芝居小屋。
こんばんは。
海老蔵さんが明日18日も休演です。
ゆっくり休んでほしいなあと思う反面、
お弁当やお土産屋さんなど、ご商売している方々への影響が心配です。
完売しているチケットです。
せめて昼の部が行われることが救いですね。
代役を務める右團次さんは、
ご自身が25才の時の師匠、猿翁さんの面影を追って、
歌舞伎十八番の素襖落を踊っているとblogに綴っていました。
そして、申し訳ないけど師匠の、おもだか屋の芸を繋ぎたい、と。
おもだか屋ファンとしては嬉しい文章です。
代役はある意味でチャンスだと思う。
不謹慎かもしれませんが、
これを機に右團次さんがさらに注目されたら嬉しいです。
さて、巡業チームは明日は埼玉県にやってきます。
明後日は群馬県。
二日間は関東で公演なさり、
その後、富山石川。。と北陸へ向かいます。
東京は久しぶりに晴れ間がのぞき、
夏らしい暑い日になりました。
秋田康楽館も暑かったのですが、
風がとても爽やかで過ごしやすかったです。
でも。。。
小屋の中は修行かと思うほど暑かった(笑)
小屋ならではの醍醐味。
青空をバックに観た巡業トラックには感動。
江戸川区でも観たトラックに秋田で会うのは興奮します。
小屋に入る時、靴を入れるビニールを配る
ボランティアの地元のおばちゃんたちの優しいこと。
祖母が秋田訛りがあるので妙に懐かしくなりました。
何だかほっこり。
木の温もりも心地よく、
小屋が’よく来たね’と言ってくれているよう。
開演ギリギリに入ったため、
平場にはお客さんがぎっしり。
一階席を十字に渡る木の板の上を歩き、
前方に向かいます。
花横近くまでいくのにも一苦労(笑)
でも金丸座もそうでしたので、
これも小屋の醍醐味です!楽しい!
約600名弱の客席が満席です。
平成中村座のように席が配置されています。
平場のまわりには椅子席。
二階席もありぐるっとあります。
きっとどこからも舞台が近い感じです。
私が座った席も、今だかつてない近さ(笑)
中村座よりも接近しています。
天井はモダンな作りでスッキリしています。
座布団は簡易的で長時間はお尻が痛かった。
でも、何度も言いますが、これが醍醐味なのです!
揚幕のチャリンも歌舞伎座と同じ。
役者さんが通ると板の音がリアル。
歌舞伎役者さんの本能というか、
こんなにも芝居小屋がしっくりくるのも不思議でした。
高麗屋さんはもちろん、
あんなにデジタルな世界で歌舞伎を行う猿之助さんが、
こんなにもアナログな小屋で生き生きと輝くのです。
歌舞伎役者の原点がここにある。。みたいな。
ワンピース歌舞伎の猿之助さんより、
私はこちらの猿之助さんのほうが好きだと感じました。
これは小屋マジックかもしれないけど(笑)
アナログだからこそ、
役者さんの力量が問われるのだと思う。
華があり、力ある役者さんには小屋も味方しているよう。
お客さんのパワーも加わって’芝居の力’となる。
地元の皆様の素直なリアクションが、
役者をどんどん盛り上げていく。
夜の部の’かさね’は一生忘れない。
最高にエキサイティングでした。
白鸚さんが口上でおっしゃった、
幸四郎さん猿之助さんが若手で1、2を争う踊り手という言葉。
生意気ですが、
それが実感できましたし、心の底から興奮しました。
イヤホンガイド恒例の’KOSHIRO'S CHALLENGE'は、
二日間内容を変えて放送していました。
イヤホンカウンターの地図の掲示も増えてきていました。
とにかく中が暑かったので、
終演後の開放感はハンパない(笑)
幸四郎ってかっこいい、とか、
猿之助はすごいねぇ、とか。
秋田訛りの言葉がご当地感満載。
観劇中の大人の無邪気な笑顔に涙するくらい感動。
こういう歌舞伎が好きだ!!
何だかもう人生が変わりそうなくらい興奮が止まりませんでした。
来てよかった。
来ることを迷ったけど、
友人が押してくれたり、
サポートしてくれる友人が現れたりして。。
やはり私は呼ばれたのだと思わずにはいられなかったです。
康楽館という小屋の空間で、
猿之助さんと同じ時を過ごすことができたのは奇跡。
本当に楽しかったです。
有難うございました。
皆様も是非一度は体感してください。
さらに歌舞伎が楽しくなること間違いなしです。
お芝居のことももう少し残しておこうと思います。
aya。
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