場所が違えば。
こんばんは。
お陰様で忙しい土日でした。
猿之助さんがボチボチblogを再開してくださっています。
偶然更新を目にすると気持ちが上がります。
blogを書くタイプではない、とご本人がおっしゃるのに、
ファンのために書いてくださる気持ちが嬉しいです。
大阪からの思い出を振り返ってくださっているので、
博多千穐楽までしばらく続くのでしょうか。
秀太郎さんのblogに来月歌舞伎座の台本が届いたとありました。
第2部の台本です。
補綴、と明記されている台本は珍しいようで、
’随分と勝手が違う’とありました。
補綴とは、正式にわかりませんが、
手を加えてよくする。。というような意味だと思います。
私が今まで観た様子と少し変わってくるのか来月が楽しみです。
猿之助さんにも台本が届き、いよいよと思ってる頃かな。
さて、ラスベガス公演の皆様も無事に帰国。
その後の彌十郎さん新悟さんのヨーロッパ公演も大盛況のようです。
「開いた幕は閉じるもの」
パリ公演の初日に彌十郎さんが書いていた言葉です。
ラスベガス公演のどなたかも書いていらっしゃいました。
お稽古期間が短い歌舞伎公演は、
きっとどの演劇よりもこの想いは切実なのだと感じます。
どんなに心配や不安があっても、
時間がくれば幕は開くし、開けば閉じる時間がきます。
この言葉は私も励みにしています。
演劇と比べてはいけないかもしれません。
でも私たちWedding司会も2時間30分はノンストップでライブが続きます。
どんなに緊張しても、幕はないけど(笑)、時間がくれば開宴するし、
時間がくればお開きになる。
この土日は、4件中、初めて行く会場が1件、久しぶりの会場が1件ありました。
私たちは仕事場を選べません。
スケジュールも自己管理です。
Weddingの司会は基本同じようなスタイルですが、
会場によって細かなやり方が違います。
歌舞伎公演と同じです。
ワンピースも、東京、大阪、博多と劇場に合わせて変化していきました。
巡業で宙乗りができる会場とできない会場の、
狐忠信のパターンが違って臨機応変なのと同じです。
Weddingも会場の特徴に合わせて演出や新郎新婦の動く導線が変化し、
それに合わせて司会も話す言葉を工夫し、
短くしたり長くしたりその場で調整します。
初めて行く時は事前レクチャーがあっても、一発本番です。
久しぶりに初めての会場を経験し、
いつもと違った緊張を味わいました(笑)
全員が初めて会うスタッフ。
新郎新婦を先導する方、音響、照明、司会が息を合わせて進めます。
どちらかというと司会は受け身(笑)
歌舞伎で言うと女形。
相手役に演技や呼吸を合わせる女形のように、
会場によって司会を変化させなければなりません。
でもこれはここ7~8年で気が付き、実践しようと努力していることです。
それぞれ会場で守られてきた「型」みたいなものがあって、
その型に’幸せなWedding’、お役で言うと性根があると考えれば、
歌舞伎好きな私は楽しくなってきます(笑)
自分がやりたいように司会をしているわけではありません。
会場の型の中に、いかに新郎新婦の想いをのせていくかを考えます。
もちろんお客様にはわからないことですし、
司会は注目していただくポジションではありません。
帰り道、何だか良い披露宴だったね!と言ってもらえれば十分です。
お芝居を観た帰り道、楽しかったね!と思うのと同じように。
猿之助さんの気持ちが少しわかります。
ベテランになっても初めての会場は緊張します。
平常心で淡々と。
この精神だけは場所が違っても、
変わらず持ち続けられるようになりたい。
この二日間はたくさん勉強させていただきました。
有難うございました。
お仕事はここまで(笑)
とりとめもなく書いてしまいました。
明日、もう今日ですね。
お休みを満喫してリフレッシュです。
aya。
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