浅草恒例お年玉の思い出。
こんばんは。
猿之助さんがストーリーズをアップしてくださり嬉しいです。
秩父に行ってらしたのですね。
12月後半に入りました。
そろそろ1月の予定が固まってきました。
もちろん一番の楽しみは芝居見物です!
東京では、歌舞伎座、新橋演舞場、国立大劇場、そして浅草公会堂。
四座の幕が開きます。
私は歌舞伎座夜の部と浅草歌舞伎一部二部を予定しています。
猿之助さんに集中しますので他の劇場はガマンです。
浅草歌舞伎は、歌舞伎を観始めてから毎年の恒例です。
2009年からなので、来年で12回目になりました。
若手の登竜門と言われ、
本興行ではまだ演じたことがない大役に若手が臨み、
お互いに切磋琢磨していく姿が好きなところです。
2009年当時は亀治郎さん愛之助さん勘九郎さん七之助さんなど。
松也さんもその頃から出演なさっていました。
今ではすっかり代替わりして
松也さん中心の若手メンバーが定着しています。
当時から全く変わらないのが、
一部二部上演直前に行われるお年玉<年始ご挨拶>です。
日替わりで役者さんが一人、幕前で挨拶をするのです。
普段見ることができない素の姿を見ることができますし、
役者さんそれぞれ個性を発揮して楽しいです。
チケット発売後のこの時期に、
誰が挨拶するのかスケジュールが発表になります。
先にチケットを買っていると、
自分の日が誰だかワクワクします。
亀治郎さんが出演していた時、
ご本人の挨拶に数回あたった気がするのですが。。(笑)
一番覚えているのが、
亀治郎としてラストに出演した2012年の千穐楽。
この日が浅草歌舞伎での亀治郎さん卒業の日でした。
二部の挨拶が亀治郎さん。
いつものごとく愛に溢れた毒舌満載。
共演者が若手ばかりになり、
いつもは誰かが風邪をひくのに、今年は誰もひかず若さを感じる。。
でも、せっかく下がった平均年齢を竹三郎さんが上げてる。。とか。
携帯の電源オフのくだりでは、
着信音は変な音楽に限って鳴る。。とか。
タイミングよくくしゃみをしたお客さんには、
器用につっこんでいたり(笑)
そして、次第に感謝の気持ちが溢れたメッセージへ。
浅草に育ててもらったと力一杯に話していた姿が記憶にあります。
幕前に座ったまま、まさに口上のごとく熱く語っていました。
泣いたなぁ。。(笑)
亀治郎ラスト浅草の演目は「天下茶屋」
今月のナウシカで松也さんがなさるお楽しみ。
客席と客席の間を横に通って花道へ。
天下茶屋でも亀治郎さんが同じように
席と席の間の狭いところを逃げるというシチュエーションが。
私の前の皆様の列を通り、
皆さんがキャーキャー言っているのが面白かったです。
カーテンコールでは、
亀治郎さんにサプライズで用意した横断幕に涙。
開演前にロビーでお客さんが寄せ書きをしたものです。
「粋な計らい、普通の役者は泣くかもしれないが私は泣かない!」
これにはお客が笑って泣きました。
こういう時の亀治郎。。
猿之助さんは今でもそんなに変わっていないと思う。
でも、この時はちょっぴり寂しそうな感じがしたのは気のせいでしょうか。
猿之助になってからのやり遂げた時のお顔はいつも清々しいから。。
私の当時のメモには浅草の思い出が詰まっています。
まあ、思い出は美化されますが(笑)
それでも、あの毒舌と鳴りやまない拍手は、
今でも心に甦ってきます。
「次世代の役者も皆さんで育ててほしい」
猿之助になってもこれは変わってない。
浅草歌舞伎はずっと観続けていきたいです。
aya。
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