戻ってきました。


亀治郎の会をきっかけに歌舞伎に興味を持ち、

翌月かかった’かさね’の思い出は大事な宝物です。


ああ、このシーンも、このシーンも。。

懐かしくて涙が出てきた(笑)


美しい腰元姿の猿之助さん。

可愛らしくて、与右衛門への一途さで溢れていました。


幕開き、清元の皆様が登場すると、

そこに尾上右近さん、栄寿太夫がいることにお客がザワつきました。


少しの間、清元を聞くと、

揚幕から幸四郎さん猿之助さんが登場します。


しばらく花道で二人で踊るのはわかっていましたが、

夜の部は至近距離過ぎて気絶しそうでした。


幸四郎さんの与右衛門がかっこよすぎます。

色気が止まらない(笑)


化粧のせいでもありますが、

かさねを見下すあの目がセクシー。

近くで見ると私まで見下ろされている妄想に(笑)


惜しげもなく二人で手を繋ぐし、見つめ合うし。。。

濃厚過ぎませんか?


踊りの名手と言われるお二人ですから今さらですけど、

ゆっくりしたテンポなのに淀みなく自然に流れていくのがすごい。


お役の気持ちとか感情がストレートにスッと入ってくるのです。

キマル形も錦絵のようです。


何より初日なのにこんなに息がぴったりって!

二人の三番叟よりこちらでよかったかも(笑)


可憐な腰元から一変。

怨念に取りつかれてからは、猿之助さんの真骨頂。


ここからが11年前の印象と違っていました。


ハッキリした記憶ではないけれど、

以前はもっと力が入って。。


今思うとショーのようだったかもしれません。

というか私の目がそういう目で見ていたのかも。


でも今回は本当に怖い。

オーバーな感じは無いのに、

裏切られた哀しみ、怒り、寂しさ。。が醜さを作っていく。


「これが私。。。」

の場面は女としての絶望を感じました。


この11年間、猿之助さんはこんなにも進化していたのだとわかります。

内から気持ちが溢れ、それが体を動かしているよう。


経験。。と言ってしまえば簡単だけど、

経験を生かせる人って、

同じだけ苦労や辛いことを感じてきた人だと思うから。


猿之助さんのかさねはラストに向けて、

どんどん人で非ざる者になっていく。


あああああ。。

この猿之助さんが観たくて演舞場に通っていた。。

熱い想いも甦り、予想以上に興奮してました。


醜くなってからの化粧も11年前と違う気が。

以前のほうがもっとおどろおどろしい化粧でした。

巡業versionなのかな。


夜の部で小さいアクシデントがありました。

猿之助さんの帯の後ろが乱れてしまい、

途中、後見の方が上手い具合に直しにきていました。


ちょうど、踊りが激しくなっていくところだったので、

直しても何となく不安な感じが残っていました。


でも妄想ですが、

直してから猿之助さんは逆にスイッチが入ったように見えました。

逆境に燃える!みたいな(笑)


帯を気にせずキレッキレで大迫力!

海老反りもこれでもかという感じ、

幽霊ばりのお顔も気合が入り、


帯がほどけてからは(正規の段取)さらにパワーアップ!

孤を描くように帯をブンブン振るのですが、

千穐楽かと思うくらい思いっきりしてました。


そして、猿之助さんに呼応するかのように

幸四郎さんもテンションが上がったようにみえました。


与右衛門がかさねを殺そうと死闘になります。

激し過ぎて怖い。


与右衛門が鎌をくわえるけど、

かさねもくわえるのが怖い。


それに二人とも色気増し増しでセクシー。


ラストの連理引きの激しいこと!!

猿之助さんの手が美しいと思ったら、

歪む幸四郎さんのお顔も美しい。


目の前で全力の幸四郎さんを見てのけ反ってしまった。

着物が乱れ、髪も乱れて、ラストも色気が止まりません。


二人は戦っているのか?(笑)


こんなの初日に見せられたら、

追っかけたくなるではないですか!


幸四郎さんと相性抜群なのはわかりました、はい(笑)


清元と二人がバッチリ合っていて、

語り、三味線、背景、全ての役者さんが一体になっていました。


栄寿太夫の右近さんのお声が素敵でした。

夜の部はお顔を見る暇がなかったけど、

シーンで声色を変えて雰囲気を作っていて感動しました。



巡業ではもったいない!

歌舞伎座で観たいです。


幸四郎さんは引窓では善人、かさねでは悪人なのですね。

その切り替えもすごい。


この公演!

生で観ないと損をします。

叶う方は是非に。


今日の昼は完売!夜は少し当日券があったよう。

各劇場に問い合わせると意外にチケットがあるかもしれません。



口上を観て思いました。

全員、三谷かぶきに出てたなぁ。。。。(笑)


ポチョムキンに光太夫、庄蔵。。。

アグリッピーナは人気者でした(笑)


ちょっと興奮気味なので、

この続きはまた明日に。


猿之助さんの口上の続きが気になるけど、

明日は綾瀬市に行けません(笑)←わかる人にはわかります。




aya。





aya's lounge

歌舞伎に出合って 何だか人生変わりました。

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