閻魔大王。

こんばんは。


猿之助さんが久しぶりにblogを更新してくださいました。

ファンへのメッセージが嬉しいです。


明日は今月に入って初オグリですので、

全力で楽しんでこようと思います。



オグリのことはいろいろ書き留めておきたいと思っています。


その中の一つが、

閻魔大王を演じている浅野和之さんの変わらぬインパクト。

スーパー歌舞伎Ⅱと言えば浅野さん。。くらいに大事な存在です。


私の閻魔大王の勝手なイメージは、

ごつくて荒々しく、筋肉粒々で鬼のようなお顔。


浅野さんは全く逆でした(笑)

ひょろっとして神経質そうで、ひたすら前向き。


地獄を会社に見立てて、

まるで経営者のように’地獄の在り方’について悩んでいます。


現代に通じるWordの数々がセリフにあるので、

世の経営者の皆様は共感できると思う(笑)


一人で地獄について考える長台詞は、

初日から何回聞いても笑っちゃう。


最前列のお客の反応にツッコみを入れたりして、

相変わらずの’お客巻き込み型’です。


かと思えば、

猿之助オグリと対峙して問答をする時は、

弁慶と富樫のような緊張感。


堂々と威厳ある閻魔様になり、オグリをやり込めます。

この場面の浅野さんがかっこよくて好きです。


この問答から、オグリ党と地獄チームの戦いになります。

オグリたちは地獄をめちゃめちゃにしてしまう。


ですが、それでも前向きな閻魔様(笑)

これをきっかけに’より良い地獄作り’をしたい!


それを閻魔夫人に吐露する場面がまた面白くて好き。

夫人役は笑三郎さん。


花道七三で夫婦二人。

小林幸子さんのようなドレスとメイクな笑三郎さん。


初日あたりの浅野さんは’みちこ’と呼んでいたのに、

先日は’さちこ’になってた(笑)


昭和感漂う濃厚なシーンは私のツボです。


ちなみに二人の娘役、黒姫は嘉島典俊さん。

めちゃめちゃ美人なのに二刀流でバンバン戦います。


是非、家族三人並んだインスタを嘉島さんにアップしてほしい(笑)



オグリたちに地獄をめちゃめちゃにされますが、

閻魔大王はオグリたちを見込んで、

試練付きで現世に戻します。


オグリは餓鬼病という体が腐って朽ちていく病で生き返りました。


動くことができず、人々にも気味悪がられます。

嫌がらせをされたりも。


閻魔大王は遊行上人にオグリを導いてほしいと頼み、

自らもオグリを見守ります。


閻魔と気づかれないよう、

いろんな姿になってオグリの前に現れます。


この変化ぶりが最高に面白い。

子供の姿になり、右近ちゃんと登場した時は、

最初は誰だかわかりませんでした(笑)


右近ちゃんもよく笑わずに演技ができますね。

その中で泣かせる演技をするのだから天才です。


もう、こうなると登場するたびにお客の視線が浅野さんへ。

出てくるだけで笑いが起きていました。


閻魔様。。。いい人なんだな(笑)



そして、地獄を白で表現するという大胆な背景。


真っ白ではないけれど、

役者さんのお衣装も白ベースで統一され、

冷え冷えとした無機質な印象です。


浅野さんの閻魔様にとても合う地獄の風景だと思う。

逆なのかな。。浅野さんが地獄に合わせた閻魔様なのかな。


空間が無機質な印象だからこそ、

役者さん方のそれぞれの色が浮かび上がるような感じです。

色がないけど、あるのです。


猿之助さんからは青い炎が立ち昇るイメージ。

私の妄想癖が最大に生かされる空間。


とても面白い地獄だと思う。

それにあんな閻魔様だったら会ってみたい(笑)

行ってもいいかも。。なんて思ってしまう。


何を演じても’浅野和之’さんなのですが、

いつも役が同化していてすごい。



明日はどんな閻魔様でしょう。

また注目しちゃおう。




aya。




aya's lounge

歌舞伎に出合って 何だか人生変わりました。

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