蛮幽鬼。

こんばんは。


あっという間にまた週末。

今日のお休みはゲキ×シネでリフレッシュしました。


先月から東劇で行われてきた「ゲキ×シネ コレクション」

ゲキ×シネは、歌舞伎のシネマ歌舞伎のようなもの。

劇団☆新感線の舞台を撮影した映画です。

一週間ごとに過去4つの作品を上映していました。


3つ目までは染五郎さん主演作品。

残念ながら観に行く時間がなかった。。。

あ、でも過去全部映画館で拝見しています。


ただ、4つ目の「蛮幽鬼」は今まで機会に恵まれず。。

今回はどうしても観たくてやっと最終日に行ってきました。


染五郎さんではなく、上川隆也さん主演です。

私は上川さんの時代劇が大好きです。

舞台、真田十勇士も初演再演と観に行きました。


思いがけず、すっごく泣いた(笑)

上川さんと堺雅人さんの対決を観ながら泣いた。

そのぐらい二人の殺陣はすごかったです。


蛮幽鬼は2010年10月に新橋演舞場で上演されました。

当時、観ようかどしようか迷っていたら、

あっという間にチケットが無くなっていました。

舞台の評判を聞き、どんなに後悔したことか。

ゲキ×シネになってもタイミングが合いませんでした。


あぁ。。もう感無量。

現代劇の俳優さんで殺陣がグッとくる唯一の人が上川さん。

しっかりと腰が落ちた重い太刀筋が迫力満点!

歌舞伎役者同様に、どの瞬間も美しいしカッコイイ。

それにあの目。


アップや、独特な方向からの撮影がふんだんにあるので、

上川さんの目の力に圧倒されました。


復讐鬼の役。

でも性根には清らかな部分があり、痛みがわかる人。

友に裏切られ、復讐の目になるその瞬間は恐ろしいほど。


復讐を果たす時、心に死ぬほどの痛みを与えられた人は、

体の痛みを超えるのだと切なくなりました。


白髪のロン毛も素敵で、

立ち廻りのビジュアルも魅せてくださいました。


堺雅人さんにはびっくり。

TV時代劇で殺陣が素晴らしくカッコイイのは知っていましたが、

これほどとは!

あの笑顔で殺人鬼なんてずるい(笑)


でも笑顔が見ているとだんだん不気味に感じてくる。

時々見せる怖い目が冷たくて。


上川さんも堺さんも、道具や体の先にまで感情がいきわたり、

見応えたっぷりでした。


早乙女太一さんも加わって三人になると、

さらに激しくワクワクしました。


稲森いずみさんもよかった。

先日の新感線の舞台よりかなり激しいお役。

上川さんとの場面はどれも素敵で感動しました。


一人一人のキャラクターが魅力的で、

設定的には有り得ないけど、それぞれ共感できるところがある。

誰が悪いとか良いとか。。

何が悪かったのか良かったとか。。

わからなくなります。


観終わったら、すごく切ない。


ラストの上川さんにはやられました(笑)

上映する時はまた観よう。


全国で時々上映があるのでお勧めです。

ゲキ×シネのサイトをご覧ください。


楽しませていただきました。

有難うございました。


来月は「阿弖流為」がシネマ歌舞伎で上映です。

予告観ただけで心臓がバクバクしました(笑)

早く観たいです。



aya。




aya's lounge

歌舞伎に出合って 何だか人生変わりました。

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