歌舞伎座へ。
こんばんは。
今もオグリの余韻が続いています。
歌舞伎座の昼夜を観てきましたが、
猿之助さんやオグリがよぎってしまいます(笑)
そんな感想になってしまいました。。
今日は伯母と一緒でした。
若い頃に歌舞伎をよく観ていたので、
話に出てくる役者さんが一世代前(笑)
長い間、書道をしているから、
菅原道真の和歌とかスラスラ出てくる。
ゆっくり話しも楽しみながら観劇できました。
後方でしたが花道横でした。
びっくりしたのが玉三郎さん!
「羽衣」花道の出では音を立てずに登場し、
私のすぐ後ろにいらっしゃいました。
まさに天女。
異次元な佇まい。
勘九郎さんも素敵。
夢の中にいるようなひと時でした。
また、「文七元結」はすごく泣けました。
菊五郎さんは私の心を緩めてくれます。
あの美脚には驚きましたけど(笑)
もしかしたらこういう演目は今は流行らないのかもしれない。
悪人が全く登場せず、皆が信じられないくらい善人。
奇跡が重なりハッピーエンド。
でも私は、初めて観たわけではないのに心に沁みた。
年を重ねたからなのかな。
人のために何かをしたいと思うことは
人間の本能の一つなのではと共感できるからかも。
大金を失くし命を絶とうとしている他人のため、
娘が作ってくれた大金をあげてしまう父。
大金より娘より、命が大事だと素直に言葉にできる心。
菊五郎さんのひょうひょうとした語り口は、
’そんなの当たり前じゃん!’と言われているよう。
ふと、オグリの鬼王と鬼次の場面を思い出しました。
人生で一つくらい良い事をしよう。
地獄で自慢したい、と。
海に沈める予定の照手姫を助ける。
照手が救われると同時に二人も救われるのだと思う。
人の心には純粋な部分が必ずあるのだと、
何だか泣けてくるのです。
私は猿之助さんの新版オグリを観て、
いろんな事の感じ方が少し変化してきたように思います。
すごく影響された(笑)
だから文七元結が、より心に響いたと思いました。
もちろん、菊五郎さん方のチームワークの良さがあってこそ。
雀右衛門さんがほぼ素顔みたいなお顔で
オモシロ女房をしていたのが最高!
時蔵さんのカッコイイお駒も素敵で、
菊五郎さんの娘役 莟玉さんがたまらなく可愛い。
梅枝さんの文七が面白味があって柔らかくていい。
ちょっぴり面倒くさそうなのも楽しかったです。
安定の面白さの片岡亀蔵さん、
左團次さん梅玉さんががっちり固めています。
ものすごくあっという間で笑って泣きました。
「道行故郷の初雪」の秀太郎さんの可愛らしくて美しいこと!
梅玉さんとペアは初めて観るかもしれません。
松緑さんが登場すると空気が変わりました。
優しい雰囲気で、踊りも惹きつけられました。
短い舞踊なのに舞台背景が豪華で感動でした。
猿之助さんの梅川が観たいな。。
「八陣守護城」の我當さんのお姿にも感動しました。
お父様の13世仁左衛門が90才でなさったお役を
85才の我當さんが演じていました。
息子の進之介さんと拝見するのはいつぶりだろう。
舞台いっぱいの大きな船が豪華です。
ダイナミックな一幕でした。
昼の部、仁左衛門さんの菅丞相は5年ぶりでした。
やっぱり博多座を思い出しちゃう(笑)
そんな感想はまた次回に。
aya。
0コメント