お里と佐吉。

こんばんは。


蒸し暑い一日でした。


BS「美しい日本に出会う旅」の七之助さんのナレーションが好きです。

久しぶりに番組を見ることができました。

ワンピースのナレーションは勘九郎さんの方が好みでしたが(笑)

七之助さん、楽しそうな語り口が爽やかで、

TVだけど旅を満喫した気分になります。


さて、明日はいよいよ6月の歌舞伎座チケット一般発売日です。


来月は「義経千本桜」

変則ですが、1~3部まで通し狂言です。

私は第1部の所作事は初見ですが、他の演目は全て観たことがあります。

それぞれがこの8年の間に何度となくかかってきた人気演目です。


「四の切」については想いを書きました。

猿之助さんの四の切はマストです。

でも来月は猿之助さんの女形を拝見できる楽しみもあります。


第1部では「女房お柳実は典侍の局」

前半は身分を偽り渡海屋銀平(実は知盛)の女房なので、

廻船問屋のいかにも女将さん!という風情。

後半は十二単を着て、局ですから物腰や言葉使いが全然違います。

そして、ラストは悲しい運命に。。


おそらく猿之助さんは初役だと思うのですが。。

初お目見得の右近さんの長男タケル君が演じる安徳帝との絡みが多い。

猿之助さんが5才の時の初お目見得がこの安徳帝役でした。

ご自身の姿を重ねるのではないでしょうか。


第1部の女房や局ももちろんワクワクするのですが、

それを上回るのが第2部の「お里」です。


「すし屋」に登場します。

すし屋の主人 弥左衛門は平重盛をかくまっています。

源氏の世ですが、重盛の父に恩があったからです。

弥左衛門には二人の子供 権太とお里がいます。


お里はすし屋の看板娘。

お茶目で純心で素直な女の子。

弥助と名を変え、下男として雇われている重盛をお里は慕っています。

その恋が叶い、祝言をすることになります。


嬉しくて嬉しくてウキウキするお里ちゃんが可愛い♪

これを猿之助さんが演じるなんて!

そしてお相手が染五郎さんだなんて!

お二人のシーンが早く観たい~


今まで染五郎さんのお相手といったら、

菊之助さんや七之助さん、米吉さんも。。。

ちょっとジェラシーでした(笑)


亀治郎時代の「女殺~」「お染の七役」のペア以来です。

お染~の時の悪人夫婦は面白かったな。

プライベートでも相思相愛ですから(笑)


猿之助さんの可愛らしい、恋して華やかな娘は久しぶり。

あぁ。。観たかったぁ。


私が初めて亀治郎さんで観た演目は「俊寛」「京鹿子娘道成寺」

俊寛は今想うとシャイロックみたいな感じ。

それよりも道成寺の花子!

1時間にわたる舞踊で歌舞伎の凄さにノックアウトされました。


そして翌月の「加賀山旧錦絵」のお初!

召使のお初が主人の敵を討つ話。ちなみに敵は海老蔵さんでした。


合わせてかかった舞踊劇「かさね」

海老蔵さんの与右衛門と亀治郎さんのかさね。

何度観たかわからないくらい劇場にいました。

7月の海老蔵さんとの共演は楽しみです。


私がハマった当初は、亀治郎さんは娘役が多かったのです。

だから来月のお里は本当に嬉しいってことを言いたかったのですが(笑)


お里もラストは悲しい運命なのです。

でも女の心意気を見せる素敵なお役です。


そんな猿之助さんが7月は「荒川の佐吉」で佐吉というのが最高なのです!

女形も立役も。。兼ル役者が四代目ですから必見です。


粋で鯔背な江戸っ子佐吉をかっこよく。

え、あれが先月の猿之助?

と多くの人を驚かせてほしい。


仁左衛門さんの佐吉をYouTubeで観て思い出していたら、

「うの(卯之吉)!待ってろよ!」という花道のセリフがありました。

ルフィを思い出した(笑)


この二か月でまた惚れる。


何だか歌舞伎座でやっと人間らしいお役(笑)

黒塚では老女と鬼女。

蜘蛛~でも人で非ざる者。

圓朝役は人間のようなそうでないような(スッポンから登場しちゃったし)


来月は1~3部すべて違った猿之助さんが楽しめます。

私ももちろん全部観ます!


チケット一般発売スタートです。


猿之助さん、今日の金沢での舞踊公演お疲れ様でした。

7月歌舞伎座で流星を楽しみにしています。



aya。

aya's lounge

歌舞伎に出合って 何だか人生変わりました。

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