歌舞伎座@第一部
昨日に続き抹茶味です。
一部と二部の間にソフトクリームでクールダウン。
今日は元々第一部を予定していました。
友人が歌舞伎を観たいと言ってくれたので急きょ一緒に第二部も参戦。
私、第一部にも大興奮でした!
市川右近さんの長男、タケル君の初お目見得を
お祝いする雰囲気に感動しました。
タケル君の可愛らしいことったらありません。
目がクリクリっとしていて、ほっぺがぷくっとしていて。
安徳帝役は長時間舞台に居続けます。
セリフもたくさんあるし、6才だということを想うと感動です。
目線もしっかりしていてすごい。
正面を見ていながら、染五郎さんをチラチラ観ている時がありました。
ワンピースでお父様が演じた’白ひげ’が好きらしいから観ていたのかな。
お芝居が好きなのだなぁと感じさせてくれました。
声も大きく、長セリフの後は会場がザワつくほど(笑)
ラストまで大活躍でした。
それに影響されてかどうか。
まわりの大人の皆さんも熱かった!
出演者が豪華な中、知盛役の染五郎さん、典侍の局役の猿之助さんが、
お芝居をラストまでグッと引っ張っていました。
お二方とも初役です。
「渡海屋」の染五郎さんの豪快な銀平が登場すると会場に風が吹きます。
色気があって、威厳があり、ちょっと近寄りがたい感じ。
猿之助さんの女房お柳にびっくり!
紅がくっきり紅く、若々しくて、艶やかで、色っぽい!
ご自身が初お目見得で安徳帝をなさった時、
’お柳実は典侍の局’が四世雀右衛門さん。
その記憶どおりに演じるとおっしゃっていた猿之助さんです。
私は先代の雀右衛門さんを観ていませんが、
こんなに色っぽく美しい演技をなさる方だったのですね。
古典の猿之助さんは久しぶり。
とても貫禄が出ていらして、もう若手ではないのだと感動でした。
昨年から、男の花道や雪之丞、ワンピース、元禄~を経て、
猿之助さんの内面がどんどん進化しているのでは。。
と思わせる演技にただただ心打たれました。
染五郎さん、猿之助さんは’実は~’というお役。
渡海屋で身分を隠して生活しているという設定です。
だからとても品もある。
かりそめではありますが、夫婦。
お二人の役の波長がぴったり合っていてすごい。
三部それぞれのお二人の関係性が面白いですね。
三つともに二人の空気感を変えてくるのがすごいです。
右近さんと亀鶴さんの’魚尽くし’がすっごく面白い!
何度聞いてもここは楽しいです。
「大物浦」の猿之助さんのビジュアルがさらに美しい。
衣装が女将さん風から十二単衣になります。
とても大きく見えて、官女たちを従え、
舞台中央でタケル君を抱えた姿がきまります。
髪型がとても似合う。
垂れ髪、というのでしょうか。
真ん中分けで肩にかかる感じ(笑)←何だかチープな言い方(笑)
Yahoo!ニュースの写真を見てください!
乳母としての愛情たっぷりで、
忠義、母性。。この人は女性か!とツッコミたくなるほど。
子供の素直な心に泣いて感動する猿之助さんに切なくなりました。
報われるのだなぁ。。。
安徳帝を抱えている姿はとにかく大きく美しい。
でもその後に男性陣が現れるととたんに小さく見えるのですよね。
知盛の登場は、やはり’白ひげ’を思い出します。
曲まで脳内再生されちゃう。
染五郎さんの知盛はさらに大きく、
猿之助さんの女性の忠義とはまた違った忠義で、
そして優しい目で安徳帝を見るのです。
これにも涙。
右近さんの見せ場も感動でした。
相模五郎っていいお役ですね。
義経の松也さん方、猿之助さんタケル君が上手、
歌昇さん巳之助さん種之助さん宗之助さんが下手、
中央に染五郎さん。
この全体の絵がとても美しく、豪華!
全員で作り上げる力、初お目見得を盛り上げる空気を感じ、
私もその一片にいられたことを感謝しました。
猿之助さんの’さらば’、タケル君の’さらば’
そして、染五郎さんの’さらば’
「生き 変わり死に変わり恨みはらさで置くべきか」
とても心に響きました。よかった。
知盛のダイブは迫力があり、
その向こうには海が広がりました。
ラストの引っ込み。
タケル君は希望。生きることは希望。
松也さんに抱えられて、タケル君の未来が開けていくようでした。
猿之助さんは、タケル君を見ながらご自身を想うのでしょうか。
四世雀右衛門さんは喜んでいらっしゃるでしょうか。
拝見しながら色々な想いが湧いてくるお芝居でした。
所作事「時鳥花有里」で嬉しかったのは、
笑三郎さん春猿さんが登場したことです。
お二人の華やかなこと!
おもだか屋の女形はすごいと改めて思う。
魁春さんも美しく、梅玉さんは凛々しく。
染五郎さんの巧みさも圧倒されました。
そして、後見をなさっている猿四郎さんにも釘づけ!
皆様必見です。
心晴れ晴れして幕切れとなりました。
有難うございました。
この後は再びの二部へ。
aya。
4コメント
2016.06.08 10:23
2016.06.08 10:22
2016.06.08 01:14