引窓@巡業東コース
こんばんは。
九州の大雨が心配です。
TVの映像だけでも怖いです。
祈るしかできません。
巡業チームは北海道へ移動の日です。
夕方にチラッとエンスタがあったようですが、
一瞬だったのか見ることができませんでした。
二回目は見ることができました。
突然始まり突然終わる(笑)
幸四郎さんと二人だけでエンスタをしてくれないかな。
どうせならそんな二人も見てみたい。
猿之助さんの口上はネタを毎回変えている最中。
とうとう’変態ブラザーズ’ネタまで出てきたそう。
イヤホンガイドの’KOSHIRO'S CHALLENGE’で、
毎公演前に録音をしている幸四郎さんに負けじと!?
猿之助チャレンジ中なのかな(笑)
本当に目が離せない二人です。
さて、お芝居のことを少し綴ります。
「引窓」は何度か拝見しています。
最近では昨年の浅草歌舞伎でしょうか。
松也さんの濡髪長五郎、十次兵衛は歌昇さんでした。
今回は、濡髪を白鸚さん、十次兵衛を幸四郎さんが演じています。
幸四郎さんが染五郎時代とか、三津五郎さんとか。。
いくつか思い出はありますが、
今まで以上に面白く感じました。
私の今の心とマッチしたのもあると思うし、
このお芝居も役者さんで雰囲気がすごく違ってくるのだなと。
座組がとても心地よかったです。
十次兵衛の妻は高麗蔵さん、母は幸雀さん。
錦吾さん廣太郎さんも登場して、
丸みのある一座というか、優しい雰囲気というか。
人情味があり、誰もが良い人間であるこの話に、
ぴったりとフィットしていました。
相撲取りである濡髪長五郎は、
やむを得ず人を殺して追われる身です。
ひと目だけでも実の母に会いたいと、
母 お幸のもとへやってきます。
濡髪は5才の時に里子に出されています。
濡髪を里子に出した後、
お幸が再婚した相手は郷代官で子供がいました。
与兵衛(十次兵衛)です。
お幸にとっては義理の息子になります。
落ちぶれていましたが、出世のチャンスに恵まれ、
亡き父と同じ郷代官になり、
父の名である南方十次兵衛を継ぐことを許されました。
初仕事が、手配中の濡髪を捕まえることでした。
追う者と追われる者が同じ屋根の下。
最初は濡髪の事情を知らなかった母と妻は、
十次兵衛の初仕事話を聞いて驚きます。
母は義理の息子に出世してほしいが、
実の息子の濡髪には逃げとおしてほしい。
濡髪は捕まることは覚悟していて、
どうせなら十次兵衛に捕まえてほしい。
与兵衛は、濡髪が義理の母の実子と知り、
仕事をまっとうするか、母の想いを取るか悩みます。
ハッピーエンドとは思えないお話です。
引窓が要所要所でアクセントになり、
大切な人の、大切な人を想う、ほっこりするお話です。
濡髪の白鸚さんはとても若々しくて、
幸四郎さんと兄弟のよう。
二人のシーンは絵のように華やかで、
並ぶと自然とうわーと興奮しました。
人柄がよいのが伝わるから、
こちらまで逃げのびてほしくなりました。
母役は高麗屋一門の幸雀さん。
すごくよかった。
このお芝居は母が要だと思います。
濡髪も十次兵衛も母を想う。
母も二人の息子を想う。
幸雀さんは場に馴染んでいて、
愛情溢れる母でした。
十次兵衛の妻、お早は高麗蔵さん。
しつこいですが(笑)
先月のアグリッピーナが強烈過ぎて、
今回がより美人に見えるという(すみません)
元傾城のお早もとってもいい人。
高麗蔵さんは艶やかで優しくて素敵でした。
幸四郎さんとのやり取りもほっこり。
今月は父のお相手役ですね。
十次兵衛の幸四郎さんに目が釘付けでした。
爽やかで、優しい雰囲気。
十手を持ってニッコニコなのが可愛い(笑)
奥さんに「バカ、バカ、」なんて最高に可愛い!
それが、水に映った濡髪を見つけた瞬間から
雰囲気がガラッと変わる。
緩急ついていて気持ちがグイグイ引っ張られます。
下手のお席から見ると、
家の外に悩みたたずむ幸四郎さんがよく見えます。
苦悩する様子がよくわかります。
ラストの決断へ勢いも、心を持っていかれました。
皆が幸せになれますように。
自然とそう思いました。
昼夜続けて見ても面白かったです。
また観たい。
有難うございました。
暑い季節に相撲取り役の白鸚さんは大変かと思います。
幸四郎さんも猿之助さんもバテていられませんね。
康楽館で観たらどう感じるだろうか。
今から楽しみです。
かさねに続きます。
aya。
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